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地震被災者たちが故郷の町に帰りはじめた

2023年04月08日 | 国内
4月9日 トルコ南部を襲った2月6日の地震からほぼ2か月、他県へ避難していた地震被災者たちが故郷の町に帰りはじめました。

 Hurriyet

マグニチュード7.7と7.6の地震の震源地カフラマンマラシュに住んでいた人々の多くは、被害の大きかった故郷の町を去りました。19,000回の余震も、被災者たちがが故郷の町を去った大きな理由です。

地震被災者たちが多く移住したのは、イスタンブル、イズミルのほか、被災県に近いメルシン、トカト、シワスの諸県です。多くの被災者たちは地震が収まったら帰るつもりで一時移住した人が多く、地震後2か月たったいま、故郷の町へ帰りはじめました。

カフラマンマラシュのバス・ターミナルは、帰ってきた人々で混み合っていました。バス運転手のイリヤス・カヴンジュさんも、多くの被災者たちが避難先から帰りはじめたようだと語りました。「ラマザン後には、故郷に帰ってくる人はもっと増えるでしょう」

地震の被災者アフメト・アルスランさんは、トカトの弟の家に一時避難していましたが、地震が一段落したので、急いで帰ってきたと話しました。被災者イスマイル・カラギョルさんも、故郷の町に帰ってきた1人です。「私の家は崩壊し、家族は瓦礫の下敷きになりました」と彼は語りました。

電気技師ギョクハン・シリンさんは、被災者を支援するためにこの町へ来たと言いました。「被災者を支援するためにここへ来て、コンテナハウスに電気を引いています。ここへ来て15日になりますが、500戸のコンテナハウスに電気を引きました」

地震は5万人以上の人々の命を奪い、多くの人々が家を失いました。


新設ダムで動物の救助活動がつづいている

北東部アルトゥヴィン県ユスフェリ地方の建物が、新設されたダムの水に囲まれたため、建物の中に閉じ込められた動物たちを救うために、トルコ全土からボランティアがやってきました。

 Hurriyet

ユスフェリのダムは昨年の11月22日から貯水が開始され、水位が上がりつづけています。昔の居住地はいま、完全に陸地と切り離され、放棄された家や街路や橋はダムの水に囲まれています。

放棄された建物に閉じ込められた多くの動物たちを救うための活動が行われています。ボランティアたちは、カヌーやラフティングのアスリートたちとともに、ボートで行きにくい場所まで行き、出産したばかりの犬や猫や、ヘビの赤ちゃんまで含む20匹の動物を救助しました。

ダムの水中では生存が極めて難しい水中動物も、ボランティアによって救助され、治療を受け、えさを与えられました。「ナジリ動物の権利と自然保護協会」のメフメト・トゥーオール会長は、ボランティアたちはハタイの瓦礫の中で捜索救助活動を行った後、ここへ来たと語りました。

「残念ながら、多くの動物たちが古い居住地周辺で行き場を失っています。とくに猫が最も被害を受けています」とトゥーオール会長は言いました。「動物たちは私たちの助けを必要としています。ボランティアのほか、動物の捜索救助のプロのトレーニングを受けた獣医たちが、動物たちを助けるために全国から集まってきています」と会長は言いました。


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