いつもの鍼灸治療に行く途中で江戸名所図会に描かれている笹寺を散策しました。
参道入り口山門
★ランドマーク長善寺(笹寺):長善寺(笹寺)は、天正三年(1575)甲斐国武田信玄の家臣高坂弾正昌信の縁者に当たる文叟燐学(ぶんそうりんがく)和尚が開山したと伝えられ,徳川2代将軍秀忠が鷹狩りの途中で立ち寄り,生い茂っている熊笹を見て笹寺と名づけたといわれる。境内には寛永元年(1624)に横綱 明石志賀之助がここで相撲興行を行ったのを記念する「四谷勧進角力始祖」と刻まれた石碑がある。勧進相撲というのは、神社仏閣の建立や修復を名目に相撲興業を行い広く浄財を集めることである。相撲は歌舞伎・吉原と並ぶ江戸三大娯楽の一つと言われていたが、笹寺は「江戸勧進相撲」の発祥の地なのである。また、有形文化財に指定されている寺宝「めのう観音像」は、赤めのうで彫られた珍しい観世音菩薩像で、徳川2代将軍秀忠夫人(江)の念持仏と伝えられる。
江戸名所図会より
篠寺といへるは四谷塩町の通り、道より左の傍らにあり。長善禅寺と号く。昔御放鷹の頃、 当寺いささかの庵室にて満庭小篠のみ所せく繁茂せしかば、篠寺とよばせたまひしより字(あざな)となりぬ。 よっていまも堂前に方三尺ばかりの小篠の隈(くま)ありて、その証を永世に標せり。
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笹寺の童門碑 琴古流尺八顕彰碑
江坂常易歌碑、文化4年(1808年)
曹洞宗(そうとうしゅう)では、他宗で宗祖にあたる祖師を「両祖」といって二人たてている。
ひとりは、高祖の承陽大師(じょうようだいし)・道元(どうげん)、もうひとりは太祖の常済大師(じょうさいだいし)・瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)。
高祖は父、太祖は母にたとえられている。
宝篋印塔「法華経千部供養塔」
本堂
出世稲荷、子宝稲荷不動明王でしょうか?
本堂の脇に新宿区指定有形文化財 長善寺(笹寺)
写真は新宿区立新宿歴史博物館のHPより普段は非公開です。
赤めのうで彫られた珍しい観世音菩薩像である。像高4.9cmの小像であるが、容貌は豊麗で精密な作品である。
黄銅製の光背が付され、宝形造の屋根をもち、正面下に蓮華、左右下部に笹寺に因んだ笹の浮彫りがある台座に安置されている。
本像は、二代将軍徳川秀忠の念持仏を、夫人の祟源院から賜ったものと伝えられている。
平成六年六月 東京都新宿区教育委員会
蟇塚(かまづか)
昭和十二年、隣接する信濃町の慶應義塾大学医学部生理学教室の加藤元一教授と門下生が実験に使った動物を供養するために建てたものです。
墓地
大正11年5月に造立され、平成15年に大修復された観音様です。
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