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イズミルの路上生活シリア難民がキャンプ村に送られる

2015年08月15日 | 国内
8月15日 イズミルの路上や公園で生活するシリア難民が次第に少なくなってきました。ギリシアに不法渡航しようとしている難民たちが近くのスタジアムに集められ、各地のテント村に送られているためだと、CNNトルコが報じました。

 Hurriyet

ホテルも家も借りられない多くの不法移民たちは、イズミルの公園や路上や、いたるところを占領しています。彼らがイズミルにやってくるのは、イズミルからギリシアの島に渡り、それからEU圏に入るのが目的です。

イズミル県知事オフィスは、内務省移民管理局と首相府災害・緊急管理局(AFAD)とともに、市内のシリア難民を減らす方策を考えてきました。その方法のひとつとして、難民たちを近くのスタジアムに集め、テント村へ送ることになりました。とくに市内のバスマネ地区の道路で暮らすシリア人が、バスに乗せられ、ハルカプナル地区のアタテュルク・スタジアムに集められました。シリア人たちはスタジアムに宿泊した後、各地の難民キャンプに送られます。

難民キャンプに行きたくない人は、スタジアムに残ることを許されました。トルコは全国に180万人のシリア難民を受け入れています。イズミルの難民数は公式には6万8700人ですが、実際の数字は50万人と推定されます。

「シリア難民がイズミルに集まることを許したら、イズミルに行けば、不法に船でギリシアの島に行かれるということになってしまいます」と、イズミル県のムスタファ・トプラク知事は言っています。「彼らは非人間的な状況で暮らしています。私たちは彼らが人間密輸業者を待っていることを知っています。人間密輸を私たちは許しません」

「密輸業者を待っている人々は、イズミルの路上より、ずっとよい生活条件が整っているテント村に送られるでしょう」と、8月12日、トプラク知事は言いました。


「トルコのPKKとの戦いは全クルド人に対する戦いではない」首相

ダウトオール首相が、北イラクのトルコの軍事作戦のターゲットはクルド労働者党(PKK)であって、すべてのクルド人ではないと力説し、イラクのクルド人たちの不安を和らげようとしました。

 Hurriyet

「トルコのPKKに対する戦いをクルド人に対する戦いのように言う者もいますが、それは違います。わが国が行っている対PKK作戦は、クルドの人々をターゲットにしてはいません」と、ダウトオール首相は8月13日、アンカラを訪れたイラクのクルド人ジャーナリストたちに語りました。

最近のテロリスト組織のトルコ国内でのテロに対する報復として、トルコ軍は北イラクのPKKの拠点をねらった空爆を始めましたが、空爆はイラクとシリアのクルド人の政治グループ内に不安を呼び起こしました。

「国境の向こう側のクルドの兄弟たち、テュルクメンの兄弟たちは、われわれにとって大事な存在です・・・トルコがクルドの名誉を傷つけるために戦っているなどというのは、卑劣な嘘です。PKKに対する戦いはテロに対する戦いです。同様に、シリアでのISILに対する戦いもテロに対する戦いで、敵はアラブ人ではありません」と首相は言いました。

「もし、われわれの隣国のクルドの兄弟たちになにか起こったら、われわれは兄弟たちの側に立ちます」


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