銀河の片隅で科学夜話(全卓樹/朝日出版社)
特殊な分野の専門家が書いたエッセーは、それなりに面白い。
が、「それなり」の域を超えて、非常に面白いことも多い。
この本は、物理学者が書いたエッセーです。物理学者のエッセーといえば、寺田虎彦を思い浮かべる人も多いと思うが、彼のは、科学者が書いたエッセーで、必ずしも科学に関するエッセーとは言えない。
で、この本は、物理学者が、科学に関するテーマを取り上げて書いたエッセー、という点で、日本ではあまり例がないかもしれない。
科学者が、科学について書いたエッセーとしては、ファインマンさんのシリーズとか、「科学の発見」を書いたワインバーグとかがあって、そういうのと比べるのは少し気の毒だとは思うが、現在、高知工科大学理論物理学教授のこの方も、エッセーの達人として評価される価値は十分にあると思う。
22のお話があって、そのうちの少なくともひとつは、あなたがこれまで聞いたことがない驚きがあると思う。そういうのを楽しみたい人には、他にはない貴重な本のはずだ。私にとってのそれは、「付和雷同の社会学」とか、「多数決の秘められた力」で、物理学者がこんな研究をしているのか、という意味で驚きだった。
たぶん、あまり評価されにくいこの本を、私としては、控えめに推奨します。
特殊な分野の専門家が書いたエッセーは、それなりに面白い。
が、「それなり」の域を超えて、非常に面白いことも多い。
この本は、物理学者が書いたエッセーです。物理学者のエッセーといえば、寺田虎彦を思い浮かべる人も多いと思うが、彼のは、科学者が書いたエッセーで、必ずしも科学に関するエッセーとは言えない。
で、この本は、物理学者が、科学に関するテーマを取り上げて書いたエッセー、という点で、日本ではあまり例がないかもしれない。
科学者が、科学について書いたエッセーとしては、ファインマンさんのシリーズとか、「科学の発見」を書いたワインバーグとかがあって、そういうのと比べるのは少し気の毒だとは思うが、現在、高知工科大学理論物理学教授のこの方も、エッセーの達人として評価される価値は十分にあると思う。
22のお話があって、そのうちの少なくともひとつは、あなたがこれまで聞いたことがない驚きがあると思う。そういうのを楽しみたい人には、他にはない貴重な本のはずだ。私にとってのそれは、「付和雷同の社会学」とか、「多数決の秘められた力」で、物理学者がこんな研究をしているのか、という意味で驚きだった。
たぶん、あまり評価されにくいこの本を、私としては、控えめに推奨します。
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