トルコのトピックス

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イスタンブル・イスティクラル通りでローマ・ビザンティンの墓が出土

2016年01月24日 | 国内
1月25日 イスタンブルの銀座通りというべきイスティクラル通りの地下から、ローマ・ビザンティン時代の墓が出土しました。イスタンブルの最も活動的なエリアの地下に、大昔の人間が活動していた証拠が見つかるなんて感動的です。

 Hurriyet

この墓はイスティクラル通りの歴史的な「カサ・ガリバルディ」ビルの修復中に出土しました。1人の作業員が、1600~1800年昔の頭骸骨を地下8メートルで見つけたのです。イスタンブル考古学博物館の考古学者たちが駆けつけ、このエリアの発掘を指導しました。

Hurriyet

専門家によると、後期ローマ時代か初期ビザンティン時代のものと思われるこの墓は、イスティクラル沿いにあったようです。最初に出た頭蓋骨は、考古学者がイスタンブル考古学博物館に収めましたが、他の頭蓋骨はまだ現場にあります。正教ビザンティン時代に属すると思われる頭蓋骨は、ギリシアのアソス山から来た正教の僧に浄められました。

Hurriyet

イスタンブル考古学博物館のゼイネップ・クズルタン館長は、この墓は4世紀から6世紀に築かれたものだと言いました。頭蓋骨のほか、いくつかの日用品も発見されたことから、クズルタン館長は、かつてこのエリアには人がすんでいたのだろうと言っています。19世紀オスマンの街として知られたイスティクラル通りが、いま、4世紀の昔まで掘り下げられています。

イスティクラル通りは、有名なイスタンブルのタクシム広場からテュネル広場までの通りで、イスタンブルの人気の観光スポット、毎日、40万人が歩く文化のハブでもあります。

・・・あのイスティクラル通りの地下から、1600~1800年昔の頭蓋骨が出てくるなんて、感動です。イスタンブル、スゴイです、深いです。そこが知れませんね。


トルコ南東部の小学校の校庭で爆発。小学生5人負傷

非合法組織クルド労働者党(PKK)の戦闘員が、南東部ディヤルバクル県の小学校の校庭のそばで即席爆発装置を爆発させ、5人が負傷しました。

 Hurriyet

爆発は1月22日午前8時24分、ディヤルバクル県バーラル地区のヌリエ・エセル小学校で起こりました。当日は1学期の最終日で、通知表が配られるはずだったと、ドーアンニュースは報じています。

ナビ・アヴジュ教育相は1月22日朝、イスタンブルのある小学校の終了式で、「私はディヤルバクルで傷ついた子供たちの親御さんたちと同じ気持ちでいます」と、アナドルニュースに語りました。クルド系政党・人民民主党(HDP)のセラハッティン・デミルタッシュ共同党首もこの攻撃を非難し、この爆発は本物の残虐行為だと言いました。

PKKと治安部隊の戦闘のために学校に行けなかった、南東部の外出禁止令下の町に住む子供たちについて、アヴジュ教育相は、「ジズレとシロッピの子供たちは、15日間の再試験中は、ゲストハウスと寮のある学校の再試験クラスに出席することになる」と言いました。

シュルナク県のシロッピ地区にある68校の小学校の生徒3万9000人は、外出禁止令と、PKKと治安部隊の戦闘のため、1か月以上、学校が閉鎖されていたため、このままでは進級できません。シュルナク県ジズレ地区では、104校の4万127人の小学生が同様に被害を受けています。また、ディヤルバクル県スル地区の7校の1000人以上の子供も同じです。


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週末、トルコは冷凍庫の中

2016年01月24日 | 国内
1月24日 イスタンブル緊急センターの気象部は、昨日、天気は週末から悪化し、全国ほとんどが吹雪に蔽われるだろうと発表しました。

 Sabah

中央アナトリアと東部は気温マイナス15度になり、黒海地方と北西地方はマイナス3度まで下がるでしょう。例年平均を下まわる気温は来週中頃までつづくでしょう。北部と東部は降雪のため、雪崩と道路の凍結に注意し、農家は作物の凍結に気をつけるよう警告が出ました。

イスタンブルでは、昨日降りだした雪は週末から月曜までつづき、積雪はところにより5センチから25センチになるでしょう。イスタンブル市は降雪の備えについて発表しました.市は5450人の要員と、1114台の車両を用意し、24時間、イスタンブルの道路の通行を安全に守るために待機していると言っています。

トルコ航空とアトラス・ジェット、オヌル航空は、木曜、イスタンブルのアタテュルク空港とサビナ・ギョクチェン空港を離着陸する国内国際線81便の欠航を発表しました。雪が激しくなれば、欠航はさらに増えるでしょう。フェリーその他の交通機関は、週末まで間引きされます。イスタンブルの気温は、火曜には例年並みに戻ると思われます。


「PKKがIS同様テロ集団であることは明白」とバイデン副大統領

アメリカのジョー・バイデン副大統領は、1月23日、「アメリカ政府は、トルコの非合法組織クルド労働者党(PKK)はトルコにとってイスラム国{ISIL}同様の脅威であることを認める」と言いました。

