トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

トルコ軍、IS自爆犯の故郷のシリアの町マンビジを砲撃

2016年01月16日 | 国際
1月16日 12日、イスタンブル・スルタナメットで10人を殺害した自爆犯の故郷の町を、トルコ軍が砲撃していると、アメリカ主導の対IS連合軍の報道官スティーヴ・ワレン大佐が確認しました。

 Hurriyet

「われわれはトルコ軍がマンビジを効果的に砲撃しているのを見ている」と、ワレン大佐はバグダードからの長距離電話で言いました。「われわれはトルコ軍と協力して砲撃をつづけている。トルコ軍はマンビジをターゲットにしている」

マンビジはトルコ南部のシリア国境に近く、ISILの自爆犯である28歳のナビル・ファドリの故郷の村と判明しています。ファドリは12日、イスタンブルの観光ポイントで10人のドイツ人を殺害しました。

タイムス紙によると、彼の家族はマンビジに住んでいるそうです。ファドリは8歳までサウジアラビアで家族と暮らし、その後シリアの首都ダマスカスの移りました。家族はさらに、ダマスカスからマンビジに移住しました。マンビジはトルコの国境からも、ユーフラテス川からも30キロの位置にあります。

イギリスの新聞によると、ファドリは、マンビジがISILに占領された後、最初にISに参加した人物だそうです。トルコ軍は砲撃をつづけています。


「イスタンブルの自爆テロの目標はトルコ経済」と副首相

「10人のドイツ人を殺害したイスタンブルのテロ攻撃は、トルコ経済にダメージを与えるのが目的だった」と、16日、メフメト・シムシェク副首相が言いました。

 Sabah
スルタナメット広場でカーネーションを捧げる人たち


「本当の目標はトルコとトルコ経済だった」と、シムシェク副首相はドイツの「ディ・ヴェルト」紙のインタビューで言いました。「自爆者はダエシュ(ISIL)とつながったシリア人だった」

トルコがシリアのIS対する攻撃を強化したため、このテロ攻撃が起こったと、副首相は言いました。「ISはわが国にとって最大の脅威です」とシムシェク副首相は言い、10月に103人の平和活動家が殺されたアンカラの自爆テロ攻撃にも触れました。

副首相は、トルコがISとの戦いに真剣に取り組んでいないという西洋のメディアの批判を否定し、トルコの治安部隊はいま、ISに対する戦いをさらに強化していると言いました。「先週もわが国は2人のテロリストを逮捕しました。彼らは自爆テロを行う計画でした。わが国がなにもしていないなどとは、だれにも言えません」

トルコは2013年からISをテロ組織と認定し、これまでに、3300人の容疑者を、ISILまたは他の過激集団関連で取り調べてきました。


   「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スルタナメットの爆発関連の拘束者は7人になった」アラ内相

2016年01月16日 | 国内
1月15日 エフカン・アラ内相は、14日、アンカラでおこなw第8回大使会議で、「1月12日のスルタナメット広場の爆発関連で拘束された容疑者は、現在、7人になった」と言いました。このテロ事件では、10人のドイツ人ツーリストが亡くなり、15人が負傷しました。


自爆者ファドリの指紋はトルコ当局に記録されました。彼は1月5日、イスタンブルのゼイティンブルヌ移民管理局に難民申請をしていました。自爆犯ファドリは他の4人の男たちと管理局へ行き、短期間滞在した住所を当局に申請していました。4人の男たちを含めた7人が拘束されたと、ドーアンニュースは報じています。
 

シリア難民の労働許可承認が官報に掲載された

シリア難民がより豊かな安定した生活を築けるようにするための重要な対策として、トルコ政府は難民に労働許可を与えることにしたと、1月15日、発表されました。

 Hurriyet

トルコの官報に載った発表には、故国の紛争を逃れてトルコに来た難民に、労働許可が与えられるとあります。労働許可の対象は国籍を特定していませんが、主として、5年間つづく紛争を逃れてきた220万人のシリア人と、30万人のイラク人に適用されます。

トルコに暮らす難民は、労働許可なしでトルコで働いたり、雇われたりしてはならないと、官報には政府の法令として書かれていましたが、新しい規定では、難民はトルコに入国して、6か月の一時的保護期間後に、労働許可を申請することができるようになります。この規定はすでに定住している人々にも適用されます。

労働許可を持っている難民が、職場の従業員者数の10%を超えてはならないという規制もあります。難民の多くは不法に低賃金で働いていますが、人権活動家たちは、難民がよりよい生活を築くために、難民に労働許可を与えるよう政府に圧力をかけてきました。

ヌマン・クルトゥルムシュ副首相は、1月11日、新しい規定によって、雇用主に負担をかけることなく、“シリア人の生活をより容易にするだろう”と言いました。


ツーリストは減っても、ウフララ渓谷の人気は衰えない

中央アナトリア・アクサライ県カッパドキアで最も重要なルートのひとつであるウフララ渓谷を訪れるツーリストの数が、昨年、前年に比して12%増え、49万1380人に達しました。

 Hurriyet


ウフララ渓谷は自然美がすばらしく、また、石窟内のキリスト教会とフレスコ画の宝庫でもあります。アクサライ県ギュゼルユルト地区のウフララとセリメの間に位置するこの渓谷は、長さ14キロ、深さは100~150メートルあります。

「ウフララを訪れるツーリストは、フレスコ画のある教会を見学し、メレンディス川の岸辺をトレッキングします」と、アクサライ文化観光局のムスタファ・ドーアン局長は言い、このルートはカッパドキアを訪れる人にとって、“不可欠だ”とも言いました。

「渓谷はカッパドキア・ツアーにとって欠かせないルートのひとつです。ウフララはこの地方のシンボルです。渓谷を訪れれば、自然と歴史の両方に触れられます。渓谷は最近整備され、とりわけトレッキングによい場所になりました。4キロ、7キロ、14キロのコースを選んで歩けます」とドーアン局長は言いました。

渓谷を訪れる人は増えている
ドーアン局長はまた、ウフララを訪れる内外のツーリストは毎年、増加していると言いました。

「ツーリストの数は毎年20%増えています。2013年、ウフララを訪れたツーリストは34万4418人でしたが、2014年には27%増えて43万8903人が訪れています。2015年はぜんたいにツーリストが減りましたが、ウフララの訪問者は12%増え、49万1380人に達しました。この渓谷に、こんなに人が訪れたのは初めてです」


「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする