さいかち亭雑記

短歌を中心に文芸、その他

雑感

2020年05月06日 | 政治
このところの蟄居(ちっきょ)でストレスのたまっている方は多いであろう。そういう時にお金や教養の差による違いを見せつけられたりするのは、腹立たしいことにちがいない。

ネット環境のない方々に関しては、もう本当にたいへんな格差があると言うほかはない。

  しかし、当方の身近な者たちの様子を見ていると、まずはユーチューブの方に行っているようだ。しかし、ここは文字文化を愛する者の立場として、青空文庫そのほかのネット図書館はいかがですか、と言いたい。

  サイトによっては、あんまり人が行き過ぎるとパンクしてしまう心配があるのだが、国のかかわるアーカイブなどもある。

  英語そのほかの勉強がしたい諸君は、この際だから、海外のデジタル図書館に行ってみよう。いかに日本が「後進国」状態か、わかるはずだ。こういうことも含めて、文化にかかわる予算を削って来た人たちは、いま自分の持っている資産の劇的な目減りということを通して、報いを受けているのである。

  彼らは経済を優先し、文化を軽視した結果、いまの状態に国家社会を導いたのである。この大筋だけは、まちがいない。

  NHKの会長というような人たちにいくらでも諫言できる立場にあったはずなのに、いまさら誰のせいだなどいう言論を発するのは、全部あと付けの言論だ。これを書くのは、「毎日新聞」の五百旗頭真氏のコメントを読んで私なりに反省するところがあったからだ。情念にのっかった言論は、いまは有害無益である。

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