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2015年、トルコは961人のISメンバーを捕らえた

2016年01月14日 | 国際
1月14日 公式情報によると、トルコ軍は2015年、シリア国境で、総計961人のジハーディストを捕らえています。ISのメンバーたちは57か国のパスポートを持っていました。

 Hurriyet
2016年1月11日、ISに参加するため、国境を越えようとして掴まった17人の外国人たち。


1月12日イスタンブルで起こった自爆テロの犯人がシリアから不法入国していたことが判明して、国境でのセキュリティ対策が有効に行われているのかという疑問が提起されました。これに対し、ある情報関係者が匿名を条件にHurriyet 紙に語ったところでは、いかに厳しい対策がとられても移民とISメンバーたちの非合法な流入を完全に止めることはむずかしいだろうということです。

2015年、国境セキュリティを強化する対策がとられ、その結果、57か国から来た961人の外国人ISメンバーが捕らえられています。

テロ活動をするために入国する連中
捕らえられたジハーディストたちは、取り調べでさまざまな主張をしますが、その3パターンを挙げると、シリアやイラクでのISILの弾圧から逃げてきたと言う者、シリアのISのキャンプで訓練を受けてきたと言う者、トルコを攻撃するために来たと言う者もいるそうです。

押収された彼らの所持品は、ロケット発射器1台、歩兵用ライフル1丁、自動ライフル11丁、ピストル1丁のほか、コンピュータ、タブレット、現金など。ISメンバーたちが好んで出入りしようとするのは、シリア国境キリス県のエルベイリ地区です。


イスタンブルのテロで観光ガイドが被害者の増加を防いだ

12日のイスタンブル・スルタナメットのテロ事件のとき、トルコ人観光ガイドが自爆犯に気づき、ツーリストたちに逃げるよう警告して、被害者の増加を阻止しました。この事件では10人のドイツ人が亡くなり、15人が負傷しました。

 Hurriyet

ドイツ人ツーリストのガイド、シベル・シャトゥルオールさんは、爆発の瞬間を目撃し、周囲のドイツ人ツーリストたちに、“lauft weg!”(逃げて!)とドイツ語で叫びました。「ドイツ人グループの中で、弱いクリック音が聞こえました。妙な音だと思った私はすぐに、オベリスク周辺にいる20~25人のツーリストたちに知らせました。あごひげを生やし、ふつうの服装をした、トルコ人のような若い男がいました。彼は(爆弾の)ピンを引きました。私は“逃げて!”とドイツ語で叫んで、みんなで走りました」

彼女は片脚に軽傷を負い、爆発で難聴になり、いまも病院で治療を受けています。1月14日の犠牲者の慰霊イベントには彼女も出席しました。


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トルコに暮らすシリア難民は250万人を超えた

2016年01月14日 | 国際
1月14日 移民管理総局が国会で発表した数字によると、トルコに避難しているシリア難民の数は、いまや250万人を超え、トルコ総人口を8000万人に押し上げています。

 Hurriyet
2015年12月15日、オスマニエの難民キャンプで暮らす難民たち


シリアからの難民は250万3426人で、他の諸国からの難民は13万7000人になったと、移民管理総局のアッティラ・トロス局長が、1月13日、難民の権利に関する分科委員会で語りました。

「1923年から1997年までのトルコ共和国史上で、わが国に逃げ込んだ難民の総数は160万人だが、2011年、難民の総数は200万人に達した」と、トロス局長は言いました。「以前は中継国だったわが国は、いま、ターゲット国になってしまいました。わが国は抑圧を逃れてくる犠牲者たちのオアシスであり、亡命は権利です」と、彼は委員会で語り、およそ27万9000人のシリア難民の20%はがキャンプで暮らしていると言いました。

トルコ統計局(TUIK)は、2014年12月31日現在のトルコの人口は、7769万5904人と発表しました。TUIKの予想によると、2015年末の人口は、7815万人になるでしょう。しかし、とロス局長が委員会で語ったところでは、シリア難民を含めたトルコの人口は、少なくとも8033万6000人になるでしょう。

以前は1年間に捕まる不法移民の数は5万人でしたが、2015年は14万6000人の不法移民が捕まったと、トロス氏は言いました。「トルコの沿岸警備隊に捕まった不法移民の数は
9万1611人で、地中海で命を落とした人の数は2014年には3279人、2015年には3771人になりました。地中海は不幸にして、共同墓地になりました」


「自爆テロの後ろには陰の役者がいる」ダウトオール首相

「10人が亡くなった自爆テロの後ろに陰の役者がいる」と、水曜、ダウトオール首相が言いました。

 Sabah

首相はイスタンブルで記者会見を開き、テロと戦い、犯人を見つけ出す決意を示しました。「イスタンブルのテロの後ろには隠れた役者がいます。トルコの治安部隊は、ISを“下請け人”として利用したのはだれかを糾明しようとしています」と首相は言いました。

首相は、テロ組織と公然と協力するアサド体制を非難し、ISの戦闘員たちは、アサド体制に助力して穏健反体制派と戦うために、シリア北部へ移動されたと言いました。「ある外国の勢力は、ISをターゲットにしたトルコの空爆を妨害しようとしている」とダウトオール首相は言い、ロシアの空軍はシリアの領空内でISを守っていると思われるとも言いました。

ダウトオール首相はまた、トルコの治安部隊は、イスタンブルの爆発関連で4人の容疑者を拘束したと言いました。爆発に関しては合計5人が拘束されています。


ダウトオール首相とドイツ内相がカーネーションを捧げた

 Sabah

トルコのアフメット・ダウトオール首相とドイツのトーマス・デメジエール内相がイスタンブル・スルタナメットの爆発現場を訪れ、「テオドシウスのオベリスク」に赤いカーネーションを捧げました。

1月12日、ISの自爆犯は10人のドイツ人ツーリストを殺し、トルコ人、ドイツ人、ノルウエー人、ペルー人を負傷させました。

Sabah

ダウトオール首相夫妻は病院に負傷者たちを見舞った後、爆発現場を訪れました。公式発表によると、11人の負傷者の中の9人はドイツ人で、2人は重体。他の2人の負傷者はノルウエー人とペルー人。


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