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ロシアがトルコ国境近くのシリアの基地に兵士を派遣

2016年01月21日 | 国際
1月22日 ロシアが、トルコの町ヌサイビンと国境を隔てて対峙するシリアの町カミシリの国際空港に、兵士と技術者を送ったと、シリア人権監視団(SOHR)が報じました。

 Hurriyet

SOHRは、ロシアの戦闘ジェット機と貨物機の着陸を容易にするために、ロシア兵と技術者がカミシリ国際空港に配備されたと言っています。同空港によって、ロシアの防備は強化されるだろうと、SOHRは報じました。

また、地方調整委員会(LCC)は、さまざまな階級のロシア兵100人が、1月18日、シリア軍機でカミシリ空港に到着したと報じました。LCCの発表によると、ロシア兵は、カミシリの南の154連隊基地に配備されたそうです。アナドルニュースは、ロシア兵は、シリア体制派の支配下にあるカミシリ地域に配置されたと報じました。

トルコの情報源は、Hurriyet 紙の取材に応えて、ロシア軍がカミシリに到着したことを確認し、トルコのレーダーがロシア兵を乗せた飛行機を探知したと言いました。


2015年12月以来、トルコ軍はPKK戦闘員610人を殺害した

トルコ軍の新たな発表によると、トルコ南東部の作戦が始まってから、非合法組織クルド労働者党(PKK)の戦闘員610人が殺害されたということです。

 Hurriyet

1月21日の参謀本部の発表によると、治安部隊は1月20日、南東部シュルナク県ジズレ地区で、12人のPKK戦闘員を殺害しました。同県では364人の戦闘員が殺されています。

1月20日の作戦中、設置された9個の爆発物の信管が外され、また、5丁の短銃と弾薬が押収されました。軍によると、シュルナクのシロッピ地区では、4人の戦闘員が殺され、この町でのPKKの死者総数は140人になりました。同じ1月20日、ディヤルバクル県のスル地区では、治安部隊が3人のPKK戦闘員を殺害し、この地区での非合法組織の総死者は106人になりました。


キプロスの両首脳がダヴォスで、年内の平和トークは可能と語った

分断された島キプロスの2人のリーダーが、1月21日、ダヴォスで、ビジネス・リーダーたちへの共同スピーチ中、何十年もつづいている紛争を年内に終わらせ、国際社会に平和への努力を支持するよう要請するための話合いは可能だと言いました。

 Hurriyet
スイスのダヴォスで行われた世界経済フォーラムの第40回例会のパネル・セッションで握手するギリシア・キプロスのニコス・アナスタシアデス大統領(左)とトルコ・キプロスのムスタファ・アクンジュ大統領(右)。


「2016年は、われわれが受け入れがたい現状を終わらせる年になるだろうと、私は信じている」と、ギリシア・キプロスのニコス・アナスタシアデス大統領は、世界経済フォーラムの聴衆の前で言いました。トルコ・キプロスのムスタファ・アクンジュ大統領は、「われわれは問題を終わらせるために困難な作業をつづけ、新しい経済チャンスのための道をつくるだろう」と言いました。

アクンジュ大統領がダヴォスに招かれたことは、トルコ・キプロスにとって特別の意味があります。トルコ・キプロスの大統領が、世界中の首脳たち、トップ・ビジネスマンたち、政治家たちが出席する国際サミットに招待され、スピーチするのは、これが初めてだからです。2人の首脳はこの日、国連の潘基文事務総長にも会うはずです。

キプロス島は1974年以来、分断されています。ギリシア系の右翼がキプロスをギリシアに併合しようとしてクーデターを起こし、これに反発したトルコが、島の北部3分の1を占領したときからです。長く棚上げされていた、国連調停の平和トークは、分断以来40年たった昨年5月に始まりました。2015年4月、アクンジュ氏がトルコ・キプロスの大統領に選ばれたときから、キプロスはふたたび再統合へ動き始めました。


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オバマ大統領が“ビューティフル”イスタンブルを攻撃したISを非難

2016年01月21日 | 
1月21日 アメリカ大統領は、最近のイスラム国(ISIL)のトルコに対するテロ攻撃を、アメリカが攻撃されたかのように非難しました。オバマ大統領は、トルコのエルドアン大統領との電話で、イスタンブルを“ビューティフル”と形容しました。

 Hurriyet

1月19日夜、オバマ大統領はエルドアン大統領に電話し、1月12日のISのイスタンブルのテロ攻撃に関して哀悼の意を表明し、非難しました。電話会談後、両国政府は声明を発表しました。

「オバマ大統領は今日、トルコのエルドアン大統領に電話し、12日のテロ攻撃に対する非難と哀悼の意を表明した。両首脳はテロに対する戦いにおける協力を強化することを誓い、ISILを弱体化させ、究極的に壊滅する共通の目標をくり返し語った。オバマ大統領はまた、最近のトルコ治安部隊に対する非合法組織クルド労働者党(PKK)の一連の攻撃を非難し、この“弱体化”の必要を強調した」と、アメリカ政府は声明で言ってています。


夜間外出禁止令が解けて、シロッピの住民は廃墟と化したわが家に帰った

トルコ南東部シロッピ地区の住民は、対PKK軍事作戦のため、36日間の外出禁止令中、わが家を去らなければなりませんでしたが、帰ってみると、戦闘のため、わが家は廃墟と化していました。

 Hurriyet

「私たちはロケット弾や銃弾の音が恐ろしくて、水を汲みに行くこともできませんでした。ほんとうに辛い日々でした」と、シロッピの住民メフメト・シムシェクさんはAFPに語りました。「うちには子供が10人いますが、爆発の音で子供たちの鼓膜が破れないように、子供たちの耳に綿を詰めていました」とシムシェクさん。「もうだれも、こんなめにあわせたくありません」

南東部シュルナク県の人口8万の町シロッピは、昨年12月14日に、外出禁止令が始まりました。1月20日に、外出禁止令は昼間だけ解かれ、破壊されたわが家を見て呆然としています。

環境・都市計画省は作戦による家々の破壊状況を査定し、修復計画を準備するために調査団を派遣すると、アナドルニュースは報じています。シロッピの夜間外出禁止令は、まだところによって、午後6時から午前5時まで施行されています。

「外出禁止令中、シロッピでは家を出て行った人も、残った人もいます。私たちは12日間、放浪しました」と、フェイルゼ・ブルッテキンはAFPに話しています。シロッピに住む女性ブルッテキンさんは、バルコニーは破壊され、窓ガラスは割れ、床ははがされ、わが家は哀れな姿になったと嘆いていました。

外出禁止令が解かれて、わが家に帰ったシロッピの住民たちは、破壊された家の修復に取り組み始めました。「私たちは生まれた町に、みんなで暮らしていたいのです。軍とPKKの戦闘が終わることを祈っています」と、1人の住民はドーアンニュースに語りました。


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