ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

幸運

2011-06-21 00:39:36 | Weblog
ちょっと機嫌がいい。

今日、上海から就労ビザの申請書類が届いた。
見てみると、私の生年月日が間違っている!!!

まあ、よくあることだ。
上海の公的単位のハンコもおしてあるし、
さては、みんな、ちゃんと見ていないな!

上海の会社に「間違ってるよ、どうする~?」とメールで問い合わせたら、
明日、日本の中国大使館に、電話で問い合わせてみてくれと。
もし、ダメだったら、もう一度手続きするから、とのこと。

まあ、やってみましょ。
これはもう、笑い話。
いちいち、どうのこうの言っていては、ね。

こういうことへの寛容な気持ちは、意外と持ち合わせている。わたし。
かといって、機嫌がよくなるほどのことではない。
やはり、笑い話の域。

機嫌がよくなったのは、こちら。
先日、ちょっと頑張って書いたシナリオがあるのだけれど、
それを読んでくれた人の評価が、思っていたよりもよかった。
だから、嬉しい。

狭き門なので、本レースで上手くいくかどうかはわからない。
でも、書いた文章を他人に読んでもらったのなんて、学校の課題以来だ。
それで、そのテーマについて、いろいろと話すことができたのだから、
これはもう、ラッキーだ。

こういう幸運が、生きる希望をくれる。

断捨離疲労

2011-06-20 15:38:36 | Weblog
引き続き断捨離続行中。
これからは、よくよく考えて買おう、と思うけれど、
結局は、本がどんどん堆積しているわけなので、
売れる本はもう売っているし、少なくするにも限界があるな。

昨日から累計で、45リットルの袋を10個は出した。
ということは、単純計算でも450リットル!!!
そんな大量の牛乳を飲んだら、確実にお腹こわすし、
まず飲みくだすこと自体が無理だ!
罰ゲームの範囲もこえている。

とはいえ、いろいろともらわれていく先などが見えてきたりして、
なんとなく、いい気分だ。

私が死ぬときには、もうアルバムとかも処分しておいて、
布団とちょっとの衣類を捨てるだけにして、
何ものこさないようにしたいなあ。
本は、読めなくなった段階で、ぜんぶ図書館か古本屋に出そう。

それに、美術品とか宝石とか高価なものや、
「これどーすんの!念がこもってそうだし!」というものは、
私財としてはのこさないようにしよう。

ものを捨てるのは気持ちがいいけれど、やっぱり疲れる。

プチ断捨離

2011-06-19 21:41:14 | Weblog
上海に行っているあいだ、うちに友人が住むことになったので、
いまプチ断捨離中。

今日は、もう着ないだろうという洋服を捨て、
もう使わない小さなものを捨て、
スマホを買取に出し、粗大ゴミの回収を申し込んだ。

いっそのこと、新しい家に引っ越したい!
必要なものだけを持っていき、
後は全部、捨ててもらえたら、そのほうがいい。
戸棚の奥からは、40年前の両親のものとか出てくるし。

父よ、なぜ香港で、自分の写真を焼き付けた絵皿なんかを作ったんだい?
まあ、冗談だったんだろうけど。
でもやっぱり、2枚も作ることはないと思う。
どんだけ、自意識過剰なのさ。

というツッコミは、両親が離婚をした30年くらい前にも、
父の荷物を整理しながら、大声で言った記憶がある。
そのときは捨てられなくて、奥の方にしまったのだけれど、
今回は、もういいや。
本人、亡くなっているわけだから、
これを捨てたから本人のツキが落ちた、ということも、もうないから。

いつの間にか、世田谷区の粗大ゴミ回収の申込ページ、Safari対応になっていた。
えらいぞ、世田谷区。

今晩、私よりも古株のガス炊飯器とさようならをした。
ありがとう。

最後の炊飯の様子。



せっかくの最終回なのに、なかの圧力に耐えかねて、
留め金がずれてしまい、蓋が開いてしまった。
おかゆみたいな白米になったけれど、
向かいから新しいガス炊飯器がにらんでいるなか、
緊張してしまったのも、悔しかったのも、気持ちはわかる。しょうがない。

そんななかでも、すくすくと育つトマト。





身のほど

2011-06-18 22:46:09 | Weblog
昨日は、むがーっと叫びたくなるミニコンサートに行き、
私はなんと心がせまい人間なのかと思った。
せっかくの時間と場所が、もうもったいない!
あなたの自己顕示欲を満たすために私はいるのではない!
と、一度思ってしまうと。
その場でそこそこ楽しもう、という感覚が消え失せる。
ピアノコンサートなのに、耳を塞いだ。

いや、そこまで嫌う必要はないのだけど、
そう、合わないところが気になってしまうと、もうダメなんだな。

この潔癖性をどうにかしたいと思ったことはあるが、
いや、あまり真面目にどうにかしようとも思っていないのか。
どうして、それが、私にとって、むがーっなのかを
そのあと考えることは、それほど無駄なことではない。
・・・ような気がする。

