富岡八幡宮の隣にある深川永代寺と深川不動尊を散策しました。
★ランドマーク永代寺:1624年(寛永元年)、長盛の開山により永代島に創建された。江戸時代には富岡八幡宮の別当寺として栄えたが、明治初年の神仏分離により廃寺となった[1]。跡地は現在の深川公園や深川不動堂などになっており、深川一帯でも指折りの広大な寺院であった。その後、1896年(明治29年)に旧永代寺の塔頭の吉祥院が名称を引き継ぎ、再興されたのが現在の永代寺である。
当地の地名・門前仲町はこの旧永代寺の門前という事で名付けられた。
キャプション:毎年三月廿一月より同廿八日までのうち、林泉をひらきて諸人に見せしむ。
古地図によると八幡宮のとなりに広大な土地を有していたようです。
キャプションにあるように毎年三月廿一月より同廿八日までのうちだけ開かれていたようです。戦災者を慰霊する地蔵尊がありました。厄除けの碑がありました。こちらは子育て地蔵尊です。
ところで深川永代寺は江戸六地蔵があったところされています。江戸名所図会の富岡八幡宮のその2に描かれています。八幡宮の門前に永代寺があるようにも思えます。
永代寺の地蔵菩薩像は、深川地蔵坊正元の勧進によって江戸六地蔵の最後の一体が、享保5年(1720年)7月に造立されましたが、明治元年の廃仏毀釈の中で壊されてしまったようです。
江戸六地蔵は下記の6つを言いますが、街道筋にとなっていますが霊巌寺と永代寺は街道と少し離れています。
建立年 住所
(東海道)品川寺 宝永5年(1708) 品川区南品川3-5-17
(奥州街道)東禅寺 宝永7年(1710) 台東区東浅草2-12-13
(甲州街道)太宗寺 正徳2年(1712) 新宿区新宿2-9-2
(中仙道)真性寺 正徳4年(1714) 豊島区巣鴨3-21-21
(水戸街道)霊巌寺 享保2年(1717) 江東区白河1-3-32
(千葉街道)永代寺 享保5年(1720) 江東区富岡1-15-1(廃仏毀釈で廃棄)
一応これで6地蔵は廻ったことになります。
広大な土地の跡は深川不動尊となっています。
★ランドマーク深川不動尊:江戸時代のはじめ、歌舞伎役者の市川團十郎が不動明王が登場する芝居を打ったことなどにより、成田山の不動明王を拝観したいという気運が江戸っ子たちのあいだで高まった。これを受けて、元禄16年(1703年)、1回目の成田不動の「出開帳」(現代風にいえば「秘仏特別公開」)が富岡八幡宮の別当・永代寺で開かれた。これが深川不動堂の始まりである。江戸における成田不動の出開帳は安政3年(1856年)まで、江戸時代を通じて12回行われたが、そのうち1回を除いて深川永代寺が会場となった。
永代寺は明治維新後、神仏分離令により廃寺となり、旧境内は深川公園となった。しかし不動尊信仰は止むことがなく、明治11年(1878年)に現在の場所に成田不動の分霊を祀り、「深川不動堂」として存続することが東京府により認められた。境内地は、深川公園の一部を永久かつ無償で借用することが認められたものである。明治14年(1881年)に本堂が完成。その後本堂は関東大震災・東京大空襲と二度にわたって焼失したが、本尊は焼失を免れた。永代寺は門前にあった塔頭・吉祥院が明治29年(1896年)に再興され、名跡を継いだ。なお、地名「門前仲町」は「永代寺の門前町」という意味である。
★旧本堂 平成23年4月までの本堂だそうです。関東大震災と第二次世界大戦によりそれまでの本堂が焼失してしまったため、千葉県印旛沼のほとりにあった龍腹寺の地蔵堂を昭和26年に移築しました。現在は江東区の指定登録文化財となっており、区内最古の木造建築といわれます。今は左手の建物が本堂になっています。
東の出入り口に行ってみました。こちらは自動車のお祓いをするところのようです。門前に
東門の右手に講が集まっています。尾上菊五郎の碑がありました。
★尾上菊五郎:弘化元年(1844)~明治36年(1903年)2月18日 享年60歳、9代目市川団十郎と並び称された 幕末から明治にかけての名優であり「団十郎名人・菊五郎上手」 などといわれていました。
お茶湯講の不動尊です。二軒茶屋の名残があるのでしょうか。十六講や石不動です。
★開運出世稲荷 成田山新勝寺境内に御座す「成田山開運出世稲荷」のご分霊を勧請奉祀したものです。開運成就のご利益があるとされ、社殿の周囲にはご信徒によって奉献されたのぼり幡がはためきます。毎年2月15日には例大祭、9月15日には開創記念大祭が盛大に執り行われます。
深川龍神:我が国では、龍神は農耕儀礼との結びつきが深く、水を司る神として古来より多くの人々に崇められてきました。龍神の霊験は顕著で、農業や水産業が豊かになることを祈り当堂へ勧請されました。水鉢に「龍神願い札」を浮かべてご祈願すると御札は水に溶け、願い事が龍神の許に届くといわれています。
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