トルコのトピックス

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1700年昔の水道橋がダイナマイトで破壊されるところだった

2020年09月28日 | 文化
9月28日 イスタンブルのチャタルジャ地区で、1700年昔の東ローマ帝国時代の水道橋が、採石会社がしかけたダイナマイトで破壊されるところでした。

 Hurriyet

「37村のムフタル(村長)たちが、この会社の活動を止めさせるように役所に訴えていたが、会社は保護地区での違法活動をつづけている」と、ミリエット紙が報じました。地元民によると、6月26日、「文化・自然遺産局」がこの会社に活動を止めるよう命じましたが、会社は命令に応じず、許可証を示して、7月23日までこのエリアでダイナマイトを使って破壊活動をつづけていました。

「文化・自然遺産局は水道橋が半分破壊されたと言っています。会社は作業を止めるべきです。この採石会社はできるだけ早く閉鎖させるべきです」と、「北部森林協会」のメンバー、エレン・イプチサデさんは言いました。この協会はチャタルジャの森林を守るためにつくられた組織です。

ムフタルたちは告訴状で、この水道橋がある地域は「古代工学の七不思議のひとつ」だと力説しています。「野生動物が絶滅の危機になれば、エコ・システムはダメージを受けます。採石会社は古代の水道橋を吹っ飛ばそうととしていました」


「厳しいコロナ対策で、新たな感染が減った」保健相


コロナの重症患者と肺炎患者の数が減少したと、ファフレッティン・コジャ保健相が言いました。

 Hurriyet

「対コロナ対策が効果があったことはまちがいありません」とコジャ保健相はツイッターに書きました。「重症患者が初めて減りました。肺炎を起こしている患者も減りつづけています。患者総数も減少傾向にあります」と保健相は付言しました。

コロナ患者が隔離のルールを守らない場合、患者の行動を監視するために、電気ブレスレットを使う案が考慮されています。もうひとつ検討されているのは、「ボックス」と呼ばれる器具を患者の家に設置する案です。患者が禁じられている場所に行こうとすると、警報が鳴ります。警報を無視して外出しようとすると、すぐに当局に違反の通報が入ります。政府はどちらの案を採用するか、まだ決めていません。

しかし、保健科学大学のイリヤス・ドクメンタシュ教授は、「そのような対策は効果があるかどうか・・・経費もかかるだろうと思います。それより、人びとがもっと責任を持って行動することです。みながウイルスの危険についてもっと知るべきです。みなにブレスレットをつけるなど、非現実的で実行不可能でしょう」と言っています。

全国最多の人口を持つイスタンブルは、アンカラや、イズミル、ディヤルバクルと同様に、公共交通機関の混雑を減らすために、公務員の終業時間を変更しました。



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「EUのトルコに対する制裁は不合理だ」トルコ広報局長

2020年09月28日 | 国際
9月27日 EUがトルコに制裁を科すなど不合理すぎると、ファフレッティン・アルトゥン広報局長が、9月26日、言いました。

 Hurriyet

「われわれにとって、制裁を科されるなど思いもよらないことだ」と広報局長は民放CNNトルコで語りました。「これは国際関係史上、最も不合理な処置だろう」と彼は言い、「トルコはその位置、機会、能力で、ヨーロッパにとって利用価値ある存在であるから、ヨーロッパはトルコに感謝すべきだ」と、彼は付言しました。

コロナのために延期され、10月1日2日になったEU委員会の会議で、EUは東地中海問題に関して、トルコへの制裁を考慮するかもしれません。ギリシャはエネルギー探査に関するトルコとの争いで、EUに支援を求め、トルコをその海岸に近い海域に閉じ込めようとしています。

トルコは地中海で最も長い海岸線を持つ国です。トルコはその大陸棚に、エネルギー探査のための掘削船を送り、トルコと北キプロス・トルコ共和国にも、この海域に権利があると主張しています。トルコはギリシャとの緊張を緩和するために、この海域の資源の公平な分配を保証する対話を求めてきました。

この問題に関するトルコとギリシャの予備会談がまもなく始まります。話し合いは2016年以来、試みられてきました。


トルコはアルメニアの攻撃に対してアゼルバイジャンを支持する

トルコは、アゼルバイジャンの領土で市民をターゲットにするアルメニアの軍事攻撃を非難し、自己防衛権を行使して、断固としてアゼルバイジャンを全面支援すると誓いました。

 Hurriyet

トルコ政府は9月27日、アゼルバイジャンを支持する声明を出し、アルメニアの攻撃を、明らかな国際法違反と人道主義に対する犯罪として非難しました。

「アルメニアはアゼルバイジャンに対して新たな攻撃を開始し、またしても、この地域の平和と安らぎに対する最大の脅威であることを見せてきた。トルコ国民は、これまでどおり、断固としてアゼリーの兄弟たちの側に立つ」と、エルドアン大統領は、9月27日、ツイッターで言いました。

エルドアン大統領はまた、国際社会の“ダブル・スタンダード”と不十分な反応を非難し、この30年間の問題を解決するためのミンスク・グループ(*)の努力も虚しかったと言いました。アゼルバイジャンのアリエフ大統領との電話会談で、エルドアン大統領は、トルコは“ふたつの国家ひとつの民族”の考えで、アゼルバイジャンとの団結を強化すると語りました。

・・・「ミンスク・グループ」は1992年、ナゴルノカラバフをめぐるアゼルバイジャンとアルメニアの紛争の平和的解決を促進するために設立されたグループです。


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