トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

148通の本物のパスポートを所持した容疑者2人拘束

2015年12月19日 | 国内
12月20日 トルコの対テロ部隊は、イスタンブルのアタテュルク空港で、何十通ものパスポートを持った容疑者2人を拘束しました。パスポートは1通を除いて、すべてEU加盟国発行のものだったと、トルコ当局者は言いました。

 Hurriyet


バフル・O.とアフマド・A.(58)は、12月17日、イスラム国(ISIL)関係者を見張っていた「イスタンブル警察対テロ部」に拘束されました。2人の容疑者は、ベルギーに住むトルコ市民とシリア市民で、それぞれ、ヨーロッパの都市からイスタンブルに到着して捕まりました。

トルコ人容疑者は、過去にクルド労働者党(PKK)関連で犯罪歴がありました。容疑者たちがPKKかISILに関係があるかどうかは、まだ調査中でわからないと、当局者は、12月18日、Hurriyet 紙に語りました。

「多数のパスポートと、それらが本物であることは、2人の容疑者が世界的規模の組織に属して行動していたことを示しています」と当局者は言いました。治安部隊は148通のパスポートのほか、フランスで発行された運転免許証も押収したそうです。

パスポートの発行国のうちわけは、イギリス7通、ドイツ4通、アイルランドとデンマーク各3通、リトアニア、オーストリア、ベルギー、ポーランド、イタリア、オランダ各2通、ポルトガル、ルーマニア、スペイン、ルクセンベルグ、ロシア各1通。パスポートは小さなピザ用オブンに隠されていたそうです。


ロシアの制裁で、地方行政が野菜や果物を買い取り、市民に無料配布

 ロシアがトルコに対する輸入制裁を発表したため、南部オスマニエ県カディルリ区では、ロシアへ輸出されるはずの野菜やフルーツ20トンを区が買い取り、無料で市民に配りました。区長は地元民を元気づけるためと言っています。

 Hurriyet

ロシアのドミトリー・メドヴェジェフ首相は、12月1日、トルコによるロシア機撃墜事件に関して、トルコに制裁を課す政府命令に調印しました。オスマニエのカディルリ区では、ロシアに売れなくなった35000リラ分の野菜とフルーツ20トンを生産者から買い取り、無料で市民に配布しました。

ロシア政府の公式ウエブサイトに、2016年1月1日から、トルコから輸入しない農産物のリストを載せました。リストには、トマト、タマネギ、ブドウ、リンゴのような青果から、チキン製品まで含まれています。ロシアがトルコから大量に輸入しているレモンとナッツは含まれていません。

カディルリ区のオメル・タルハン区長によると、「区は“地元商品週間”に、地元の産物を買って大衆を元気づけ、農業者を支援したい」ということです。「地元商品週間の一環として、区は新鮮な野菜と果物を配布しました。30人のチームが7か所で、区が3万5000リラで買った、いろいろな農産物を配りました」

トルコでは、地元商品の消費を推進するために、毎年、“地元商品週間”を行うのが、1920年代からの習慣になっています。


中東工科大学でヒッタイト学のワークショップ

中東工科大学(METU)アルムニ協会50周年紀念の一環として、「ヒッタイト語100周年のヒッタイト学」と題したワークショップが、12月20日、同大学のヴィシュネリク・キャンパスで開催されます。

 Hurriyet

ワークショップでは、ヒッタイト語と考古学の新しい学術的研究の発表が行われます。ワークショップ終了後には、その内容をまとめたテキストが同大学から出版されるでしょう。発表されるテーマは「キュルテペ古文書と書字板」「トルコにおける古代科学の諸問題に関する考察」「トルコと世界におけるヒッタイト学」「ヒッタイト考古学の最近の発展:オヴァオレン発掘」などです。

チェコのヒッタイト学者で言語学者ベドジフ・フロズニーが1915年に、ヒッタイト語は印欧語であると宣言したことから、2015年は「ヒッタイト語100周年」と言われています。


