ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

午年

2014-01-23 23:41:55 | Weblog
今日気がついてブルーな気持ちになったんだけど、
今度の日曜日は出勤日だった。春節休みを連休にするための調整。
相変わらずのことながら、
ほとんど仕事をしていない国家公務員が考えそうな暦だと思う。

でも、中国人はもうすぐお正月なので、いつもより少しウキウキしているようだ。
私は日本に帰ってもほとんど仕事なので、日本出張のような気分。
消費税が上がる前に買い物をしておこう。

来年(今年)は午年。
年賀状のモチーフで流行っているのは、馬の背中に札束が乗っけられている絵。

「馬上有銭」(馬の上に銭がある)は、
「馬上」が「すぐに」という意味なので、「すぐ金持ちになる」という言葉にかけられている。

明日は会社の忘年会で、外注先の人を呼ぶことになった。
総務部長に「1人追加です」と言ったら、「お金持ち? 景品は出してくれる?」と。
どんな関係かを聞く前に、まずそれかよ、と思ったけど、
上海人の発想なんてそんなもんだ。

ただ、上海人にもいいところがあって、あまりお酒を無理強いして来ない。

必殺技

2014-01-23 01:36:41 | Weblog
昨晩、不注意から急須がかけた。
そして今晩、不注意からその急須を落として、粉々に割った。

日本から持って来た急須だった。
すまぬ、という気持ち。
そして、私の身代わりになってくれてありがとう、という気持ち。

こういうとき、人間に対して行った非礼よりも
ずしっと心に響くのはなんでだろう。

今週一杯で会社をやめる中国人の90后スタッフが、
だんだん気が大きくなって私語が多くなった。
こいつ、こんな性格だったんだ、なめんな、という気分。

ついに今日は、私を飛び越して、向こう側に座っている中国人に対して
仕事と関係のない話を始め、相手が相手をしたくないのに「私は知ってる」という
自己顕示欲まるだしの話を始めたので、
「いまは仕事時間中です。失礼でしょう」と、
優しさのかけらもない口調で言ったら、
やばい、という雰囲気で、「対不起(すみません)」という言葉が返って来た。

その直後、ビックリしたうちの部のみんなが、私の顔色を伺った。

こういうセリフを言う時は、相手が日本語をわかるわからないにかかわらず、
日本語でぴしゃりと言うに限る。
この厳格な雰囲気は、中国人同士にはないもの。
ものすごいプレッシャーになる。

折り目正しいという言葉は、日本語でもあまり聞かなくなったけれど、
やはり、けじめは大切だ。
これこそが日本人の美徳を体現し、近寄り難さを醸し出す。

そして、とにかく泥臭く、金持ちは全員が成金の中華人民共和国の人民にとって、
「あなたは失礼な人間だ」=「あなたは、文明的でない」というセリフほど、
心にダメージを与えるセリフはない。

こういうイヤな言葉を、確実にピンポイントで中国人に対してくり出せるようになった自分を、
ちょっとイヤな気持ちで眺める。
そして、同じ調子で、日本人の同世代かんちがいしてる男性をやりこめると、
泣きそうな顔をされるのが、うざいなあ、と思う。