ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

本末転倒

2012-04-09 23:38:41 | Weblog
中国人は、キックバックが大前提で仕事をするのだろうか。
というか、キックバックがない仕事はしないのだろうか。

お金の出入りが伴う仕事に就いた中国人は、
なべて等しく、裏金のやり取りを始めるような気がする。
いま真面目に仕事をしている彼や彼女も、
一度、そんな立場になると、やはりキックバック万歳!みたいになるのかな。

仕事をするしないが、好奇心や責任というバロメーターではなく、
裏金がいくら入るか、だけだったら、
私だったらきっと、真面目に仕事をする気持ちなんてなくなるだろうな。
だって、お金ではかる仕事ばかりだったら、つまらないもの。

それも、ある程度、豊かになった後の日本に生まれ育ったから、
そういう余裕というか、見栄がはれるのかなあ。

それに、私もそんなことを言うくらいなら、
最近、中国人がもってくる案件の話を聞くたびに、
キックバックのにおいの強度で、やる気が左右されなきゃいいんだ。
誰がどんなところで、どんなお金をもらっていようが構わない。
仕事として面白ければいい。

ただ、だいたい、
キックバックのにおいが強い仕事ほど、中身はおもしろくない。
つまり、正攻法だと儲からない、または通らないか難しいから、変なお金が動く。
それに付き合うのかと思うと、やる気をなくす。

単に「ありがとう」で動くお金もある。
そりゃ、会社に入ってもしょうがないと思うことは私にもある。
社長が勝手にどうでもいいところで使っちゃうかもしれないし、
それなら、ダイレクトにお世話になった人に渡したいというのは、気持ちとしてはわかる。

でも、本末転倒で、キックバックありきで話が進むのは、どうしても解せない。

そんなことを言っていてもしょうがないんだけどね。
ここは上海だから。

ま、やりたいことだけをやることにしよう。
中国人同士のなんたら、は、もうどうでもいいや。
ここは彼らの国だし。

ベストショット

2012-04-08 17:05:19 | Weblog
中国人は、眺めている分には、すごく楽しいんだけど、
近いところで一緒に仕事をするのは、かなり厳しいと改めて思う今日この頃。
まあ、私は日本の会社にも馴染めなかったわけなので、一番の原因は自分にあると思う。

とはいえ、ある中国人の同僚に対し、生理的嫌悪感をもってしまったので、
この感情をどう乗り越えようか、少し考えている。

久しぶりだ。この生理的嫌悪感というやつ。
前に生理的嫌悪感をもった日本人の上司も、
調子がよくて、何でも自分の利益に利用しようとする変な頭の良さをもっていて、
人のプライベートにずけずけと踏み込んでくる感じで、
それが見え見えでバカバカしかったから、共通点がある。
そうそう、私の父が亡くなったことすら利用しようとしやがったアイツだ。
そうだ、似ている。

というと、これは中国人だから、ということではなくて、
私は、こういうふうな要領がよく見えるだけの薄っぺらな男性が嫌いなんだと思った。
あ~、少し落ち着いた。

最近、上海ではあまり見かけなくなったけれど、
中国人の子どもは、男の子も女の子もはずかしいところが丸見えで歩いている。



ベストショットだ。

まずズボンのおしりの部分がパッカリ割れている。
尿意を催したら、歩道ですぐしゃがんでさせる。
場合によっては、ゴミ箱の上に持ち上げてさせる。
車が歩道に寄ってきて停まり、中から子どもが降りてきたら要注意だ。
そこで座って始める。
私が歩いているその目の前で。
たまに、地下鉄の中でさせていることもある。

少し前は、妙齢の女性がパンツを見せながら座るのも普通だった。
会社のトイレでも、個室で用を足しながら平気でお客さんと携帯電話で話すし。

やっぱり、生理的嫌悪感をもつ回数は、日本にいるときより多い。

花見

2012-04-07 20:40:07 | Weblog
今日は、会社の同僚に誘ってもらって、上海植物園で花見。

待ち合わせの場所で、50分くらい待たされる。
どうやら、誰かが呼んだKTVのお姉さんたちの集合が遅れ気味だったようだ。



まあ、そのへんも一興。

サクラ!