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ロシアがトルコにサイバー攻撃

2015年12月18日 | 国際
12月19日 トルコの一部のウエブサイトが4日間、サイバー攻撃を受けていますが、容疑者はロシアのハッカーたちだろうと言われています。

 Hurriyet

12月14日の朝以来、サイバー攻撃を受けているウエブサイトの中には、“tr.”のつく政府関係団体のサイトも入っています。サイバー攻撃は公的業務を中断させたり、民間の企業に財政的損失を与えたりしています。

中東工科大学(METU)のコンピュータ・センターが管理して、ウエブサイトのドメインを守っているシステムも、このサイバー攻撃のターゲットになっていると、ITの専門家たちは言っています。他のいくつかのネットワークとネーム・サーバーもターゲットにされているということです。

“tr.”のつく政府関係の団体と私企業は、外国からのアクセスを断たれています。この種のサイバー攻撃に対応し、問題解決するすることはむずかしいと専門家は言っています。全国的なサイバー攻撃に介入するITのプロのチーム、「全国コンピュータ緊急対応センター」(USOM)の報告も出ていません。当局は全国のウエブサイトへのサイバー攻撃に関して説明する必要に迫られています。

真偽のほどはわかりませんが、ロシアのハッカーたちの仕業説は否定できません。


「トルコは世界一の難民受入れ国」と国連の報告書

国連の新しい報告書によると、6月30日現在、180万人の登録された難民を抱えているトルコは、2015年上半期、世界で最も多く難民を受け入れている国になりました。

Hurriyet
2015年12月15日、オスマニエの難民キャンプの学校の前で、シリア難民の子供た
ちがポーズ


「2012年まで、トルコは難民受入れ国のトップ20国にも入っていなかったのだから、これは大変な変化である」と、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、12月18日、報告書で言っています。

トルコで登録されている難民の98%はシリア人で、その多くは都市部に住んでいます。トルコに住むイラク人難民は約2万人。報告書によると、2015年上半期、トルコ人住民1000人に対する難民の数は24人です。

トルコは2015年上半期、UNHCRが提出した43600件の亡命申請を受け入れ、世界第4位の亡命申請受入れ国になりました。

紛争が始まってから今年までに、およそ100万人の人々が、難民・移民として地中海を渡りました。人々を苦しめつづけているシリアその他の紛争のために、2015年には、難民の数は1992年以来初めて、2000万人を超えました。


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貴重なヒッタイトの印章がチョルムで押収された

2015年12月18日 | 国内
12月18日 3600年昔のヒッタイトの印章が、中央アナトリアのチョルム県で、警察の手入れ中に見つかりました。

 Hurriyet

警察の対密輸チームが、歴史的美術品をアンカラからチョルムに運んだと思われる男を追跡し、チョルムの町に入ろうとする容疑者の車を止め、箱に入った半球形の印章のほか、コイン2枚、長さ10センチの鉄片などを押収しました。

男は拘束され、取り調べ後、釈放されました。印章と他の美術品はチョルム博物館に届けられました。調査の結果、印象は王と書記官の間の文書に使われたもので、世界に2つしかない、この種の印章のひとつであることがわかりました。もうひとつの印章は、チョルムからアメリカに密輸され、博物館に展示されているそうです。


トルコは今までにシリアへ向かうIS参加者36,500人を拘束した

トルコはこれまでに、トルコを経由してシリアに入りイスラム国(ISIL)に参加しようとする者3万6500人以上を捕まえたと、エフカン・アラ内相が言いました。

 Hurriyet

ISメンバー容疑者の大半は、トルコ入国を拒否されています。また、トルコ国内で2800人が拘束され、追放されていると、アラ内相はアナドルニュースに語りました。「わが国はこれまでに、123か国から来た3万3749人を入国拒否した」と内相。

