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トルコ東部でPKKの自爆テロ。兵士2人死亡、31人負傷

2015年08月02日 | 国内
8月3日 8月2日、東部アール県で、クルド労働者党(PKK)の自爆テロがあり、トルコ兵士2人が死亡、31人が負傷しました。PKKは午前3時頃、ドゥーバヤジト地区の憲兵隊の駐屯所を、2キロの爆発物を積んだトラクターで攻撃しました。

 Hurriyet

負傷した兵士は地元の病院に運ばれました。PKK戦闘員は、軍の援兵と医療チームが駐屯所に到着するのを妨害しようと待ち伏せ攻撃に出ました。重傷を負った8人の兵士は、軍のヘリでエルズルムの病院に運ばれました。攻撃で負傷した兵士31人の中の4人は生命に関わる重傷だと、2日、参謀本部が発表しました。PKK戦闘員はライフルを使っていました。

ドゥーバヤジト=トウードゥル間のハイウエイは、PKK戦闘員を見つけ出すため、交通遮断して捜査作戦がつづいています。攻撃で死亡したアリ・ギョクチェ特務曹長(35)はカルスのカーウズマン地区で行われた公式葬儀の後、故郷のオスマニエで眠りにつきました。

ギョクチェ特務曹長は、数台の車両がPKKに発砲された翌日、調査のためにエルズルム=ウードゥル間のハイウエイに派遣された兵士たちの1人でした。南東部マルディン県のミドヤト地区で、兵士1人がPKKに殺され、7人が負傷した翌日、このテロ攻撃が起こりました。

8月1日には、道路を走っていた軍用車に地雷が爆発しました。車に乗っていた数人の兵士は、キルクーク=ユムルタルクのパイプラインを守るための任務に当たっていました。憲兵隊のコマンド、バルシュ・アクカバク(20)さんが地雷の爆発で死亡、ミドヤトで行われた軍の葬儀の後、アンタリヤのセリクで眠りにつきました。

アクカバクさんの母親カドリエさんは2003年になくなり、彼はセリクで祖母のハヴァさんと祖父のラマザンさんに育てられました。彼の2人のきょうだいは養子に出されています。

7月31日、PKKとクルディスタン・コミュニティ集団(KCK)の3人の戦闘員が、作戦中、死亡したと、アール県庁が発表しました。彼らがテロ攻撃に使う予定だった爆発物や銃が押収されました。

・・・この事件は昨夜のNHKニュースでも報じていましたが、物騒になってきましたね。男子皆兵のトルコでは、兵隊さんはフツーの若者たちです。痛ましい限りです。PKKは自爆テロはしなかったのですが・・・。


トルコ軍は空爆による市民死亡の報道を否定。調査続行中

8月2日、トルコ軍はイラクのゼルゲル村空爆で市民が死んだという報道を否定しました。外務省は調査続行中です。

 Hurriyet

「北イラクとトルコ国内の空爆目標は、優れた職員による視覚的データを基本に、慎重かつ詳細な研究によって確認している」と軍は言い、ターゲットはPKKの戦闘員のアジトだったと主張しています。問題の村の調査でも、市民の住むエリアに問題はなかったことが判明しと軍は言っています。

トルコ外務省は8月1日、北イラクの空爆で数人の市民が死んだという主張を調査したと言いました。イラクのクルド当局は、8月1日、トルコ戦闘機による夜明けの空爆で、北イラクのゼルゲル村で6人が死んだと言っています。

報道主導で調査が始まった
「ゼルゲル・キャンプの空爆によって、PKKに被害を与えることはできたが、市民の負傷者に関する報告は悲しみを持って受けた。ゼルゲル・キャンプはPKKが兵站と調整のために使っていた。市民被害の調査は報道された主調に従って行われた」と外務省は声明を出し、「主張されていることは、すべて完全に調査する」と言っています。

外務省はイラク自治領政府と共同調査を行うと言いました。「8月1日朝の空爆は、市民がいないという情報を得ているエリアで行った。PKKは市民を“人間の盾”に使うこともある」と外務省は言いました。「調査の結果、わかったことは、できるだけ早く一般に公開する」と外務省の声明は言っています。


ダリヤンの岩窟墓に保護のためのワイヤ・クロスが掛けられる

 西部ムーラ県キョイジェーイズ地区にある2400年昔の岩窟墓を守るために、墓のある壁面がワイヤ・クロスで蔽われることになりました。いくら注意しても、ツーリストたちが写真を撮ろうと墓に入るからだそうです。

 Hurriyet
私もダリヤンに行って、この岸壁の古代人の墓、まぢかに見てきました。


「多くのツーリストが警告を無視して墓に登ろうとするが、登る人も危険だし、文化財もダメージを受ける。ワイヤ・クロスで蔽えば、転落の危険も防げるし、ツーリストは墓の下方に設置される展望台から墓を見ることができる」と、遺跡の関係者は言っています。2010年7月13日、この遺跡を調査したエルトゥルル・ギュナイ前文化観光相が、見学者が安全に、らくに墓を見学できるように展望台の建設を提案したそうです。

