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「ロシアとのアククユ原発を中止する理由はない」と首相

2015年12月15日 | 経済
12月15日 「ロシアが原発建設を止めたそうだが・・・」と官僚に言われて、ダウトオール首相は、12月14日、「ロシアとのアククユ原発計画を中止する理由はない」と応えました。

 Hurriyet

「われわれはロシアとのコミュニケーションをすべてオープンにしたいと思っている。ロシアのガスをトルコに送ることについても、なんの問題もない・・・ロシアが現存する協定の責任を果たすことを望む。アククユ原発プロジェクトをいま止める理由はなにもない」と首相はテレビ・インタビューで語りました。

20億ドルのプロジェクトによって、トルコ最初の原発ができるはずでした。しかし、11月24日のトルコ機によるロシア機撃墜事件以来、トルコ政府とロシア政府の間の緊張の高まりが、プロジェクトの進行を複雑にしています。

ロシアの国営通信社リア・ノーヴォスチによると、この発電所を開発するために設立された会社アククユNGSは活動をつづけていると、トルコ国営のアナドルニュースは報じています。トルコのエネルギー省やアククユNGS関係者も、作業中止という通知は受けていないと言い、計画通り、原発のためにアククユに港を建設する作業をしていると言っています。

ダウトオール首相はまた、「投資家たちの最大の優先事は法のルールだ。われわれは2016年の1月2月、多くの投資家たちや外国の政治家たちに会うだろう。中央銀行は“政策ツールの独自性”のために必要なステップをとるだろう。トルコ経済への長期にわたるショックは予想していない」と言いました。


ノーベル化学賞のサンジャル氏がエルドアン大統領と参謀総長と会談

ノーベル化学賞受賞者アジズ・サンジャル氏が、12月15日、アンカラで、エルドアン大統領とフルシ・アカル参謀総長と会談し、ノーベル賞のメダルと証書を、トルコ共和国の創設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクの霊廟に贈ると言いました。

 Hurriyet

サンジャル氏はグェン・サンジャル夫人とともに、大統領宮殿で、大統領と1時間半を過ごしました。会談後の記者会見で、サンジャル氏は、ノーベル賞のメダルと証書を、5月19日のアタテュルク記念日でもある「青年とスポーツの日」に、アタテュルクの霊廟(アヌトカビル)に捧げるために、アカル将軍に託したと語りました。

「私はメダルと証書を参謀総長に託しました・・・私たちは5月19日、またトルコを訪れ、アヌトカビルにメダルと証書を捧げます、インシャアラー」とサンジャル氏は言いました。「これはアタテュルクの、そして共和国のメダルです。5月19日に、また訪土して、アヌトカビルに捧げます」

5月19日はトルコの独立戦争が始まった日とされ、トルコの祝日になっています。2015年のノーベル化学賞を、2人の化学者とともに受賞したサンジャル氏は、12月6日、ストックホルムの授賞式で賞を受けました。


イズニクのヘラクレスのレリーフが破損した

研究者によると、ブルサのイズニク地区の古代採石場にあるヘラクレスのレリーフの右腕が、この地域の農産業のために破損したということです。

 Hurriyet

デリクリタシュ地域の岩に等身大のヘラクレスのレリーフが彫られているエリアは、1990年、モニュメント協議会によって、保護地域に指定されました。レリーフの左腕は、発見されたときすでに破損していました。しかしいま、この地域のオリーブ加工から出る塩分と化学廃棄物がレリーフにダメージを与えています。

イズニク博物館長を12年間務めるタイラン・セヴィル氏は、「ヘラクレスのレリーフのある岩のエリアは、古代、採石場でした。イズニクの市壁に使われた石はここから運ばれました」と言っています。「このレリーフが発見された後、1990年、このエリアは保護地区になりました」

「レリーフは採石場の作業員を守るためにつくられたと考えられています。レリーフのヘラクレスは、右手に杖を持ち、左手で7頭のヘビを握っています。これは美術的遺物として保護されるべきものです」

セヴィル館長はまた、屋外博物館のようなイズニクは、いつも宝物ハンターの脅威に曝されていると言いました。「治安部隊がときどき、この地域をパトロールしてくれたら、彼らを追い払えるかもしれないと思いますが」


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