トルコは89か国から来た総計2783人をトルコ国内で捕らえ、追放しています。アラ内相はまた、トルコは、ISに参加するためにトルコに入国するかもしれない人々に関して、多くの国々と情報を交換していると、内相は言っています。
「われわれは外国情報機関に通告し、彼らもわれわれに通告してきます。外国との協力によって、リストに挙げられた人々は、トルコに入国できません」


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トルコは報復としてロシアの商船27隻を拘束した

2015年12月17日 | 国際
12月17日 16日のハベルテュルク紙によると、トルコ・ロシア間のジェット機危機後、ロシアが黒海でトルコ国旗を掲げた商船8隻を、“黒海覚書に従って”拘束したため、トルコは報復行動として、ロシア船27隻を拘束しました。

 Hurriyet

11月24日、ロシアのジェット機がトルコに撃墜されて以来、ロシア・トルコ間の外交的危機が、経済関係にも影響を及ぼしていますが、そのひとつが海路貿易です。
さる情報源は、ジェット機事件後の1週間で、ロシアは、トルコ国旗を掲げた5隻の商船を拘束したと、ハベルテュルク紙に語っています。

「拘束されたトルコ船の数は、12月15日には8隻になった」と情報源は言いました。トルコは、ロシアはそのうちこんなことは止めるだろうと思って、最初はなにもしませんでしたが、ここに至って、“お返しとして”同じことをすることに決めたそうです。

トルコは“地中海と黒海の覚書に従って”、書類のミスなどを理由に、15日までにロシア国旗を掲げた船27隻を拘束したと、情報源は言っています。両国当局はこの問題について、Eメールで話合いを始めました。

ロシアはこの問題について、トルコと話し合うことを承認し増した。「いつ、どこで話し合うかは不明。両国当局はこの問題をクリアする意向を示した」と情報源は言っています。


アンタリヤ上空に見られた流星群

 Hurriyet

今年の最後で最大のふたご座流星群が、12月14日、トルコに現れました。この写真はアンタリヤの古代遺跡、アスペンドス劇場の上空に見られた流星群。


この5年間で1200万人のトルコ人が国内で移住した

トルコ統計局(TUIK)のデータによると、2009年から2014年の間に、1200万人以上の人々が、国内のある都市から他の都市に移住しているそうです。また、巨大都市イスタンブルの人口は、2030年までに、1700万人にふくれあがるだろうという報告もあります。

Hurriyet

データによると、2009年から2014年までの5年間に、1230万人の人々が、トルコ国内で他の都市に移住しています。転入者の多い都市のトップ3は、イスタンブル、アンカラと、地中海岸のアンタリヤです。トップ3都市への転入者は、東部のヴァン、アール、エルズルムからの移住者が多いそうです。

転入者が最も多いイスタンブルは、5年間で全国から215万1415人を受け入れました。イスタンブルから転出した人は181万5932人でした。転出者より転入者の多い都市は52都市です。

イスタンブルの人口は2030年までに253万人増えて、1700万人に達するだろうと、報告書は言っています。その時、イスタンブルは20番目の多人口都市になるでしょう。
未来の巨大都市では、従来の家族単位が次第に崩れて、家族の人数は少なくなるでしょう。


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米領事館襲撃計画中のIS戦闘員容疑者をトルコ南部で逮捕

2015年12月16日 | 国内
12月16日 イスタンブルのアメリカ領事館襲撃を計画していたと思われるイスラム国(ISIL)の戦闘員容疑者が、12月15日、南部カフラマンマラシュ県で拘束された後、逮捕されました。

 Hurriyet

シリア市民ムハムメド・ラグヒル・アルハルダニは、イスタンブルのアメリカ領事館に自爆テロ攻撃を計画していると言う情報によって、カフラマンマラシュのバス・ターミナルで拘束されました。警察情報部は、アルハルダニが襲撃を計画し、黒海岸のサムスンから、南東部ガジアンテプ県のISのアジトに行こうとしていることを知りました。

