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トルコ西部で4日間で2933人の移民が拘束された

2015年12月05日 | 国内
12月7日 トルコからギリシアの島へ不法に渡ろうとする移民を阻止するために行われた作戦で、北西部チャナッカレ県で、約3000人の移民と」“人間運び屋”が拘束されました。

Hurriyet

チャナッカレ県の憲兵隊は、12月1日から4日間で、同県アイワジュク地区で、少なくとも2933人の移民を捉えました。作戦の目的は、移民の死とギリシアのレスボス島への不法渡航を防ぐことにあります。この作戦で35人の人間運び屋も捕まっています。

12月1日から、300人の憲兵隊が、アイワジュクの50キロの海岸沿い7か所で作戦を行いました。移民たちはベフラムカレ村とギュルプナル村のオリーブ畑で野宿して、地元民の怒りを買っていました。今年初めから1038回の作戦が行われ、4万7622人の移民が、チャナッカレ県の海岸で捕まっています。

戦乱のシリアやイラクから戦火に追われて、あるいは、よりよい暮らしを求めて、EU圏に潜りこもうとする移民たちにとって、シリア・イラクとEUメンバー国のブルガリア・ギリシアの間に位置するトルコは、重要な中継地点になってしまいました。移民たちは、人間運び屋に乗せられた船がしばしば転覆し、死傷者を出しています。

トルコからヨーロッパに渡ろうとして船が転覆し救助された移民の数は、2015年、昨年の5倍に増加しています。


シリア国境でイスラム国メンバー8人が捕えられた

シリアからトルコに不法に入ろうとしていたテロリスト組織ダエシュ(ISIL)の戦闘員8人が拘束されたと、12月5日、トルコ参謀本部が発表しました。

キリス県のエルベイリ地区で拘束されたISの8人のメンバーは、AK-47カラシニコフ・ライフル1丁、カラシニコフ・ライフル・ラウンズ11丁、手榴弾4個、2100シリア・リラ、ラップトップ・コンピュータ1個、携帯電話2個を持ち、不法に国境を越えようとしていたと、軍は発表しました。

ISが関与していると見られる7月のスルチの爆発と、10月のアンカラの自爆テロ以後、トルコはISに対する対テロ活動を強化しています。過去3年間で、トルコ国内で、2500人以上のISメンバーが捕えられていますが、その中の837人は非トルコ人です。

トルコ治安部隊は、2013年、ISILをテロ組織の公式リストに加え、その後、対テロ作戦で、2672人のIS容疑者を拘束しました。その中の632人は逮捕され、120トンの爆弾材料が押収されています。逮捕された容疑者の100人は外国籍者です。




ブルサで歴史あるハマム(浴場)が売りに出ている

北西部ブルサ県のオスマンガジにある歴史的な「オルチ・ベイ・ハマム」が、165万ドルで売りに出ています。

 Hurriyet

このハマムは15世紀、オスマンガジのヒサル地区に建てられました。現在のオーナーの1人、アリフェ・ヴァロルさんは、ハマムは自分たち5人きょうだいが父親から譲られたものだと言っています。

「私の夫がハマムの管理をしていましたが、夫がなくなって、管理する人がいなくなり、売りに出すことにしたのです」とヴァロルさん。彼女の父親は何年も前に、このハマムを買い、35年前に修復をしたそうです。「ギョベキ・タシュの周囲に、3つの部屋があるハマムは、珍しがられます」

不動産業者のハムディ・ギュネシュさんは、こんなハマムが売りに出るのは初めてだと言っています。「このハマムはオスマン朝の第2代スルタン・オルガン・ガジの司令官オルチ・ベイが建てたものです。もう何人かが見に来ていますが、まだ交渉中の段階です」と、ギュネシュさんは言っています。

・・・ギョベキ・タシュは浴室の中央にある大理石の台で、ほかほかと温かいこの台の上に寝転んで、からだを洗ったり、マッサージをしてもらうのがハマムの醍醐味です。


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