ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

やきいも

2012-11-07 22:19:29 | Weblog
おお~、今日は亡き母の誕生日であった。
おめでとう、お母さん。
死んだ子の歳は数えるな、というけど、親はいいよね。
え~と、あれ?

もう70歳をこえてると思ったのに、まだ66歳だった。
まだまだ若いじゃん。

母と言えば「さつまいも」。
というのも、私が小学生だったころのおやつは、
かなりの確率で、さつまいものスライスをフライパンで焼いたものだった。

ちょうど会社からの帰り道に、やきいも屋さんがいたから、
砲丸投げの砲丸のような、まんまるのやきいもを買った。
10元=約130円。



なかも、ほくほくで甘い、いいさつまいもだった。
さすが、おっちゃんが「お嬢さんのために(←ここポイント)、
おいしいのを選んであげるよ~」と、取り出してくれただけのことはある。



これだけでお腹いっぱいになってしまい、夕飯終了。

今日発売の『新潮』の12月号に、阿部公房の未発表短編「天使」が
掲載されると言うニュースを見た。
しかも満州からの引き揚げのときに書いたらしい、ということで、
さっそくAmazonで購入することにした。

そういえば母がむかし『砂の女』は呼んだほうがいいと言っていたっけ。
確か日本の家に残っていると思うから、今度帰国したら読もう。

母はよくサルトルの著作の話をしていたんだけど、
いま、長い時間をかけて、私はレヴィ・ストロースを読んでいる。
一度、このへんのことを話してみたかったなあ。

昨晩ようやく『寝ながら学べる構造主義』を読み終わり、
母と話がしたい気持ちが、つのってきた。
もう20年以上、話をしてないからなあ。

通過点

2012-11-07 00:19:09 | Weblog
結局昨晩も寝落ちして、『寝ながら学べる構造主義』を読み終わらず。
どうやら風邪を引いたらしく、鼻水が止まらない。

今朝「会社を休みたいな~」と思ったのだけど、
納期が近づいていることに気がつき、頑張って行った。
やはり、中国人の部下くんは、スケジュールをまったく考えていなかったらしく、
私が指示した時間をかなり超過しているのに、
そんなこと忘れてしまっていたらしかった。
どおりで昨日、ミーティングが終わって席に戻ると、
速攻で帰ってしまっていたわけだ。

で、朝からこんな会話。
私「あとどれだけ残ってるの? どのくらいの時間がかかるの?」
部下くん「あと2本です。たぶん1本に2時間」
私「まだそんなに残ってるの? 他にもあるのに、間に合わないね。
 今日は帰れないだろうね。で、それでも今までのやり方じゃ終わらないね。
 どうしたらいいと思う?」
部下くん 沈黙の後「がんばります」
私「今までだってがんばってたじゃん。どうしたらいいと思う?」
部下くん「がんばります」
私「わかった。じゃあ、やってて、何が一番難しいと思うの?」

部下くんは、高卒ほやほや、というわけではない。29歳男性だ。

日本人との会話だったら、とっくにキレてるだろう。
でも、中国人の部下くんとの会話だと、あまり腹は立たない。
文化背景が違うから、しょうがない、と思う。

ということで、夜の22時まで部下くんの仕事に付き合ってから帰ってきた。
新しく入った、上海に来たばかりの日本人の同僚から、19時過ぎにこう言われた。
「日本人がする仕事の質ってやっぱり高いですよね。
 日本でずっと完成度を求められる仕事をしてきて、ここで満足できるんですか?」と。

「日本の仕事って、重箱の隅をつつくような仕事ですよね~。
 こいつら(愛情をこめて)との仕事は毎日が想定外。面白いですよ~」と言ったら、
そんな境地にはなれないだろうし、なりたくもない、というような反応が返って来た。

でもそのあと、その人は中国人の部下くんたちに、
「日本人と中国人がフラットな関係で仕事してて、驚いた。いいね~」と言っていたから、
まだ上海で働くことに慣れてないんだなあ、と思った。

私にとって、いまの仕事は、
結果を楽しむより、プロセスを楽しむやり方になってる。
仕事は結果を求められるものだから、これじゃいけないのかもしれないけど、
でも、結果だって、もっと長い目で見たら、単なる通過点にすぎないもの。
だから、プロセスを楽しむほうが、毎日が明るいような気がする。