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カッパドキアで新たに地下教会発見。正教の歴史が変わるかも

2016年01月26日 | 文化
1月27日 中央アナトリアのカッパドキア地方で、またひとつ新たに歴史的教会が出土し、考古学者たちは、これまで見られなかったシーンを描いたフレスコ画に興奮しています。

Hurriyet

ネヴシェヒル市とトルコ住宅開発局(TOKI)による「ネヴシェヒル城・都市改造プロジェクト」として、地下都市の発掘と清掃作業が行われていましたが、教会は、その作業中に、考古学者たちによって発見されました。

岩を掘って造られた教会は、36,000平米にひろがるネヴシェヒル城の中で見つかりました。ネヴシェヒル市のハサン・ウンヴェル市長の話では、教会のフレスコ画には、イエス・キリストの昇天と悪霊の殺害が描かれているそうです。「こんなフレスコ画、これまで他の教会では見られなかったはずです」と、ウンヴェル市長は言い、教会はAD5世紀のものだろうとも言いました。

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この教会は、カッパドキアの他の教会より広さがあります。「作業を始めたときは、こんな建物が見つかるとは思ってもいませんでした。発掘と清掃作業はつづいています。カッパドキアの歴史に関する新たな資料が見つかるといいですね」と、市長は言いました。

「独特のフレスコ画もいくつかあります。イエス・キリストの手から落ちる落ちる魚の絵など、興奮させられます。イエスは昇天し、悪霊は殺される。教会が完全に掘り出されたら、カッパドキアに巡礼に来る人が増えるでしょう」と、ウンヴェル市長。

ほとんどの教会は地下にある
発掘のリーダーの考古学者セミフ・イスタンブルルオール氏は、「教会の薄い壁は雪や雨で壊れていますが、修復できるでしょう。教会は土に埋まっていたため、フレスコ画はひとつひとつ集めなけれべならなりませんでした」と言いました。「フレスコ画は修復と清掃作業が終われば、オリジナルのようになるでしょう」

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彼の仲間の考古学者アリ・アイドゥン氏は、「最初、教会の屋根だけが見えました。建物の高さは清掃作業後わかりました」と言いました。フレスコ画が変化するのを防ぐために、教会内の湿気をゆっくりと乾燥させなけれべならないということです。

「壁画を守るために、私たちは作業を中断しました。春になって暖かくなり、湿気が蒸発するのを待って、土を除く作業を始めます。教会の側面はまだ地中にあり、フレスコ画はまだあるかもしれません」とアイドゥン氏は言っています。「まだわずかの絵が現れたにすぎませんが、教会の前面に、イエスの磔刑と昇天の重要な絵がありました。使徒、聖者、その他、預言者モーゼを描いたフレスコ画もありました」


トルコのデザイナーがルーヴルでファッション・ショウ

トルコ系フランス人デザイナー、エジェ・エゲさんが、最近のコレクション“Woven Tales”(織りあげた物語)をパリのファッション・ウイークに発表しました。
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1992年に彼女が妹のアイシェさんと設立したファッション・ハウス“Dice Kayek”は、2016年春のコレクションをルーヴルのアーツ・デコラティフス美術館で披露しました。今度のコレクションはピーター・パンの登場人物からヒントを得たということです。

コレクションは半年間がんばった結果だと、彼女は言いました。彼女の20人のチームが、ウール・フランネルや、オーガンザ・シルク「ミカド」、サテン、ベルベットなどで、クチュール・コレクションを作りあげました。

プレタポルテとクチュール連合のメンバーであるDice Kayek は、パリの公式のクチュール・ショウに参加した最初のトルコ・ブランドです。パリで修業したエゲさんは、2003年、フランスの成功した女性に贈られる“Femme en Or”(黄金の女性)賞を受賞しました。


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