飛行機雲は、上海にもある。



諸葛菜は、やはり凛々しい。



その近くで、ハンモックを吊るし、iPadで遊ぶ中国人。



勤務中のはずだけど、木陰で休む係員。



美しいネコと遊びたいけど、遊んでもらえない中国人とネコの図。



ハトがやたらでかい。



ネコはやっぱりマイペース。



ああ、花見だったと、酔っぱらった後に再確認する。



私たちのゴザの周りには、廃品回収を生業としているおばあさんたちが、むらがる。
空き缶、ペットボトル、古新聞、発泡スチロール。
とにかく、なんでも欲しいらしい。

ここは上海。

夕方の散歩

2012-04-06 23:26:59 | Weblog
今週はもう、あまり仕事にならない。

ということで、夕方から同僚とお出かけ。



夕方のバス、最後部座席に座った。

バスを降りて、道を渡ろうとしたら、
すんなりと渡らせてくれそうもない横断歩道があった。



もう2年も前の万博のマスコットが、いまでも頑張っている。



きっと、この先何年もここにいるんだろう。

夜、久しぶりに南京東路を歩いた。
相変わらず、踊ったり、歌ったり、自由にしている中国人たち。

ビルのお店の人にトイレの場所を聞いたら、みんなが違うところを指差す。
いじめか?

4人目がようやく聞き取れる普通話で教えてくれた。
ビルの外に出て、広場を渡れ、と。
ビルの中に、トイレのマーク、出てるんだけど、どうやら、そこにトイレはないらしかった。

まあ、よくあることだ。

中国人のある一面

2012-04-05 21:52:31 | Weblog
今日は、中国人のある一面を見たような気がする。

たぶん発端は、最近無茶な要求が多い会社に対して、
「できることと、できないことがある。
理想論ばかりじゃなくて、ちゃんと現実的な方法を考えなきゃ!」と、
私が、みんなのいる前で、かなりはっきり言ったことから始まる。
もちろん個人攻撃にならないように気をつけたけど、
社員であれば、どこに矛先が向いているかくらいはわかっただろう。

そしたら、一般社員の中国人が急に親切になった。
やたらと話しかけてくる。
昼過ぎに、ケーブルテレビ代の振込窓口がわからなくて考え込んでいたら、
「サイトでたぶん払えるから、代わりにやってやるよ」と。
「いいよ。自分でやるよ」と言ったけど、しまいには振込用紙を取り上げられて、
どんどん手続きをやってくれた。
同僚が自分の銀行口座から払ってくれたので、代金分の現金をその人に渡した。

中国人は、決して面と向かって、言葉に出して「いいこと言った」とは言わない。
それについては、誰も何も言わない。
「いい、悪い」を言わないのは、彼らなりの保身なんだろう。
これは社会的、政治的な理由によるのだと思う。
でも、明らかに距離感が変わる。

じゃあ、そんなに生意気なことを言ったわけなので、
会社の上のほうはどうかというと、これがまた、中国的と言うか、官僚的と言うか・・・。

まるで他人事の一般論を話し合うかのように、
自分の責任を棚上げして、しれ~っと「これは解決すべき問題だ」などと言い出す。
悪びれない。
それどころか、自分が問題点に気がついたかのように、自信満々で話し始める。
で、解決はしない。

この、解決はしない、ってあたりが、らしい、というか、
日本もそんなもんだけど、面白いなあと思う。

読書な1日

2012-04-05 00:18:02 | Weblog
今日は、3連休最後。1日引きこもって読書。
読んだのは『偽情報退散! マスコミとお金は人の幸せをこうして食べている』(THINKER)

社会に出て働いた経験のある人なら、誰でも、
自分のやっている仕事が公平でも公正でもなくて、
単にお金が出てくるところを喜ばせるためだけの
どちらかというとげんなりする仕事がほとんどだっていうことは、たぶん考えたことがある。

会社がお金を払ってくれるんじゃありません、エンドユーザーが買ってくれるからこそです。
そう。確かにそうなんだけど、
自分の能力や労働をお金に換算するのって、よくわからない。

