ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

すごい

2012-04-19 21:53:40 | Weblog
今朝起きたら、普通にインターネットが復旧していた。
昨日、突然繋がらなくなったけど、
家の中の装置には、いっさいエラーが出ていなかったので、
おかしいと思っていた。

おそらく、プロバイダ側の何かがダウンしていた。
きっと、夜勤の担当者がカードゲームをやっていて、
ダウンしたことに気づかず、そのまま放置されていたんだろうと思う。

もちろん、ホームページ上にお知らせやお詫びは出ない。
なかったことになる。
中国の国営企業なんて、こんなもんだ。
政府の新制度の発表も唐突な国なんだから、しょうがない。

で、本当は昨日アップしたかった写真。
出掛けたときに見つけたクルマ。



中国でも海賊版が出回っているから、中国人もよく知っている。
ちなみに私は、日本でも中国でも、たぶん一度も見たことないけど、
有名なので、小ネタ的な知識はある。

さてさて、ここのところ中国歴が長い人と話していて疲れるな~と思うこと。
それは、「自分のほうが中国を知っている!」大会になること。

競うように知識や経験を語る人に出会うと、
「ああ、この人も中国化したんだなあ」と思う。
中国人の「自分はすごい!」アピールは、本当にすごいから。

ではでは、私の「自分はすごい!」自慢。

昨晩、残業で遅くなった。
疲れによるハイテンション気味な私と中国人スタッフとで、ドラえもんの主題歌を歌った。
私は日本語で、向こうは中国語で。
そして、「ドラえもんがいたら、いまの問題がぜーんぶ解決するね!」と言いながら、
「机器猫~!」と呼んだこと。(机器猫=機器猫=ドラえもん)
30代後半の大人が2人で、心をこめて。

もちろん、ドラえもんは助けにきてくれなかった。

嬉しい言葉

2012-04-17 23:38:15 | Weblog
今日、今週末で会社を辞める中国人スタッフと、おそらく最後になる外出をした。

たぶん、その彼女にとって、
外出時にコンビを組んだ相手としては、私が一番多かった。
さびしい気持ちになりながらも、いくつか嬉しい言葉をもらった。

「たぶん、この先の仕事でも、また一緒にやる機会があると思うんです。
縁は絶対切れないと思うから」と。

すごく嬉しかった。

そして、帰り道、
「日本が好きな中国人もたくさんいるんですよ。
日本は、私たちが捨ててしまった大切なことを残している国だから。
何かを買うんだったら、日本製がいい。
いま、中国産の食料品なんて、危なくて買えません。
こんなに悲しい国なんですよ、中国は。日本好きです」と。

泣けてくる。

日本の報道は、中国の一面しか伝えない。
中国人の感情の、ほんの一部分しか伝えない。
確かに過去の戦争のことを言う人はいるけれど、
河村さんの発言のあとも、一般の人の感情は、まったく変化なかった。

というか、今日一緒だった彼女なんて、
河村さんの発言自体を知らなかった。

日本と中国が仲良くならないように、
欧米のどこかが仕掛けている罠に、
中国はひっかかったフリをしてうまく泳ぎ、
日本は愚直に足下をすくわれているだけじゃないかと、たまに思う。

TIC

2012-04-16 23:32:39 | Weblog
先日、AirMac Expressのご機嫌がななめになってしまったので、
中国製の無線ルーターを買った。

比較的信頼できるオンラインショップで金曜日に注文し、
今日、届いた。優秀だ。

オンラインショップに載っていた仕様には、
Macも対応と書いてあったのに、
取扱説明書には、Winでの設定方法しか載っていない。

しょうがないから、Win7で言われるがままに設定をしたら、
Macがインターネットに入れなくなった。
無線はキャッチしているのに、インターネットに繋がらない。
もしかして、Mac非対応なのかと思って箱を見たら、
Mac OS 10.4対応!と書かれている。古いぞ。
いつからパッケージの記載をなおしてないんだ。

しょうがないので、無線ルーターを初期設定に戻し、
Winがいろいろ言ってくる誘惑を無視して、
1つずつ手入力で設定をしたら、Macも繋がるようになった。

もちろん、こんな設定方法、取説には書かれていない。
それどころか、ルーターを初期設定に戻す方法も書かれてなかった。
最初の方にある各部の説明のところに「リセット」と書かれている部分があったので、
そこを長押ししたら、リセットできた、という具合。

