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「ロシアのトルコへの制裁は限界がある」EBRD

2015年12月08日 | 経済
12月8日 ロシアがトルコに課す制裁には限界があるだろうと、12月7日、欧州復興開発銀行(EBRD)が言いました。11月24日、トルコ領空を侵犯したジェット機が撃墜されたため、ロシアはトルコに制裁を課し始めました。

 Hurriyet

ロシアが課した制裁は、ビザ・フリー旅行の制限から、ある食料品の輸入禁止や、旅行社によるトルコのパッケージ・ツアーのロシア人への販売禁止まで。「もしロシアが来年もこの制裁を実施したら、2016年のトルコのGDPの成長を0.3~0.7%くらい引き下げるだろう。最も影響を受けるのは観光関係だろう」とEBRDは発表しました。

両国はエネルギー、食料品、観光、建設プロジェクトで、経済的に強く結びついているから、制裁がつづいたら、トルコ経済にも、ロシア経済にもリスクがあると、同銀行は指摘しています。「トルコは経済の悪化は無視できないが、トルコのGDPに大きな影響はない」

しかし、両国間の摩擦が大きくなれば、トルコのエネルギー供給に混乱が生じるかもしれないと、同銀行は言っています。「だが、この段階では、エネルギー供給の混乱はなさそうだ。もし状況がエネルギー輸出の中断までエスカレートしたら、ロシアのGDPへの影響も否定的になるだろう」とEBRDは言っています。


トルコの結婚の3分の1は未成年結婚

 トルコの結婚の3分の1は、未成年の少女がかかわっていると、女性の権利問題に取り組んでいる弁護士が言いました。

 Hurriyet

「残念ながら、わが国には18万1036人の“子供花嫁”がいます」と、イズミル弁護士協会のメンバーで、女性の権利の主唱者ヌリエ・カダンさんが、12月6日、イズミルの協議会で言いました。

「おそらく実際の数字はもっと多いはずです。なぜなら、多くの“子供結婚”はイマーム(イスラムの指導者)の前で行われるだけで、正式に役所に登録されていないからです。2012年には、ほぼ2万人の親たちが、16歳以下の少女を結婚させるための申請書を提出しています」とカダンさんは言いました。

「結婚を理由に学校に来なくなる学生の97.4%は女性です」と、彼女は言い、15歳から19歳の少女の死は、妊娠から起こっているとも言いました。「“子供結婚”は子供の権利の大きな侵害です」と、カダンさんは力説、「トルコ人口・健康調査」によると、トルコの結婚の3分の1は“子供結婚”だと言いました。

トルコ社会の家長制的な伝統的な考え方が、少女たちに結婚を強いる結果になっています。「私たちはみな、“子供結婚”と戦う責任を共有しなければなりません。私たちはこの問題について自覚を促す包括的なキャンペーンを行わなければなりません」と、ウシュライ・サイグン前・国務相は、協議会の開会式で言いました。「子供結婚は教育によって防ぐことができます」

「力や脅しによる子供結婚は罰せられるべきです」とヤシャル大学のムスタファ・ルハン・エルデム教授も言っています。


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