治安部隊はアルハルダニを尾行し、カフラマンマラシュで拘束しました。彼といっしょにカフラマンマラシュに来て拘束されたもう1人のシリア人は、治安部による取り調べ後、釈放され、アルハルダニは逮捕されました。


イスラム・スンニー派の対テロ連合にトルコも参加

テロと戦うイスラム・スンニー派34か国同盟に、トルコも参加しました。ダウトオール首相は「トルコはテロと戦うすべてのイニシアティヴを支持する。対テロ同盟への参加はその決意の反映である」と言い、世界中のテロと戦う政府の決意をくり返しました。

Hurriyet
12月10日、サウジ内相のモハムメド・ビン・ナイエフ皇太子(中央)と防衛相のモハムメド・ビン・サルマン副皇太子(左)が、リヤドを訪れたシリア反体制派のメンバーたちを歓迎しています。写真はサウジのSPA提供


サウジアラビアの公的ニュース局SPAによると、「同盟各国は、サウジアラビア主導でテロと戦う同盟軍の結成を決議した。同盟軍の作戦を調整するために、リヤドに共同作戦センターを置く」という声明が出されたそうです。

サウジアラビア主導のこの同盟には、シーア派地域のイラン、シリア、イラクは含まれず、中東、アフリカ、アジアの国々が参加するでしょう。ロイターによると、「同盟はイスラム世界のテロ問題に取り組み、世界中のテロとの戦いのパートナーになる」と、サウジの防衛相であるモハムメド・ビン・サルマン副皇太子がリヤドの記者会見で語ったということです。

「ムスリム諸国がテロに対して声を上げることは、イスラムとテロを結びつけようとする人々に対する最善の返答になる。その意味で、トルコはテロとの戦いで最善の貢献をする用意がある」と、トルコのダウトオール首相は、15日、ソフィア公式訪問のためにアンカラを発つ前の記者会見で言いました。


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「ロシアとのアククユ原発を中止する理由はない」と首相

2015年12月15日 | 経済
12月15日 「ロシアが原発建設を止めたそうだが・・・」と官僚に言われて、ダウトオール首相は、12月14日、「ロシアとのアククユ原発計画を中止する理由はない」と応えました。

 Hurriyet

「われわれはロシアとのコミュニケーションをすべてオープンにしたいと思っている。ロシアのガスをトルコに送ることについても、なんの問題もない・・・ロシアが現存する協定の責任を果たすことを望む。アククユ原発プロジェクトをいま止める理由はなにもない」と首相はテレビ・インタビューで語りました。

20億ドルのプロジェクトによって、トルコ最初の原発ができるはずでした。しかし、11月24日のトルコ機によるロシア機撃墜事件以来、トルコ政府とロシア政府の間の緊張の高まりが、プロジェクトの進行を複雑にしています。

ロシアの国営通信社リア・ノーヴォスチによると、この発電所を開発するために設立された会社アククユNGSは活動をつづけていると、トルコ国営のアナドルニュースは報じています。トルコのエネルギー省やアククユNGS関係者も、作業中止という通知は受けていないと言い、計画通り、原発のためにアククユに港を建設する作業をしていると言っています。

ダウトオール首相はまた、「投資家たちの最大の優先事は法のルールだ。われわれは2016年の1月2月、多くの投資家たちや外国の政治家たちに会うだろう。中央銀行は“政策ツールの独自性”のために必要なステップをとるだろう。トルコ経済への長期にわたるショックは予想していない」と言いました。


ノーベル化学賞のサンジャル氏がエルドアン大統領と参謀総長と会談

ノーベル化学賞受賞者アジズ・サンジャル氏が、12月15日、アンカラで、エルドアン大統領とフルシ・アカル参謀総長と会談し、ノーベル賞のメダルと証書を、トルコ共和国の創設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクの霊廟に贈ると言いました。

