庄野潤三さんがある機関誌に執筆した原稿を手に入れました。
その書き出し部分。原稿用紙に鉛筆書きです。
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脳内出血で倒れ、左半身が不自由になった後ですから、原稿を書くのも大変だったのではないかと思います。
機関誌の同じ部分。
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職業意識が芽生えて、原稿と読み比べてみたら、1ヶ所誤植を見つけてしまいました。赤の傍線を入れた部分、原稿をごらんいただくとおわかりですが、「丘の上」ではなく「山の上」ですね。
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単行本に収録されるときに、機関誌に印刷されたものを元原稿にしてしまうと、違ったままになってしまいます。