豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

さんまさまさま

2006年09月04日 | Weblog
秋刀魚の季節です。

今シーズン初の秋刀魚が我が家の食卓にのぼりました。
瀬戸内育ちの私は、かなり大人になるまで秋刀魚は嫌いでした。
塩もののイメージが強くて、苦くて焦げてて・・・。

それが、近年は輸送手段の発達で、ここにいても北のほうの秋刀魚が生のままかなり新鮮な状態で手に入ります。
最近の秋刀魚は、空を飛んできます。スーパーでも、「空輸さんま」としてかなり幅を利かせています。とはいっても、とても庶民的なお値段ではあるので、秋からの献立には欠かせないお魚になりました。



うちの家族は、この秋刀魚がそれはもう大好きなのです。
少し涼しくなると、秋刀魚が食べたいと言い出します。
もうちょっとフレンドリーな価格になったらねとお茶を濁しているうちに、いつの間にか秋刀魚シーズンに突入していきます。
多分、毎日でも大丈夫なのだと思います。

秋刀魚が焼ける匂いが立ち込めてくると、みな何故か興奮し始めます。
食べたい感いっぱいなのを見透かされまいとするように、ことさら余裕のあるふりをして、そのあたりを片付けたりし始めます。
「お母さん、まだ焼けんの?あと、どのくらい?」と聞きたいのをぐっと我慢しながら微笑みあったりしています。

秋刀魚がじゅうじゅうと自分の油で自分を焼き始めてしばらくすると出来上がり!
和やかな食卓が一気に静まり、みな今日の課題に黙々と取り組みます。
一番上手なのは、お父さん。痕跡すらなくなります。その次が、虎子。普通にきれいに食べるのが竜子。一番いい加減なのが、母ですね。

一週間に必ず一回は食べないと禁断症状が出るらしいので、煙や匂いは無視して、せっせと秋刀魚を焼く日々が、今日から始まりました。