 Hurriyet

サンジャル氏はグェン・サンジャル夫人とともに、大統領宮殿で、大統領と1時間半を過ごしました。会談後の記者会見で、サンジャル氏は、ノーベル賞のメダルと証書を、5月19日のアタテュルク記念日でもある「青年とスポーツの日」に、アタテュルクの霊廟(アヌトカビル)に捧げるために、アカル将軍に託したと語りました。

「私はメダルと証書を参謀総長に託しました・・・私たちは5月19日、またトルコを訪れ、アヌトカビルにメダルと証書を捧げます、インシャアラー」とサンジャル氏は言いました。「これはアタテュルクの、そして共和国のメダルです。5月19日に、また訪土して、アヌトカビルに捧げます」

5月19日はトルコの独立戦争が始まった日とされ、トルコの祝日になっています。2015年のノーベル化学賞を、2人の化学者とともに受賞したサンジャル氏は、12月6日、ストックホルムの授賞式で賞を受けました。


イズニクのヘラクレスのレリーフが破損した

研究者によると、ブルサのイズニク地区の古代採石場にあるヘラクレスのレリーフの右腕が、この地域の農産業のために破損したということです。

 Hurriyet

デリクリタシュ地域の岩に等身大のヘラクレスのレリーフが彫られているエリアは、1990年、モニュメント協議会によって、保護地域に指定されました。レリーフの左腕は、発見されたときすでに破損していました。しかしいま、この地域のオリーブ加工から出る塩分と化学廃棄物がレリーフにダメージを与えています。

イズニク博物館長を12年間務めるタイラン・セヴィル氏は、「ヘラクレスのレリーフのある岩のエリアは、古代、採石場でした。イズニクの市壁に使われた石はここから運ばれました」と言っています。「このレリーフが発見された後、1990年、このエリアは保護地区になりました」

「レリーフは採石場の作業員を守るためにつくられたと考えられています。レリーフのヘラクレスは、右手に杖を持ち、左手で7頭のヘビを握っています。これは美術的遺物として保護されるべきものです」

セヴィル館長はまた、屋外博物館のようなイズニクは、いつも宝物ハンターの脅威に曝されていると言いました。「治安部隊がときどき、この地域をパトロールしてくれたら、彼らを追い払えるかもしれないと思いますが」


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「警告射撃は聞いていなかった」ロシア戦艦に射撃された漁船船長

2015年12月14日 | 国際
12月14日 エーゲ海でロシア戦艦から警告射撃を受けたというトルコ漁船の船長は、乗組員は戦艦からの警告射撃を聞いていなかったと言いました。船長はまた、漁船は進路を変えた時点で、戦艦から1マイルは離れていたと主張しました。(13日の頁参照)

 Hurriyet
ゲチジ船長と彼の漁船ゲチジレル1号


“ゲチジレル1号”という漁船の船長ムザッフェル・ゲチジさんは、「12月13日朝、エーゲ海で警告射撃に従った。乗組員は自分らが射撃されたことを知らなかった」と言いました。船長は乗組員の主張を裏づけるために、船の監視カメラのフィルムを、トルコの沿岸警備隊に渡しています。

事件当日、ロシアの防衛省は、「ロシアの駆逐艦“スメトリーヴィ”は衝突を避けるため、トルコの漁船に警告射撃をせざるを得なかった。トルコ船は警告に応じなかった」と言いました。防衛省の声明文も、「射撃を行うと、トルコ船はすぐに進路を変え、戦艦から500メートル以内を通過して去った」と言っています。

ゲチジ船長によると、漁船は、トルコ領のギョクチェ島とボズジャ島の間で漁をしているとき、錨を下ろしていた戦艦からほぼ1マイルの水域を通過したということです。ゲチジ船長は
「乗組員は戦艦がロシア船だとは知らず、NATOの船だと思っていた」と言っています。