 Hurriyet
この屋形船みたいな小舟で、私も行きました。懐かしいです。


古代都市カウノスの発掘隊長ジェンギス・ウシュク教授も、歴史的な石窟墓の保護に力を注いできました。展望台は最近完成し、フェティエ博物館の管理下に置かれました。「この文化財を守るために、あらゆる努力と注意をしてきましたが、写真を撮るために石窟墓に入り、歴史的遺物を傷つける人がまだいます。70~80メートルの高さの岸壁の小道を、命の危険を冒して登る人がいるのです」と、ウシュク教授は言いました。

ワイヤ・クロスの設置は数日後に完了するそうです。

 Hurriyet


・・・私も岸壁少し登りましたよ。同じ船の人たち、お年寄り以外みんな登りましたから。船のガイドさんも、登っちゃいけないなんて言わなかったし。


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トルコ国内のPKKメンバー260人が空爆で死亡

2015年08月02日 | 国内
8月1日 トルコ国内と北イラクの非合法集団クルド労働者党(PKK)をターゲットにした空爆で、PKKのメンバー約260人が死亡、何百人かが負傷したと、8月10日、アナドルニュースが報じました。

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アナドルニュースは情報源には触れず、負傷したPKKメンバーの中に、人民民主党(HDP)のセラハッティン・デミルタシュ共同党首の兄弟ヌレッティン・デミルタシュがいると報じました。

トルコ政府は、シリアのイスラム国(ISIL)のジハーディストと、北イラクとトルコ国内のPKKの戦闘員に対して、2週間におよぶ対テロ攻撃を行いました。7月31日の空爆では、トルコの28機のF-16機が、PKKのシェルターと武器庫を含む65の目標を破壊しました。

アナドルニュースによれば、最も激しい空爆があったのは7月30日で、100機のトルコ機が、PKKの100の拠点を攻撃したそうです。「現在までに260人のテロリストが死亡し、セラハッティン・デミルタシュの兄弟のヌレッティンを含む380~400人が負傷した」とアナドルニュースは報じ、空爆はつづくだろうと言っています。


マルマラ海の島ビュユクアダのトロツキーの家が売りに出た

イスタンブルの沖合、マルマラ海に浮かぶ島ビュユクアダは、外国人にもトルコ人にも人気のお手軽リゾートですが、この島に、あのレオン・トロツキーが住んでいた家があるのをご存じでしょうか。いま、その家が不動産屋のウエブサイトで売りに出ているそうです。

 Hurriyet

革命的マルクス主義者で、理論家、ソヴィエトの政治家で、赤軍の創設者がトロツキーです。この廃屋を土地つきで、440万ドルで売りに出したハニフィ家は、文化観光省がこの家を買ってトロツキーの博物館にして欲しいと言っています。トロツキーの家が荒れ果てているのを見て、ツーリストは驚いています。

3階建ての家と庭は3550平米あり、トロツキーが海岸につくった天然ロブスターの池も残っています。トロツキーは1929年2月、ソ連邦から追放されました。彼の最初の亡命地がビュユクアダで、彼はこの島で4年間を過ごしました。彼は2番目の妻ナタリアと孫のシーヴァ、3人のガードマンと、この家で暮らしていました。

1940年、トロツキーは、メキシコ市の家が襲撃されたとき受けた傷で亡くなりました。


天然ガスパイプライン建設でオリーブの木が伐採される

北西部ブルサ県イズニクで、天然ガスのパイプライン建設のために、道路沿いの7キロに植えられた1000本のオリーブの木が伐採されることが決まって、村の女性セヴィム・アルプテキンさん(65)は泣いています。

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建設が決まった道路の中の21キロは森林省に属し、残り13キロは個人の所有で、そのうちの7キロはオリーブの木が植えられています。ボヤルジャ村に住むアルプテキンさんは、この決定を“オリーブの木の虐殺”と呼んで抗議しています。

「オリーブの木は“私の目の光”です。私は天然ガスに反対しているのではなく、オリーブの木がダメージを受けない他のルートにパイプラインを建設すべきだと言っているのです。オリーブは私が自分の手で植えて育てた、私の子供たちです。多くの実りを与えてくれる子供たちを殺されたくないのです」とアルプテキンさん。

彼女は支援を求め、環境運動家のNGOや県知事にも電話しました。セヴィムさんの夫、アリ・アルプテキンさんは、「オスマン時代の香料交易に使われた歴史的な道のバグダード橋も、この建設作業で壊されるでしょう」と言っています。

公正発展党(AKP)のイズニクのオスマン・サルグン知事は、来週中に、地域住民とブルサガスの社長が出席する会談を行うと言いましたが、このプロジェクトの変更はむずかしいだろうとも言いました。


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