由利本荘

突然ですが、秋田にいます。秋田県由利本荘市、何度か来ています。



そして泊まるところは決まって本庄グランドホテル。３０年前にタイムスリップしたような、のどかで何にもなさそうで、確かに何もないはずだったいい場所。本来なら１年に一度くらいは来なければいけないところ、忙しさにかまけて、約２年半振りとなってしまった。

近くには、さびれたスーパーとその一角に飲食店を含む数か所のお店があるだけだったはず・・・だが、道路が一部キレイに整備され、そのさびれたスーパーはななくなり、少し位置をずらした所にＹバリューがドドンと構えている。夜に出歩こうものなら、赤ちょうちんの一つもないので、道に迷いそうな何もない場所。だが、人はあたたかく、目の前を流れる川と緑がかおるとてもいい田舎だったが・・。。

どうしても違和感の否めない綺麗で大きいスーパーイオン、Ｙバリュー。微妙な良さを醸し出していた田舎に、画一的な一面を塗り付けたような感あり。。大手の力はすごいなと思いつつ、昔のさびれたスーパーと街並みが懐かしく感じられます。

ホテルのそばにどう見ても潰れそうなステーキ屋さんが一軒。そこが絶品だった！！忘れられないお店。本庄グランドホテルに滞在している間はほぼ毎日通ってい、すばらしい一軒。今回もそのステーキ屋さん目当てでこのホテルを選んだのだが、残念ながら休み。仕方なく入った並びの居酒屋さんは、見事期待を裏切るチェーン店並みの地元大衆店。口直しにとハス向かいのレストランバーへ。ここが良かった~~。私は運がいい！

そこの店主によると、そのステーキ屋さんは由利本荘市では間違いなくおいしい地域一番店という。店構えはそのようには全く見えないし初めて入るには少々勇気のいる雰囲気を醸し出しているが、確かに味は間違いなかった。かく言うこのレストランバー、本格的なカウンタージャズバーである。まさか由利本荘にきて、自家製ポテトサラダにジントニック、そしてバックミュージックはチャットベイカーのフルセット。“由利本荘に来た感じがしない！”

でも、外はいつの間にか濃霧・・濃い霧がたちこめていて、近くの信号がスモークがかった暗闇にポツンと浮かぶ。
“霧のロンドン、由利本荘”

明朝は朝五時から営業していると主人に教えてもらった創業７０年は下らない、由利本荘市民は誰一人として“そこのソバを食べたことがないと言う人はいない”と断言する、『清吉そばや』にいってみます。