少し偏った読書日記

エッセーや軽い読み物、SFやファンタジーなどの海外もの、科学系教養書など、少し趣味の偏った読書日記です。

地雷グリコ

2024-11-08 13:47:48 | 読書ブログ
地雷グリコ(青崎有吾/角川書店)

最近、読み始めた作家。読んだのは短編ばかりだが、HOWとWHYを分担する二人組の探偵ものや、会話を通じて何が起こっているか(WHAT)が明らかになっていく青春作品など、くっきりとした輪郭を持つ作品、というイメージ。

で、この作品だが、高校生を主人公として、あるものをかけてゲームをする、という話の連続。選ばれたゲームは、グリコ、坊主めくり、じゃんけん、だるまさんがころんだ、ポーカーの5つだが、独自のルールが付け加えられている。そのゲームにいかにして勝つか。(謎の解明ではないが、究極のHOWの物語。)

少しルールを変えるだけで、単純なゲームが極めて複雑になる。時間をかければ、ゲームを解く(必勝法を解明する)ことができそうな気もする(作者も相当研究したと思われる)が、この本の面白さはそこにとどまらない。

ルールは絶対だが、その枠内であれば何でもあり、という条件のもと、心理戦や裏技、イカサマ的な工夫も駆使して、勝つ方法を編み出す。その理詰めのプロセスがこの本の魅力だ。

全体として、ギャンブラーの話ではなく高校生の友情物語か。そこそこ厚みのあるページ数を一気に読ませるだけの面白さは、十分にある。


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2 コメント

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Unknown (tibikuro2014)
2024-11-14 16:01:01
こんにちわですにゃ。おうちの猫ちゃんゼルダくんでしたか、虹の橋を渡られていたということでチビクロも残念ですにゃ。でもきっと幸せな一生だったと思いますにゃ。
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Unknown (sadao-mii)
2024-11-14 17:43:45
温かいコメントありがとうございます。
彼が来てから嬉しいことが続いたので、わが家にとって幸運の猫でした。
写真の頃はたしかに、みごとな紅茶色でした。
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