「私たちは、嫌がらせも警告射撃も聞いていなかった」と船長は言い、なにが起こったかは、沿岸警備隊に渡した監視カメラに記録されていると付け加えました。


ユダヤの祭ハヌカーがトルコで初めて公的に祝われた


 Hurriyet

イスタンブルのボスフォラス海峡のヨーロッパ岸沿いの歴史的オルタキョイ広場で、13日午後6時、祝祭は始まりました。伝統的なハヌカーの歌が歌われ、ステージに置かれた巨大な燭台に灯がともされました。

このイベントはベシクタシュ区が組織したもので、共和人民党(CHP)のムラト・ハジネダル区長が、ハヌカーのキャンドルが“世界を明るくする”ようにと祈り、その後、チーフ・ラビのイザク・ハレヴァ師が燭台に点灯しました。トルコのユダヤ人社会の代表ウシャク・イブラヒムザデフ氏もスピーチし、国民の団結を強調し、トルコへの“心からの感謝”を述べました。

さまざまな宗教界からの参加者のほか、内外の官僚たちも、ユダヤ系市民とともに集い、“光の祭”として知られる祝典を祝いました。イスタンブル市、イスタンブル県、外務省、イスタンブルのムフティ事務所の職員たちも、アメリカ、スペイン、イスラエルの総領事とともに、イベントに出席しました。
  

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トルコ参謀本部が軍人のロシア旅行を禁止

2015年12月14日 | 国際
12月13日 現在のトルコ政府とロシア政府間の政治的緊張のため、トルコ参謀本部は、軍人が休暇中、ロシアへ旅行することを禁じたと、12月13日、アナドルニュースが報じました。

 Hurriyet

すべての軍人は外国旅行に関して許可を得て、軍事的情報を報告しなければならないという指令です。11月24日、ロシアのジェット機がシリア国境近くで、トルコの領空を侵犯したため、トルコのF16機がロシア機を撃墜しました。トルコに対する報復として、ロシア政府が一連の経済的・政治的対策をとったため、両国間の関係はむずかしくなっています。

危機が始まってから、トルコのビジネスマンたちは種々の困難を体験しています。11月末には、ビジネスマン・グループが“旅行に関して虚偽の申告をした”として拘束されました。ロシア当局が、ロシアの港でトルコの船を拘束しはじめたため、トルコも黒海のサムスン港でロシア船のチェックを強化しはじめました。


2人のトルコ人がNATOの重要ポストに就任

加盟国28か国のNATOが、安全保障のために未曽有の試練に立ち向かうとき、2人のトルコ人上級外交官がNATOの重要なポストに任命されようとしていています。

 Hurriyet
タジャン・イルデム氏(右)とブルジュ・サン氏


現在、欧州安全保障協力機構(OSCE)のトルコ常任代表を務めるタジャン・イルデム大使が、近くNATOの公共外交の副事務総長に任命されると思われます。また、国際的キャリア外交官のブルジュ・サン氏は、すでにNATOの国際事務局業務部部長に任命されています。

イルデム氏(59)は1978年、トルコ外務省に入省したキャリア外交官です。彼はアンカラのNATO本部で、二等書記官として働きはじめました。1981年、イルデム氏はブリュッセルのNATOトルコ代表団の二等書記官になり、その後、一等書記官を務めました。

2006年から2009年、イルデム氏はNATOのトルコ常任代表を務めました。2009年、本部で、国際安全保障の事務総長職に就いた後、2011年6月、イルデム氏は現在のOSCEのトルコ常任代表のポストに任命されました。

サン氏(45)は、以前はNATOの他の部署で働いていましたが、業務部長に指名される前は、業務部で働いていました。


ロシアの駆逐艦がエーゲ海でトルコの漁船に警告射撃

ロイターによると、ロシアの防衛省は12月13日、「ロシアの駆逐艦スメトリーヴィは、エーゲ海上でトルコ船との衝突を避けるために、警告射撃をせざるを得なかった。この事件に関して、トルコの駐在武官を召還した」と発表しました。