 Hurriyet
イスタンブルの共同記者会見で握手するアメリカのバイデン副大統領(左)とトルコのダウトオール首相


「トルコ国民にとって、ISILが身近な脅威であるのみならず、PKKも等しく脅威になっていることを、わが国は認識している。PKKには、彼らが言う“平和に暮らす”希望も姿勢も見られない。PKKがテロリスト集団であることは明白だ。彼らがしていることは、絶対に非合法である」とバイデン副大統領は、ダウトオール首相との会談後の記者会見で言いました。「トルコ政府は国民の安全を守るために必要なことはなんでもしなければならない」

「わが国は、ISILとPKKとアルヌスラ(アルカイーダのシリア支部)はまさにテロリスト・グループであるとする貴国に同意する」とバイデン副大統領は言いました。トルコがISに対する国境警備を強化するための対策を進めていることを、副大統領は賞賛しました。

バイデン副大統領はまた、シリアのISとの政治的決着が不可能なら、アメリカはシリアでの軍事的決着のための用意があると言いました。「われわれは政治的決着が可能なら、そのほうがよいと思うが、不可能ならISを壊滅するために軍事決着に出る用意がある」

ダウトオール首相は「トルコは、IS,PKK,アルナスラすなわちDHKP-C(革命人民の自由党ーフロント)はみな同じテロリストと見ている」と言いました。首相はまた、バイデン副大統領のキプロス訪問に感謝し、アメリカはキプロスの平和トークに重要な役割を果たすだろうと言いました。


有力なビジネスマン、ムスタファ・コチ氏が55歳で逝去

1月24日、有力なビジネスマンや政治家たちが、先週55歳の若さで亡くなった、トルコ最大の複合企業コチ・ホールディングのCEO、ムスタファ・コチ氏の葬儀に集まりました。

 Hurriyet

エルドアン大統領ダウトオール首相、最大野党・共和人民と(CHP)のケマル・クルチュダルオール党首も、イスタンブルのモスクで行われた葬儀の参列者の中にいました。コチ氏は1月21日、心臓発作で亡くなりました。

コチ氏は彼の祖父ヴェフビ・コチ氏が1920年代に創設したコチ・ホールディングの第3世代のリーダーでした。同社は現在、エネルギー、金融、自動車に関心を持っています。ムスタファ・コチ氏は、現在85歳の父ラフミ・コチ氏が引退した2003年、コチ・ホールディングの 最高経営責任者になりました。

ラフミ・コチ氏は下の息子アリ・コチ氏とともに、棺の前で挨拶しました。棺はオスマン・トルコの文字で銘が書かれた布で覆われ、コチ家のひいきのサッカーチーム「フェネルバフチェ」のリボンが飾られていました。

家族経営のコングロマリット、コチ・ホールディングはトルコ経済の大黒柱ともいえます。同社はトルコの輸出の9%を、またトルコのGDPの8%を占めています。ビジネス界からも有名人が多く参列しました。「ムスタファ・コチ氏のご逝去は大きな損失です」と、FIBAホールディングの創設者ヒュスニュ・オジエーイン氏はNTVに語りました。

ムスタファ・コチ氏はイスタンブルのジンジルリクユ共同墓地内のコチ家の墓所、祖父ヴェフビ・コチ氏の隣りに埋葬されます。


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シリアから飛んで来たロケット弾で、トルコで2人負傷

2016年01月24日 | 国内
1月24日 23日、シリアから飛んで来たロケット弾が、トルコの国境沿いの町キリスに落ちて、2人が負傷したと、地元紙が報じました。

 Hurriyet

ロケット弾は街路で爆発し、近くの建物を損壊し、18歳の青年と、14歳のシリア難民の少女が負傷したと、アナドルニュースが報じました。シュレイマン・タプスズ知事は、「ロケットはシリアから発射されたが、何者が発射したかはわかっていない」と言い、ロケットはカチューシャ・タイプだったと、ドーアンニュースは報じました。

1月18日にも、シリアのジハーディストが支配する地域からロケット弾が飛来し、学校の校庭で爆発、1人が死亡し、1人が重傷を負いました。18日の攻撃はイスラム国(ISIL)からで、トルコ軍はこれに応じて、ISILの地域を攻撃しました。


イズニク湖底のバシリカでコインが発見された

2015年初め、トルコ北西部ブルサ県のイズニク湖の湖底で見つかった古代ローマ時代のバシリカの発掘作業はいまもつづいています。

 Hurriyet

考古学者たちによると、コインの浮き彫りはほとんど完全に消えているが、科学的調査によって、その時代と文明がわかるだろうということです。専門家たちは、コインは3世紀から16世紀のものだろうと言っています。水中の発掘作業は、ウルダー大学考古学部の考古学者たちちと、ブルサ市が行い、バシリカを観光資源にしようと考えています。

水面から2メートルの水中にあるバシリカは、歴史的・文化的美術品の目録をつくるための空中撮影中に、空から発見されました。考古学者、歴史家、歴史愛好家たちは、この建物は740年の歴史で崩壊したと考えています。
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