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「ガス・プロジェクトのトルコとの交渉を中断する」ロシア・エネルギー相

2015年12月04日 | 経済
12月5日 先週のロシア機撃墜以来、トルコとロシアは激しく対立していますが、12月3日、ロシアのエネルギー相が「トルコと南欧にガスを送る共同プロジェクト“トルコ・ストリーム”の交渉を中止した」と言いました。

 Hurriyet

「現在、交渉は中断されている」とアレクサンドル・ノヴァク・エネルギー相は、国営ニュース局RIAノヴォスティに語りました。「“トルコ・ストリーム”に関する協定を具体化する作業は、トルコ政府に対するロシアの報復対策として中断されている」
しかし、エネルギー相は、トルコに原発を建設する交渉はまだ存続していると、ロイターに語っています。

「トルコ・ストリーム」プロジェクトは、黒海の海底を通って南ロシアと西トルコを結ぶ4つのパイプラインで、ロシアの天然ガスを、ウクライナを通らずに、ヨーロッパに送ろうというものです。

ロシアの巨大国営ガス企業「ガスプロム」のアレクセイ・ミレル社長は、12月3日、記者団に、「トルコは“トルコ・ストリーム”に関する交渉の再開をロシアにたのまなければならなくなるだろう」と言いました。「トルコがこのプロジェクトを必要と考えれば、トルコはわが社にコンタクトしてくる」


「私の家族に関するロシアの主張はモラルに反する」エルドアン大統領

エルドアン大統領は、彼の家族がイスラム国(ISIL)との不正な石油取引にかかわっているという告発は“モラルに反する”とロシア政府を非難し、ふたたびプーチンに、その主張を証明できたら、私は辞職すると挑戦しました。

 Hurriyet
12月3日、アンカラでスピーチするエルドアン大統領


「このような告発で私の家族を巻き込むのは、とりわけ不道徳なことだ・・・ロシア人でさえ、そんな主張は信じないだろう」と、エルドアン大統領は、「トルコの大統領がISとの石油取引にかかわっている」とロシア当局が再度、主張した翌日、アンカラのテレビ中継でスピーチしました。

エルドアン大統領は、もしその告発が証明されたら、自分は大統領職を辞任するとくり返し、ロシア政府がこの“名誉棄損”を証明できなかったら、プーチン大統領は辞職するかと挑戦しました。エルドアン大統領はまた、ロシアが不正な石油取引に関与しているという証拠を持っていると言いました。

「われわれは証拠をつかんでいる。われわれはそれを世界に示すだろう」とエルドアン大統領は言いました。「ロシアのパスポートを持ったシリア人“ジョージ・ハサウイ”は、ISとの不正な石油取引のパイオニアであり、最大の商人だ。彼はISから石油を買い、シリアの体制派や国際的貿易業者に売った」
有名なチェス・プレイヤーであるキルサン・イリュムジノフも、石油密輸にかかわっていると、エルドアン大統領は言いました。


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