 Hurriyet

「名前は不明のトルコ漁船が警告に応答しなかった。スメトリーヴィ号は近づいてくるトルコ漁船と無電連絡もとれなかった。トルコ船は視覚信号にも発光信号にも答えなかったが、射撃警告で進路を変え、駆逐艦の500メートル以内には入らなかった」と、ロシア防衛省は発表しています。

AFPによると、「エーゲ海北部のギリシャ領レムノス島から22キロの位置にいたロシアの巡視艇スメトリーヴィの乗組員は、トルコ漁船との衝突を避けた。クルーは漁船に警告するために、小銃を発射した」と、ロシア防衛省は言ったそうです。

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相は、「公式声明は漁師たちと話してから出す」と言っています。外相は「トルコは対話によって緊張を克服したい」と強調しました。12月13日の朝起こったこの事件は、両国の緊張を高める結果になりました。トルコ機によるロシア機撃墜以来、両国の不和はつづいています。


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トルコのアジズ・サンジャル氏がノーベル化学賞受賞

2015年12月13日 | 
12月13日 トルコの科学者アジズ・サンジャル氏が、ストックホルムで、2015年のノーベル化学賞を受賞しました。

 Hurriyet
2015年ノーベル化学賞受賞者アジズ・サンジャル教授は、12月10日、ストックホルムのコンサート・ホールでのノーベル賞授賞式で、スエーデンのカール・グスタフ王から賞を受けた。


同じ日、チュニジアの民主化組織「国民対話カルテット」がノーベル平和賞を授賞しました。アメリカ・ノースカロライナ大学で研究をつづけているサンジャル氏は、DNA修復の研究で、3人の科学者の1人として受賞しました。サンジャル氏はトマス・リンダール氏とポール・モドリッチ氏とともに、紫外線が破壊するDNAを修復する研究で受賞しました。この研究は癌の治療に、重要なステップとなりました。

中央がアジズ・サンジャル氏


「私はアメリカで、若い女性にとって、教育がいかに重要かを見てきた」とサンジャル氏は、授賞式の前日、ストックホルムで語り、女子教育の重要性に触れました。


シュレイマン壮麗王の埋葬地がハンガリーで発見された

1566年、シュレイマン壮麗王の内臓が埋葬されたと思われる霊廟とモスクが、南ハンガリーで発見されました。シュレイマン大帝がバルカン遠征中になくなった後、その内臓を埋めたと思われる場所にある建物を、トルコとハンガリーの共同チームが発掘しました。

 Hurriyet

シュレイマン大帝がなくなったとき、オスマン軍が包囲していたシゲトヴァルに近い場所に、“スルタンのものらしい建物”があると、研究者たちがブダペストの記者会見で発表しました。

現場で六角形の建物が発掘され、ここがスルタンの埋葬地であることが証明されたと、中東工科大学建築学科のトルコ人研究者アリ・ウザイ・ペケル氏は言っています。「モスクと霊廟は隣り合って立っています。発掘中、ミナレット(尖塔)が見つからなかったことが、建物が霊廟だったことの証拠です。この時点で、シュレイマンの霊廟をみつけたと言うことができます」

シュレイマン大帝はオスマン帝国で最も治世の長かったスルタンで、46年間の帝国の黄金時代の支配者でした。ヨーロッパ、中東、北アフリカを軍事的に征服しただけでなく、大きな法改正を行い、また芸術や技術の守護者でもありました。

シュレイマンの内臓はハンガリーに埋められ、遺体はイスタンブルに運ばれたと考えられています。遺体はイスタンブルの有名な名所でもあるシュレイマニエ・モスクに葬られています。ヤルチン・アクドアン副首相は、他のオスマン時代のモニュメント同様、ハンガリーの霊廟もオスマンの記念碑として重要なものだと言いました。「ハンガリーのシュレイマンの遺体埋葬地の捜索は、過去12年間つづけられてきました。政府はこのプロジェクトに、今後も支援をつづけます」