これを、「TIC」というらしい。
「This is China」の略とのこと。

Macがインターネットに繋がった瞬間、「わたしって天才!」と
思わず叫んでしまった。

2012-04-15 18:07:12 | Weblog
ひとりで休日出勤していたら、
どこかから、コツコツ、コツコツと音がする。

ついに座敷童か怨霊が出てきたのかと思い社内を見回しても、
何も異常はない。
昼間は見えないのかと思って仕事に戻ると、また音がする。

音の出所のほうに歩いて行ったら、
中国人の同僚が飼っている亀が、じたばたしていた。
1メートルくらいの距離に近寄ると、
首を長くして、こちらをジッと見つめる。
そして短い前足をかく。

これは、犬と同じだ。
お腹がすいているんだ。

そう思ったので、飼い主の同僚の机にあった金魚の餌をあげることにした。
金魚の餌でよかったのかわからないけど、それしか見当たらなかったから。

悩んでいる少しの間に、亀はプラスチックの壁をよじ登ろうとし始める。
そして滑って、落ちて、仰向けになったので、
まずひっくり返してから、金魚の餌をあげた。

亀なんか飼ったことないし、適量がわからない。
食べるかどうかわからないから、試しにほんの少しあげた。

とりあえず仕事に戻ると、また、コツコツ、コツコツ、と呼び始める。
単に甲羅がプラスチックの壁にあたっているだけなんだけど、
どうやら亀のサイズに比べてお部屋が小さいらしく、
すごくストレスがたまっている様子。

一瞬、外に出してやろうかと思ったけれど、
手が届かないところに隠れてしまったらイヤだし、
やっぱりごめん、と思って、もう少し餌を追加した。

どうやら、比較的頭がよいらしく、
「今日見える人影は、餌をくれる」と覚えたらしい。
とにかく、私のほうに、にじり寄ろうとしてくる。

か、かわいいじゃないか。

明日、あの亀が私を見分けられるほど記憶力がいいとは思わないけど、
さすが浦島太郎の昔話に出てくるだけあって、
心が通い合う程度には、賢いらしい。感動した。

2012-04-14 23:38:06 | Weblog
今日、洗車している中国人がいた。
思わず「えらい!」と言いそうになった。
上海で車を持っている人は、お金持ちなのだけれど、
あまり洗車しない人が多く、せっかくの外車がホコリまみれで、
扉に指のあとがくっきり残っていることもよくある。

自分で洗車するのは、当たり前のことだけど、
当たり前のことをしているなんて、えらい。

本当にすごいお金持ちだったら、きっと誰かに洗車させるのだろうから、
彼は普通のお金持ちだったのだろう。
もしかしたら、お金持ちの誰かの車を、バイトで洗車していたのかもしれない。
とにかく、きれいな車は気持ちがいい。

上海では、高級外車の中古市場がにぎわっているらしい。
日本でもバブルの頃、よく聞いた話だけど、
大金持ちのおじさんが、付き合っている彼女に外車をプレゼントする。
もちろん女性のほうは、複数のおじさんに同じ外車を欲しいとおねだりする。
結果的に何台も同じ外車を手に入れることになる。
だから、1台を残して、他の分を中古車として売る。

中古車といえど、乗っていないので、比較的よい値がつく。
でも新車ほど高くもない。
そこまで大金持ちではない、お金持ちの人たちがその中古車を買う。

中国の場合、国家が把握している表のお金よりも
裏で動くお金のほうが、何倍も大きい。
中国には「資産家」がいないはずだけれど、実際にはいる。
不思議な国だ。

日本人としての自信

2012-04-14 00:55:49 | Weblog
いろいろ考えるけれど、上海で会う日本人は、面白い。

そういえば、むかし日中学院に通っていた頃、
中国語をなぜ学ぶのか、という話題になって言った。

中国語を学ぶ日本人には、素敵な人が多いから、と。

その気持ちは今でも変わらない。
本気で中国と向き合う人は、本気で日本と向き合う人だと思う。

そんな感動を新たにした夜。

上海に来て、よかったなあと思う。
それは、やはり日本人のおかげ。
上海人に対しては、一向に感謝の気持ちは持てないのが現実。
でもやっぱり、日本人はいい。

だからこそ、島国でかたまっているなよ!と言いたい。
海外にいる日本人は、ものすごく魅力的だ。

たまに、日本でのコンプレックスを引きずっているオヤジもいるけど、
まあ、そんな人は、あと何年かしたらいなくなるから、
未来を向いて行こう!