とりあえず、私の夢想を遮るような、
強い演奏が好きなのではない。
いや、そこまで強いのならば、突き抜けていた欲しいと思う。
すべてをねじ伏せるほどの、何か突き抜けたもの。
そこまでの力量がないのなら、
謙虚な演奏であってほしいと思う。

そして、私も、身のほどをわきまえなければ・・・、と思う。

犬を飼う

2011-06-16 22:47:10 | Weblog
上海へ行くからだと思うのだけど、「ニンテンドックス」をもらった。
これがまた、よくできたゲームだ。

ゲームなので、実際の犬よりも、リアクションが単純化されているけれど、
本当に犬をなでていたときのことを思い出した。
なでたときの犬の反応とか、ものすごくリアルだ。

声で呼べる。
リアルの犬の場合、面倒だと来てくれないけれど、
いまのところ、必ず寄って来てくれる。

芸も声を出して教えられるところもいい。
おすわり、おて、ふせ、を教えた。
うちの犬は、こんなに簡単に覚えられなかったけれど。

とかなんとか言いながら、
実際に犬を飼えない私みたいな人には、とてもいい。
上海で稼いで、いつか一軒家に住んで、犬を飼うぞ。

犬を飼うのにふさわしい庭付きとなると、やっぱり少し郊外になるよなあ。
クルマの運転が必須になるんだろうな。
私は、クルマとかガンガン運転できそうな、
運動神経がよさそうな人だと思われることが多いけれど、
実際のところは、かなりどんくさいし、運転が好きではない。
それでも免許をとったのは、
母が通院するようになったときに、必要だと思ったから。
だから、犬と一緒に旅行をするためなら、
また運転をしようと思うことがあるかもしれない。

そんな日が来るといいなあ。

やっぱり近い

2011-06-15 22:17:43 | Weblog
昨晩は、あまりにも自宅の居心地がいいので、
やっぱり、上海に行きたくないかなあ~、と思った。

今朝起きて、ああ、いつもの出不精な気分だ、と思い、
午後、いろいろと書類を揃えているうちに、
やっぱり上海に行くか、と少し気分がパリッとしてきた。

かれこれ35年も住んでいて、
ローンの一部は自分で払い、リフォームまでした家だから、
飽きたとはいえ、やはりものすごく愛着がある。

今度、上海に行くとなると、
むかし留学した1年間よりも長いことになるだろう。
留学から帰ってきた夜、
久しぶりに自分の布団で寝たとき、
本当に本当に久しぶりに熟睡して目が覚めたときのことを思い出した。

今度は、寮に入るわけではなくて、
自分で借りる家だから、1人部屋だし、
留学中のように、ルームメイトが酒盛りをやっていてうるさい、
というようなことはないだろう。
うるさかったとしても、扉一枚は外の話になる。

どんな感じなんだろうなあ。
きっと、田舎を出て働いている人って、
いまの私と同じような気持ちなんだろうなあ。
同じ日本でも、こんなふうな気持ちを、
ずっと前から体験している人がいるんだよな。
田舎に帰るまで、半日以上かかる人たちは、
この家と上海の距離とたいして変わらない。

そんなもんか。やっぱり近いな。

日本はいい

2011-06-14 19:57:05 | Weblog
日本は静かでいい。

上海で泊まっていたホテルは、安ホテルだったからしょうがないのだけれど、
夜遅くまでカラオケの音が聞こえてくるし、
なんといっても窓のすぐ外側の踊り場に、
ホテルの人の物干があって、夜中にタオルを干しにくる&歌っている。
なぜ、夜中の2時に上機嫌で歌えるのか、
階段をガンガンと大きな音を立てながら登り、
下の階の同僚に大声で何かを叫べるのか、その神経が、やはりわからない。

ま、そんなことは中国では普通のことだから、しょうがない。

今回上海に行く前に、漫画『虹色のトロツキー』を読み、
旅には『謎解き「張作霖爆殺事件」』を持って行った。
そして、昨日、むかし日本の租界があったあたりを歩き、
やっぱり、私はオタク文化を追いかけるよりも、こっち向きなんだよな、と思った。

オタク文化は、いま、中国でも盛り上がりつつあるけれど、
「流行しそうだから」という理由で無理に触れようとすると、
やっぱりすぐに反動がくる。
肌にあわないものは、好きな人に、たまに教えてもらうくらいでちょうどいい。

上海の旧日本租界があったところは、中心から少し離れている。
確かにあそこなら、いろいろと謀略をめぐらせるのに好都合だったろう。
でも、大陸は広く平らで、山も海も、住んでいるところから臨むことはできない。
きっと、あそこに住んだ日本人は、すごく寂しかっただろうと思う。
上海には街路樹もあるし、公園もあるし、緑はそこそこあるのだけれど、
山や海の色を見て季節を感じる習慣が、日本人には染み付いていると思う。
あとは星座。上海は星も見えない。

