さいかち亭雑記

短歌を中心に文芸、その他

日記 

2017年06月26日 | 政治
 もの言えぬ職場風土を作り出した、その結果としての東電の原発事故、東芝の斜陽というような実例を見ていると、社員が自由に意見を言える職場がどんなに貴重かということがよくわかる。

 この間の「前川の乱」には、私も多少の同情を持たないではないが、何しろ文部科学省というのは、学校現場における職員会議の採決をやめさせて、教員が自主的にものを決める決定権を奪って来た民主主義圧伏の張本人だから(オランダのような民主主義の先進国では絶対にこういうことはない)、その人たちがたまたま官邸の専権に頭を小突かれて、「苦しいです」と賢治の童話の象のオツベルみたいに訴えたからと言って、誰が同情するものか、と一方では思ったりもするのである。

 ポピュリズムというのは、両刃の剣だから、さんざん他党をばか呼ばわりして振るっていた刀が、今度はわが身を斬っている、というようなことになる。だって、あの大臣、見るからに答弁が☓☓すぎた。それで強行採決ならぬ中間なんとやらで、火刑ならぬ虚仮問題にも幕引き、なんて虫が良すぎる。飲酒運転で一発懲戒免職、というのがヒラの公務員なのに、何億円の使い道を決めた文書が行方不明だ、それでパソコンを廃棄して逃げ切るだって、ふざけるな、と思うのは人情というものでしょう。捜索に入る順番が違っている司法当局は、これもポピュリズムなのかしら。

※消していたが、四月二十日に再度アップすることにした。


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