ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

重新開始な国民性

2012-11-13 23:44:59 | Weblog
ここ数日、パソコンからだと、ほとんどGmailに繋がらない。
党大会をやってるからだなあ。
Gmailをブロックしても意味ないと思うんだけどな。

さて、会社で人事制度を見直すらしく、今日コンサルの人がヒアリングに来た。
いろいろと質問をされ、それに答えて行ったのだけど、
まあ、聞かれたことはだいたい普段考えていることだった。
どのあたりに問題があるだろうと仮説を立ててきているのか、
また、問題点としてどのあたりのことを浮かび上がらせたいのかが、
比較的わかりやすかったので答えやすかった。

仮説を立てることは、仕事をする上でけっこう大切だと最近思う。
私がやっている仕事は「段取り勝負!」みたいなところがあるので、
中国人の部下くんに、
「納期に間に合わせるために、こうだったら、こうする」を考えさせようとすると、
ピタリと止まってしまう。
そもそも中国人はみな、何かあったらその時から考え始める人たちであって、
それを予防するために何かするという発想がない。

中国人の部下くんは、つい数日前に、納期をはずしたにもかかわらず、
私にこっぴどく怒られ、周囲から「お前のせいでこんなに残業」と
ちくちくイヤミを言われたにもかかわらず、
本人もそのときは大変反省していたのに、
一晩寝ると忘れてしまうから、不思議な人たちだ。

締切に間に合わせるためには、工程を逆算して考えて、
そのうち、この3カ所は必ずおさえないと、と何回説明しても、
な~かなか伝わらない。

そのときは、うんうん、と納得しているのだけど、
翌日、自分でスケジュールを書かせようとすると、かたまってしまう。
どうしてこう、「重新開始」なんだろうかなあ。
国民性の違いなのかなあ。

不発

2012-11-13 00:06:49 | Weblog
今朝は、中国語での朝礼当番だった。

みんなが期待していた。
だけど、今日はそれほど反応がよくなかった。

理由はわかっている。
あまりにも、非日常だったからだ。

今日話した内容。
私がいまもっとも尊敬している人が訪日している。
それは、中国共産党が分離主義者として批判している人。
そう、ダライ・ラマ14世。

もう、この段階で、上海の80后にとっては、異世界の話になる。
そもそもチベットなんて、とっくのとうに、あたりまえに中国の領土で、
遅れた地域で、生活は貧しく、
気が向いたら観光に行く場所であって、住む場所でもなく、
単なる、関係ない土地。
そんな土地の精神的な支柱であるダライ・ラマなんて、関係ない、という感じ。

上海の若者からしたら、チベットで焼身自殺があることなんて、
まず政府の報道規制で知らされてないし、
そもそも自分たちに関係ないことだと思ってる。

そんな構造だからこそ、
今回のダライ・ラマの沖縄公演は、
日米の基地の問題を考える上でも肝心だと思ったから行きたかったわけだけど、
日中の関係が冷えきっているせいで、上海→沖縄間の飛行機が減らされ、
結局行けなかったわけだ。

でも、そんなこと、中国人にはどうでもいいことだった。
そりゃそうだ。遠過ぎる話題だ。

だからこそ、ファンタジーとして楽しんでほしかったんだけど、
中国人には、そういう感性の猶予がない。

ということで、私のスピーチは不発に終わり、
ただ、日本人の同僚から「お疲れさま」と言われるに留まった。

そういうことなんだよなあ。