復活!やまがたの四季と暮らし

東北を転勤し13年間続いた仙台勤務が終了し現在は毎日が山形県人。前タイトル名「山形弁で青森暮らし」から継続のブログです。

黒川能王祇祭「豆腐焼き」

2011年01月15日 21時17分29秒 | くらし
今日の鶴岡は、山形市内とは比べられない程どっさり雪が積もっています。

そんな中、王祇祭の豆腐焼きが今日からと聞いて、場所が何処かも解らず、
適当に黒川地区に行ってみれば、進入して行った最初の集落で偶然當屋に行き着きました。
自分でもびっくり。


黒川能王祇祭・春日神社下座の今年の當屋「蛸井久蔵宅」


下座は今日明日2日間の豆腐焼き
午後も遅くで間もなく終了近かったが間にあってよかった。
小屋の中は熱気充分で外の寒気とは別世界なほど。





目の前の焼け具合は本人は解りませんから、対面や周囲から竹ざおで指しながら
「ここ焼けった」と合図が入る。
このやり取りが結構ユーモアがあって、周囲は笑いが絶えない。











火力が強くてお面は必需品。
覗き穴から確認します。






バケツには水が入っている。
豆腐を刺している串が燃えてくるので即座に水をぶっかけてます。











やげだ、やげだ!






顔も焼けて全員真っ赤。







當屋の入口には春日神社の幟旗と表札が立っていて通りかかったら解った。






個人宅の自宅で當屋の持ち回り。
奥の小屋が豆腐焼きの場所。
準備は5年ほど前からスタートするそうです。
薪の切り出しから薪割り乾燥、大豆を含めたお祭りの食材の作付と収穫、
そして本番の能舞台の改装とすごく大変。
地域の一大イベントといった感じ。
熱気で屋根の雪も溶けて無くなっている。






仕込み小屋
大きい器には明日の分の豆腐がギッシリ。
2日間で5,000本焼くそうです。






豆腐もデッカイ。






串は何度も使い回しですからすでに焼けてまっ黒け。






焼いた豆腐は凍み豆腐にするそうです。
下座と上座では味付けが違うとか。
本番の王祇祭は見た事ありません。










交代で出てきたじーちゃんばーちゃんは顔が火照って血色良い。










焼き方は交代制
最初の写真の前にばーちゃんグループが焼き方してました。





火力は強い。





火にも負けず真剣に焼いてます。






お面が必需品なのは、その場にいると解ります。





ばーちゃんたちのカメラ目線頂きました。






ばーちゃんにジュース貰いました。
のど乾ぐがら飲めーって。
こちらは部外者のたんなるお邪魔者なのに、周りからも遠慮しねでよーってまで言わて。
地域住民の暖かさを感じました。
地元の文化や伝統って、結局は地元住民が長い年月をかけて伝承して行く訳ですから
意識の高さを充分感じます。
自分の地域もそうですが、段々継承する若者住民が減っていって、行事やお祭りが
簡素化され無くなっていくのは寂しい限り。
その点、庄内地方は他の地域にも歌舞伎や能など、内陸地方にはない独特の文化が
いっぱい残っている印象が強い。


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