読書感想文【トーキョー・バビロン】

ちょっと前に出た新刊。今までの馳星周とちょっと文体が違うなぁと感じたのだが。



ストーリー：
かつて自分の開発したソフトでＩＴ長者となった宮前佳史。だがヤクザに自分の会社を食い物にされて莫大な借金を背負わされ、今はヤクザのフロント企業でただ働きをさせられている。その宮前の大学時代の同級生の稗田睦樹はヤクザだったがかっとしやすい性格が災いし、宮前のお目付け役としてフロント企業で働いている。六本木のクラブでナンバー１ホステスの美和は肝臓を悪くして入院して以来自分の将来に不安を持つようになった。
稗田は中堅消費者金融「ハピネス」の総務課長・小久保が闇カジノで莫大な借金を背負っているのに目をつけ、小久保を使ってハピネスから巨額の金を引き出そうと企み、宮前を誘う。そして宮前は美和を巻き込み3人で小久保を手中に入れようと画策した。
だがハピネスは癒着している警察とのパイプもあり、巨大暴力団組織のマネーロンダリングも行っている。小久保の身柄をヤクザや悪徳警官も狙う。ばれたら金どころか自分たちの身も危うくなるぎりぎりの計画の中、宮前も稗田もなんとかして自分ひとりが出し抜いておいしい思いをしようと企み、美和は小久保と手を組んで密かに宮前と稗田を出し抜こうと企む・・・。


感想：
途中からのストーリー展開が面白く、お約束のどんでん返しもあったりして最後まで一気に読んでしまった。ＩＴ業界の裏側みたいなものも書かれていてそれも興味深い。まぁ結局最後はお約束みたいな終わり方をするが。。。