トルコのトピックス

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エルドアン大統領の娘を“侮辱”した男が短期拘留された

2015年08月28日 | 国内
8月29日 エルドアン大統領令嬢シュメイエ・エルドアンさんをツイッターで侮辱した男が短期間拘留されました。27日、アンタリヤ県の土木技師オスマン・C.さんは拘留され、イスタンブルに連行されました。

 Hurriyet

彼のツイートが捜査の対象になったことはすぐにはわかりませんでしたが、彼はシュメイエさんを侮辱したとして証言させられました。

「私は少し酔っていました。私はツイッターでテロの犠牲者に関するニュースを見ていて、シュメイエ・エルドアンさんと彼女の父親に関するツイートを見ました。私はそれに乗せられたのです。私は自分がしたことを後悔しています」と彼は証言し、最近のPKKの攻撃で治安部隊が殺害されていることを懸念しているとも言いました。

検事は容疑者を尋問し、裁判所に彼を逮捕するよう求めましたが、裁判所は、最終判決が出るまで毎日、警察に出頭するという条件つきで、彼を釈放しました。裁判中、トルコから出国することを禁じられたオスマン・C.さんは2年間、収監されるかもしれません。

2014年8月、エルドアンが大統領に選ばれて以来、彼と彼の家族を侮辱したとして、政治家、ジャーナリスト、漫画家、十代の若者から元ミス・トルコまで、何十人もが大統領に告訴されました。


青銅時代の牡牛の像がウイーンから帰ってきた

半世紀前に売られた青銅時代の牡牛の像が、ウィーンからアンタリヤ博物館に送られてきました。

 Hurriyet

アンタルヤでこの像を買った、マンフレド・ウェンワルムという人物が、この歴史的美術品をカーゴで送ってきたと、オメル・チェリキ文化観光相が言いました。美術品はドイツ語で書かれた手紙といっしょに、アンタルヤ博物館当局宛てに送られてきたそうです。

「送り主は1963年に1週間アンタルヤを訪れ、小さな店でこの美術品を買ったと、手紙に書かれていました。彼はこの牡牛を母国に返してやりたくなったようです。像はテラコッタ製で、青銅時代(BC3000~1200)のものです。いま、アンタルヤ博物館に収められています」と文化観光相は言いました。

最近、国外に流出した美術品の返還要請が成果を上げてきたと、文化観光相は言っています。「返還要請中の116点の歴史的美術品のうち、30点が2013年に、86点が2014年に、アナトリアに帰ってきました。116点の美術品にはそれぞれ興味深いストーリーがあります。その中にはオスマン軍の旗やアムフォラから、ウル・モスクの入口の扉まであります」


PKKのテロがつづく南東部の12地区が“ハイ・リスク”と指定

南東部で非合法組織クルド労働者党(PKK)のテロがつづいていますが、警察情報報告書が南東部の12地区をハイ・リスク(高危険率)地区としました。

 Hurriyet

報告書によると、PKKの青年部「愛国革命青年運動(YDGーH)」のメンバーや地域の武装戦士たちが、兵糧や武器を南東部のユクセコワ、ジズレ、シロッピ、チュクルジャ、ヌサイビン、シェムディンリ、エルフ、ヴァルト、ブラヌク、リジェの諸地区に配送しているということです。

また、彼らはこの地方に、彼らの州を設立する目的で、検問所を設けたと、Hurriyet 紙は報じています。PKKは市民を人間の盾として使うことで、治安部隊の介入を阻止しようとしてきたとも報告書は言っています。

PKKの戦闘員は、地元行政が夜間外出禁止令を出しているシルヴァン、リジェ、ヴァルト、ユクセコワを深夜、徘徊し、夜陰にまぎれて治安部隊を攻撃してきます。報告書によると、治安部隊は溝を埋め、隠された爆発物を処理してきましたが、PKKの戦闘員は、夜間に溝を掘り、爆発物を仕掛けます。

今回、5地区で行われた作戦では、シルヴァンで11人のPKKのメンバーが殺害され、33人が逮捕され、600キロの爆発物が押収されたそうです。


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黒海岸の洪水がゴミの不法投棄を暴露した

2015年08月28日 | 国内
8月28日 黒海地方アルトゥヴィンの豪雨では8人の方が亡くなりましたが、その後の洪水がゴミの山を海岸に押し流しため、ゴミの不法投棄が明らかになりました。

 Hurriyet

アルトゥヴィンの海岸道路にゴミが溢れて、ホパ区とアルハヴィ区が、山の後ろの麓にゴミを不法に投棄していたことが明らかになりました。8月24日の豪雨と地滑りの後、洪水がチャムルクキョイ地区とフェネル地区の間のエリアを洗い流し、市の海岸沿いにゴミの山を築く結果になりました。

公正発展党(AKP)のホパのネディム・ジハン区長は、山麓のゴミの山の責任を問われ、「あの辺りは長年、ゴミ捨て場として使われてきました。私たちもときどき、あそこにゴミを捨てました。海岸に引きずられたゴミは片づけ、道路はきれいにします」と答えました。

 Hurriyet

アルハヴィのジョシュクン・ヘキムオール区長もAKP党員ですが、彼はゴミの投棄を否認しました。「私が区長になってから、区がゴミをあそこへ捨てたことはありません。あそこにゴミを捨てるのは不適切です。実際、私は他区に警告し、“洪水になったら、ゴミは海岸に流されるだろう”と言ってきました。残念なことに、私が言ったとおりになりました」とヘキムオール区長は言いました。

洪水は自然災害か、努力で避け得る災害かという論議が、今度の洪水でふたたび始まりました。首相府は緊急時の費用として、1000万リラを提供しました。水力発電所の建設が、地質の弱いこの地域に適切か否かという論議は、いまもつづいています。


イスタンブルの“スポンジボブ城”の調査が始まる

イスタンブルの北海岸地区シレの、2000年昔の城の修復が調査を受けることになりました。修復中の城がマンガのキャラクター“スポンジボブ・スクエアパンツ”に似ているという批判に曝されています。(昨日のこの頁参照)

 Hurriyet

イスタンブル第6保護委員会は、8月27日、調査を始めると発表しました。27日、委員会のメンバーたちは、個人的に、シレ区修復チームから知らせを受け取ったそうです。メンバーたちは調査後、報告書をまとめるということです。

シレ区のプロジェクト・マネジャー、アデム・アヴギン氏は「この歴史的建物の修復が決まったのは2010年です」と言いました。「修復は建物の保存だけでなく補強でもあります。建物は倒壊の危機にありました」

 Hurriyet

ソシアル・メディアのユーザーたちは、修復中の建物がスポンジボブ・スクエアパンツや、人気ビデオ・ゲームの“マインクラフト”に似ていると笑っています。イスタンブル選出の共和人民党(CHP)のバルシュ・ヤルカダシュ議員は、国会でダウトオール首相に質問しました。「われわれの歴史的文化的遺産をAKPは重要としないのか? 歴史的建造物が本来の形と魂を失ってしまったのはなぜか?」

「このプロジェクトは修復ではなく、完全に新しい建物を建てているように見える」とヤルカダシュ議員は言い、修復にかかった費用についても質問しました。シレ区は修復プロセスの詳細についてはコメントしていません。


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