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トルコのノーベル賞受賞科学者がプーチンの“狂気”を非難

2015年12月09日 | 
12月8日 トルコのノーベル賞科学者アジズ・サンジャル氏が、ロシアのプーチン大統領の“狂気”を、トルコにもロシアにも有害として非難しました。

 Hurriyet

「彼の狂気はロシアにもトルコにも有害です。ロシアの人々が奮起して、プーチンをどうにかすることを期待します」とサンジャル氏は言いました。トルコの南東部マルディン県出身で、トルコ・アメリカ国籍を持つサンジャル氏は、10月、DNA修復機構の解明で、3人の科学者の1人としてノーベル賞を受賞しました。

「1880年代のツァー(皇帝)の時代は終わっています。“瀕死の病人”は、いまはトルコではなくロシアでしょう」と、サンジャル氏は、オスマン帝国が滅亡の時代に言われた“瀕死の病人”ということばを使って、ロシアを批判しました。ロシア機の撃墜事件以来、トルコとロシアの間の緊張が高まっているとき、「プーチンに分別を」と彼は、ストックホルムで、アナドルニュースの記者に語りました。

スエーデンのロイヤル科学アカデミーでのセミナーの後、サンジャル氏は、彼の受賞に対するトルコでの大きな反響に驚いたと言いました。「トルコの皆さんがこんなに喜んでくれるなら、20年前にこの賞を取っておけばよかった」と、彼は言い、「私の受賞がトルコの若者たちの励みになることを望みます」と付け加えました。


「もしトルコがウクライナを爆撃したら、どうする?」プーチンにD首相

ダウトオール首相は、ロシアのプーチン大統領に、仮想の質問をして、トルコ軍のロシア機撃墜の正当性を主張しました。もしトルコがウクライナ危機に軍事的に介入していたら、ロシアは同様な行動をとらなければならなかったろうと、ダウトオール首相は言い、トルコの立場を理解するようプーチン大統領に求めました。

 Hurriyet

シリアとトルコの国境で起こった撃墜事件に関して、事件はトルコとロシアの国境で起こったのではないと、ダウトオール首相は言いました。「事件はロシアとシリアの国境で起こったのでもありません。そんなものは存在しないのですから。事件はトルコとシリアの国境で起こった。事件はトルコと、トルコの戦略的重要性の枠内で起こったのです」とダウトオール首相は、国会の公正発展党の集会でスピーチしました。

トルコは過去5年間、シリアとの国境でさまざまな問題を体験してきました。プーチン大統領に、わが国の立場を理解するよう求めたい」と首相は言いました。首相はまた、トルコ政府はロシアと、どんな討論にも応じる用意があるが、命令はされないと言いました。


今年、トルコ国境で拘束されたISメンバーの最多は中国人

治安部隊情報源によると、トルコ軍は今年1月以来、トルコ国境を不法に越えようとしたイスラム国(ISIL)メンバー913人を捕らえました。

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2015年、国境で拘束されたISILメンバーの国籍で最も多かったのは、中国から来た324人でした。2番目に多かったのはロシア人で99人、3番目はパレスチナ人でした。治安情報源によると、国境の警備が強化されたため、今年後半の拘束者数は61%増えています。

彼らのほとんどはキリス県のエルベイリ地区で捕まっています。拘束された者の多くは、武器とジハーディストのシンボルの他、現金、爆発ベスト、携帯電話、コンピュータを持っていました。

Hurriyet

国境で拘束された者のうち、478人はトルコに不法に入国しようとした者で、435人は不法にシリアに入ろうとした者です。彼らの供述をまとめると、不法にシリアに入ろうとした者は、親戚を探しに行こうとしたと言い、トルコに入ろうとした者は、ISの圧力を逃れてきたと言うそうです。トルコで爆発を起こすために、爆発物の扱いの訓練を受けてきたと言う者もいるそうです。


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