マスコミだって、広告がつかなかったら、何もできない。
だから、広告主の顔色をうかがうことになる。
逆に広告主のことを考えなかったら、できることもできなくなる。

広告がつくテレビ番組や雑誌を発行している出版社と、書籍だけを出している出版社を比べてみる。
書籍だけの出版社の規模が小さいのはあたりまえだ。
個人が出せるお金と、企業とその後ろにいる株主や銀行が動かせるお金は、
まったくその規模が違う。
でも、だからこそ、個人だけを相手にしている出版社には、ポリシーを守れる余地も残る。
ただし、こちらから情報を求めて行かないと、なかなか出会えない。

私は、いまほとんど中国のテレビを見ない。
日本にいたときは、テレビを見始めると必ずついったーも開いた。
報道で疑問があったり、突っ込みたかったりすると、書き込む。
すると、同じような疑問を持っている人が、どこかにいたりする。
それがないと、テレビを見られなくなっていた。

中国のテレビを見ないのは、そこまでの中国語力がないから。
テレビを見つつ、中国版ついったー微博に中国語で書き込んで、
他の人のつぶやきを読むほどの語学力がないから。
中国の場合は、すべて中共が許可しているからテレビ番組も雑誌も出せるわけで、
検閲済みのものだ。
たまに見ると「へえ、ここまではOKなんだ」というように変化を楽しむこともできるけれど、
単に毎日流れている映像を受け止めるだけだけだったら、映画がいい。

昨晩は、土豆网という海賊版満載の動画サイトで、
「超時空要塞マクロス劇場版 愛・おぼえていますか」を見た。もちろん日本語で。
一番好きなのは、廃墟となった地球で、流しにつけられた食器を見たとき、
「変わってないのね」というシーン。

人は、そうそう変わらない。変われない。
だって1日は24時間。たとえ寿命がのびたって、1日に出来ることは限られている。

三つ子の魂

2012-04-04 02:02:19 | Weblog
すごくいいクラシックの演奏を聴いた後、眠れなくなった。
そして、スターウォーズ エピソード5「帝国の逆襲」のサントラから
「ハン・ソロとレイア姫」を聴く。

あれは、エピソード5だったっけ。
帝国軍の追跡を振り切るために小惑星の洞窟にファルコン号で入って行くシーン。
わざわざ宙返りして洞窟に入って行く。
そのときに、重なる管楽器の音がたまらなく好き。

ジョン・ウイリアムスの管楽器の使い方は、ワーグナーを思い出すんだ。
音楽は素人だから、単なる感覚だけど。

iPhone4の着信音はR2にした。

私は、アメリカを大好きとは言えないけれど、
どうしてもアメリカ映画の影響は大きいと思う。
大好きな映画、
カサブランカ、アラビアのロレンス、ドクトル・ジバゴ、地獄の黙示録、ゴッド・ファーザー、スターウォーズ、
どれもアメリカ産。

スターウォーズのエピソード5で、
ルークがXウイングを持ち上げようとして失敗した後、ヨーダが持ち上げる。
ルークが「信じられない」と言ったら、ヨーダが「だからできないんだ」と言う。

でも、スターウォーズのエピソード123は、それほど好きではない。
特にクローン戦争の描き方が、私にはいまひとつだったから。
ジェダイのフォースの世界を食い破るクローンの世界。
では、クローンとは何か。
それを考えるうえで、アメリカ人として戦争を受け止める責任を放棄した。
そう感じたから。

いまとなっては、
無人の戦闘機で、誤爆ありで、敵と決めた人たちを撃ち殺して行く。
そんな、いまのアメリカ流の戦争がある。
騎士の時代が終わったのはわかる。
でも、エピソード2を見た後、
アメリカ映画は、それを考えることを、向き合うことを放棄したと思った。
根本的にベトナム戦争の頃のアメリカとは軸が違うと思った。

こう考えると、私はここ25年くらい脱アメリカ化が進んでいるかもしれない。

まあ、そのせいでもないんだけど、
友人から、昨日、ほいっと貸してもらった本、第2弾。
『勃発! サイバーハルマゲドン』(ベンジャミン・フルフォード著、KKベストセラーズ刊)