中国が大好きで、中国に住む人もいるけれど、
多くの日本人にとって、それが望まない人事異動であるひとつの理由は、
山、海、星が遠いことにあるのではないかと思う。

戦争のころ、帰国するには、船しか方法がなかった。
いま、飛行機の本数は多いし、3時間くらいで気楽に帰れる。
敗戦の夏、みんながどんな気持ちで祖国を目指したのかと思うと、
いまからでも間に合うのなら、一緒に連れて帰ってあげたいと思った。
北京では感じなかったような気持ちだ。
多くの人が亡くなった南の島に行くと、もっとこんな気持ちが募るのだろう。

再び上海 6日目

2011-06-13 19:19:44 | Weblog
今日も曇天。
雨が降っても遊べるところ=上海博物館に行った。

入場無料とは、なかなか素晴らしい。
むかし外国人料金が、中国人料金よりも高かった国とは思えない。

大量の展示物があったので、その中から特に気に入ったもの。
そう、写真もOKなのだ。

仏様が笑っていらっしゃる。



きっと、この人に青龍刀を持たせたら、私に似る。



こんなお皿が欲しい。



なんだか、とても気に入った書。
こんな字が書けるようになったらいいなあ。



織り姫らしいんだけど、なんだか想像以上に貫禄がある。
すでに姫ではないような・・・。



最上階には、少数民族の民族衣裳などが飾られていた。



古代からのお金コレクションがあり、至元通宝だ!と気合いが入った。

 



どきどきする。





チンギス・ハンの金貨もあるし。



これで、満州国のお金があれば、完璧だったなあ。

そのあと、旧日本租界のほうへ。
むかしの日本の社宅に、いまも普通に中国人が暮らしている。
洗濯物、干す干す。



魯迅故居と魯迅記念館は、両方とも改修中で見られなかった。
このスイカが全部爆発したら・・・、と、ニヤニヤ想像しながら帰路についた。



さて、もうそろそろ日本へ帰る。

再び上海 5日目

2011-06-12 23:48:26 | Weblog
今日は、久しぶりに人がたくさんいるところに行き、
しかも、黄色い声援などというものに漬かり、
夕方戻ってきたら、ドッと疲れが出て、寝落ちした。

上海・日本映画週間の記者発表会。



妻夫木聡さんと吹石一恵さんが来ていた。
あとは、監督の崔洋一さん、李相日さんもいらしていた。

先日、ロシアでフィギュアスケートを見たときも、
ロシア人でも黄色い声援というのは、日本人と同じだ、と思ったけれど、
今日の中国人もそうだった。
万国共通「黄色い声」。
「黄色い声」で国境をなくそうプロジェクト。
ああ、映画って、そういうことだったんですね。

それにしても、私は純粋な心を失ったなあ。
そうやって、何かにキャーっとなることが、もうすっかりない。
というか、もともとないのか。

最後にそんな気持ちになったのはいつだっただろう。
誰にだっただろう。

いかん。思い出すと、もうかなり前だ。
20歳のとき、中国の当陽というところで、
「ここで超雲が阿斗を助けたのね」ってジーンとして、
興奮のあまり、ホテルにパスポートを忘れたのが、
これまでで一番の興奮だろうか。
たぶんそうだなあ。
三国志の超雲、かっこいいけど、顔見たことないし。

再び上海 4日目

2011-06-11 23:44:30 | Weblog
今日も引き続き雨。
少しは観光らしいこともしてみるか、と思って、
まず、豫園の周りの民芸品を売っているところに行った。



相変わらずごみごみしてた。
豫園商城のなかに入ってみると、1階こそテナントで埋まっているものの、
上の階や地下は、シャッターが目立った。
時代がうつっているのだろう。

そのあと、新天地へ。
確かにフランス租界の雰囲気があって、外人さんがいっぱいいて、
なんだかオシャレな感じなのだろうけれど、
1人でウロウロするようなところではなかったので、早々に撤退。
今日のメインイベントの浦東に移動した。
地下鉄って便利。

環球金融中心へ。
友人と落ち合って、上海映画祭の日本映画週間の展示を見てきた。



中国人にも日本映画のファンがいるんだなあ。
来ている人は、結構真剣に眺めていた。

そのあと、浦東にある上海自然野生昆虫館(確かこんな名称)に行った。

ゴミ箱。



猿やリス、亀やワニがいたりと盛りだくさん。
そして、うじゃうじゃっと、たくさんカブトムシがいたり、
作り物と見紛うヘビがいたりした。

金魚すくいプール。



グッズ売り場には、なぜか「ディズニーのシリーズの最新の品」と書かれた、
どこかで見たようなクマが。



その後、正大広場に移動し、書店をウロウロした後、
またまた友人と合流して上海料理を食べに。



美味しかった。
それにしても、なんで、上海に集まるかなあ。