七味じゃない

2012-04-12 23:27:39 | Weblog
上海人の上司に「最近変わったね。つんけんしてる」と言われたので、
「あなたに怒っているんです」とハッキリ答えておいた。

さて、昼食に入った日本料理屋さんでは、
七味のかわりに、ウイグル料理でよく振りかけられる
トウガラシベースのスパイスが入っていた。
豚の生姜焼きが、一気に羊肉風味に感じられたのが不思議だ。

あと、おしぼりが出なかった。
座った席の真上に、BGM用のスピーカーがあって、すごくうるさいし。
味噌汁はおいしかったのに、残念だ。
まあ、中国人オーナーのお店なんて、そんなもんだけど。
そして、お店が入っているショッピングモールは、猛烈に導線が悪かった。

今日は、いろいろな人に会った上に、
久しぶりに21時まで、めいっぱい仕事をしたので少し疲れ気味。
やっぱり人に会うと、楽しいんだけど疲れるなあ。

明日も、初対面の人とたくさん会うから、
今日はもう寝よう。

外出しよう

2012-04-11 23:45:27 | Weblog
今日、午前中のアポイントの時間を1時間勘違いし、
早く着いてしまったので、ネットがつながるところでiPadで遊んでいた。
上海は、無線LANを使える場所が限られているので、iPadの威力を存分に発揮できない。
もったいない。本当にもったいない。

中国人は、子どもは学校の教材でiPadを使っているけれど、
大人の場合、街で見かけるとたいていダウンロードしたドラマや映画を見ているか、
ゲームをやって遊んでいる。
リアルタイムで繋ぎながら何かをやっている人は少ない。
この、速いのか遅いのかわからないあたりが上海らしいと思う。

午後、出掛けたときには、運良く二階建てバスに乗れた。
二階は・・・、寒かった。
ということで、屋根がない後方部分には、誰も乗っていない。



おお、今日も屋台が出ている。
その横で、町の清掃の人がゴミを集めている。
ほこりが・・・、舞うでしょう・・・。
その前に、排気ガス、か。



街路樹にも新緑が芽吹き始めた。



この季節は、外出が楽しい。
明日も、何かと理由をつくって、なるべく外にいるようにしよう。

さて、上海の家にもトレビーノを装着したので、
これから野菜を洗うのも、パスタをゆでるのも、
ペットボトルの水の残量を気にしなくてもよくなるんだ!

水は大切だ。水は。

挫折

2012-04-10 23:37:23 | Weblog
負けるとわかっている勝負はしないことにしているが、
無駄だとわかっている勝負は、一応してみることにしてる。

ということで、今日は会社で言いたいことを言った!
そのつもりだけど、中国語だったから、伝えきれた自信はない。
言語の壁って、やっぱりあるよなあ。

そもそも日本に来たことがない中国人に、
中国語で、日本人の感覚の話をしようとしても、それは伝わるわけがない。
だから、なるべく中国人に伝わるような「合理性」の話に寄せるのだけど、
まあ、伝わらないだろう。ダメ元だ。無駄で十分。
無駄を試してみなきゃ、何も生まれない。と、自分をなぐさめてみる。

昼間、同僚の日本人と話をしていて、ふと気がついた。
私は挫折というものを味わったことがない。

両親の離婚は、ショックだったけど、私のせいじゃない。
成績が悪くていい大学に入れなかったのは、私が努力をしなかったせいだから自業自得。
母の看病で、生活の自由が少ない時期があったのも、私が悪いわけじゃない。
父が急死したのも、私にはまったく責任がない。
会社を点々としたのは、私の性格のせい。
でも、一応、やりたい仕事という目標をもった転職をしている、つもり。

いろいろ考えた末に「挫折」として思い出したのは、幼稚園のころのこと。
将来、当然ピンクレディになると信じていたころ、私の声域は低くて、
美しい高い声が出ず、ついでに音痴だと自覚し、歌手にはなれない、と悟った。

そして幼稚園で歌がうたえなくなり、家でも歌をうたわなくなった。
ある日、母に「どうしたの?」と聞かれたのでワケを話したら、
母がクラシックの、確か第九のカセットテープを引っ張り出してきて、
ソプラノ、アルト、テノール、バスの合唱を聴かせてくれた。
曰く、人の声にはそれぞれの範囲があって、それぞれのよさがある。
その範囲の中でいかに心を込めて歌うかが大切、と。

ということで、初めての挫折も、私にとっては、決して挫折ではなくなった。
ただし、いまでもカラオケは苦手だ。