そういえば、東日本大震災が地震兵器によって引き起こされたっていう話、ネットで読んだ。

子どもの頃の環境というのは、本当に人の一生を左右するものだ。
クラシックも映画も両親の影響。
そして、ピンクフロイドの原子心母を聞くと、いまでもソファの下に隠れたくなる。

クラシックな夜

2012-04-04 01:16:11 | Weblog
今日は、クラシックを聴きに行ってきた。
ロリン・マゼール指揮、ロンドンのフィルハーモニアの演奏。

ブラームス 大学祝典序曲 作品80
チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 二長調 作品35
マーラー 交響曲第1番「巨人」

で、アンコールが、また豪華だった。
ワーグナー ニュルンベルクのマイスタージンガー

で、私が買ったチケットは380元。安い。
日本でクラシックを聴く時、値段もさることながら、
チャイコのヴァイオリンとマーラーの交響曲が1日で聞けるなんて、
そうそうないと思う。
どっちかだけで、じゅうぶん集客できるし。

このへんのお得感が上海ならではだなあ、と思う。
今日のお客さんは、そこそこマナーもよかった。
が、中国人は30分以上は、ジッとしていられないようだ。
マーラーも第三楽章あたりで、少し静かになると、
急にそわそわしはじめる人が続出。
で、管楽器がパーンとなると、一応、静かになる。
気が紛れてるかどうかが、ポイントなんだろうか。

まあとにかく、今日は楽しかった。
クラシックはいい。

読後、憂鬱

2012-04-03 16:20:53 | Weblog
先日ついったーのトレンドにも出ていたけれど、
「もう100億円あれば巻き返せた」というセリフを
インターネットのニューストピックで見たときには、
上海の自室で、朝から大笑いしてしまった。

そんな事件も、また新たな角度で見るヒントをくれる本。
『仕組まれた円高』(ベンジャミン・フルフォード著、青春出版社刊)

知らないうちに、日本人の預金が消えてなくなる、
しかもそれは仕組まれたこと、というのは、さもありなんだし、
日本は、巧妙にアメリカの属国にされたわけだから、
まあ、そうだよねえ、とも思う。

そんなとき、確かに欧米の金融を闇で牛耳っている人たちに対抗できるのは、
華僑ネットワークを動く大金と中共の軍事力かも、とも思うけれど、
欧米も中国も、どっちもどっちだなあ。
どちらを選ぶこともできない。というか、どちらも選びたくない。

かといって、じゃあ、日本は独自路線で行けるかというと、
これまでの島国根性じゃあ、もうダメ。
とりあえず、日本国内では、なかなか日本の価値や国際競争力に気づけないから、
みんなどんどん世界に出て、そこでいろんな経験値をアップして、
日本というブランドを更新しつつお金を稼ごうよ、とも思うけど、
国家レベルで動いているお金に、個人では太刀打ちできないものだから、
このまま翻弄されるんだろうなあ、と思う。

日本では、「お金を稼ぐこと=悪」みたいな感じもあるけど、
中国では、お金を持っているだけで尊敬される。
そして、どんな方法で手に入れたお金かは問題にされない。
これからは既存の闇権力と中国人による覇権をめぐる争いが激化しそうだけど、
でも実は、裏で繋がってて、
世界中の普通の人は、よりいっそう巧妙に搾取されるという、
人類の歴史がそのまま繰り返されるんだろう。

あきらめるんじゃなくて、富って、そういうもんなんだと思う。
お金の話って、読んだ後、憂鬱になるなあ。

上海の休日

2012-04-03 02:51:42 | Weblog
上海は三連休。

なあんだか、
iPhoneのカバーで、ホームボタンを出っぱるものにしてから、
勝手に動くことが多い。

音声コントロールが起動することから、
どうもあれこれ・・・、あるようなんだが、
いまひとつその規則性がわからん。

今日は、友人宅にお邪魔して、
なんだかいろいろお話しして、
どうやら、うちの亡父が出てきたようで、
体温を感じつつ、
なんだか変な感じだった。

とはいえ、上海なのに、すき焼きが食べられるしあわせ。
春菊が、日本よりも主張してておいしい。

そして、iPad2は、おもしろくて、癖になる。