シンギュラリティ・トラップ(デニス・E・テイラー/ハヤカワ文庫)
久しぶりのSF色のハヤカワ文庫。この作者が『われらはレギオン』シリーズを書いているのは知っているが、まだ読んでいない。分厚い3巻に手を出すには、それなりの勢いが必要だ。
で、ノンシリーズの1冊を見つけて、試してみた。
冒頭から、一攫千金目当ての宇宙探索、そして、高度な地球外文明の遺物との遭遇と、フレデリック・ポールの『ゲイトウエイ』シリーズを彷彿とさせるような設定で始まり、その後も、いかにもSF的な道具立てが次々と出てくる。すべて列挙していくと、ネタバレのおそれが強くなるからやめておくが、この作者の独創というよりは、これまでのSFで使われてきたものが多い。
しかし、にもかかわらず次に何が起こるかを楽しみに、読ませ続ける力を持った作品だ。
タイトルの意味合いは、環境破壊、核戦争に続く、文明の滅亡理由だ。作者がタイトルに使っている以上、この程度の言及は大目にみてもらえるのではないか。
巻末の訳者あとがきをみると、この作品の第2作も構想されているらしい。どこまでこの作者に付き合うかは、自分でもまだ予測できない。
久しぶりのSF色のハヤカワ文庫。この作者が『われらはレギオン』シリーズを書いているのは知っているが、まだ読んでいない。分厚い3巻に手を出すには、それなりの勢いが必要だ。
で、ノンシリーズの1冊を見つけて、試してみた。
冒頭から、一攫千金目当ての宇宙探索、そして、高度な地球外文明の遺物との遭遇と、フレデリック・ポールの『ゲイトウエイ』シリーズを彷彿とさせるような設定で始まり、その後も、いかにもSF的な道具立てが次々と出てくる。すべて列挙していくと、ネタバレのおそれが強くなるからやめておくが、この作者の独創というよりは、これまでのSFで使われてきたものが多い。
しかし、にもかかわらず次に何が起こるかを楽しみに、読ませ続ける力を持った作品だ。
タイトルの意味合いは、環境破壊、核戦争に続く、文明の滅亡理由だ。作者がタイトルに使っている以上、この程度の言及は大目にみてもらえるのではないか。
巻末の訳者あとがきをみると、この作品の第2作も構想されているらしい。どこまでこの作者に付き合うかは、自分でもまだ予測できない。