フィギュアスケート、グランプリ(GP)シリーズフランス大会
11月11日~真央ちゃん登場です。
今季の真央ちゃんの衣装 SP.FS.EX とも素敵な衣装です。
リチュアルダンスSP
、
リチッアルダンスFS
EX・チェロスイート
衣装といえば気になる衣装があります。
バンクーバーオリンピックの2010~2011シーズン
SPのシュニトケの「タンゴ」衣装です。
バンクーバー終了後、更なる高みをめざしジャンプを、
いちから見直し矯正に取り組んだ年。
頭では分かっていても、長年身についたジャンプが出て
跳べない。自己最低47.95点
その状況から衣装を変えることで、何とか抜け出そうと
するかの様に1シーズンで4回も衣装を変えた。
個人的には、全日本の赤薔薇ブラ衣装が好きです。
2014年8月その衣装に会えるのも楽しみにして
「浅田真央衣装展」に京都高島屋に出掛けました。
でもシュニトケの「タンゴ」衣装はひとつも展示されて
いませんでした。
辛い時期の衣装だったし大会毎だったから思い入れも
なかったのかも。でも、あの血反吐吐く練習があったから
今の確かな技術・表現があります。
シュニトケタンッゴ衣装
<グランプリシリーズ>
<全日本>
<四大陸選手権>
<世界選手権>
指導歴50年、佐藤信夫コーチが語る「浅田真央に継承された凄い技術
~抜粋~
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/figure/2016/11/07/50_3/index_6.php
1990年の競技会を最後にコンパルソリー(規定種目)がなくなった後、
91年の世界選手権ではメダル争いの顔ぶれがガラッと変わりました。
ジャンプが跳べる選手が上位に連なり、それまでのフィギュアスケート界
の歴史が180度変わりましたね。それを考えますと、昔のコンパルソリー
がまだ健在だった頃のフィギュアスケートと、現在のフィギュアスケートは、
まったく別のスポーツになったと言っても過言ではないかもしれません。
コンパルソリーの技術をしっかり身につけた選手が、スケーティングレベル
を向上させていると感じることがあります。やはり正確なエッジを使うことに
よって、きれいな弧が生まれてきます。その美しさというのは、トレースを見
て美しいというのではなくて、その動きに表れます。動きがとても正確で、
とても美しいのです。無駄のない美しい動きというものは、絶対に残すべき
だと僕は思っています。
ただ思ってはいるけど、それが現行のルールで「どこまで点数に反映されるの?」
と言われたら、ほぼゼロですよね。やっぱり誰が何と言おうとジャンプを跳んだもの
勝ちです。
僕にとってのスケーティングは、どこまでも滑らかなものなんです。スムーズで滑ら
かで、力でガガガガッと行くのではなくて、スーッと、誰かが下で引っ張っているのか
なと思うような雰囲気のものであってほしいというのが僕の願望です。
ただ滑ってるようでも、技術なくしてスケーティングはできないわけです。
僕はその一歩一歩の違いを自分で感じながらスケートをしている選手を見たら、
それだけで背中がちょっとゾクゾクッとして、「いい選手だな」と思ってしまいます。
現在のトップスケーターの中で、僕が魅力を感じるスケートをしているのは、
カロリーナ・コストナーです。うまいですよね。また、今回のアイスショー『THE ICE』
を見て、あらためて浅田真央のスケートは「あっ、うまいな」と思いました。
そのエキシビションのプログラムの中で、真央が見せるあるターンがあるのですが、
それを見ていて、昔ジョン・カリーがプロになって一番最初にやったニューヨークで
のアイスショーを思い出しました。真っ暗なリンクにピンスポットが当たる中でスーッと
滑ってきて、真央が見せたようなターンを2~3周、やってみせました。
そのカリーに仕込まれたのが、真央の振付師であるローリー・ニコルなんです。
ローリーはコンパルソリーの練習をカリーからずっとやらされていたのです。その教え
の一部が真央にも引き継がれ、繋がっているのです。やはりカリーは偉大なスケーター
ですよね。自分の教えが、教え子から教え子へと代を次いで受け継がれているのです
から。カリーはローリーという人材を残し、そのローリーが世界のトップレベルの選手の
プログラムを作っているわけです。
真央の今回のエキシビションは画期的で挑戦的だと評価していただいているようですね。
僕はすでに1976年からあのような内容のプログラムを観ているので、画期的だとは思い
ませんが、現在もあのスケートに似たことができる人がいるということ自体やはりとても
すばらしいことだと思っています。
特に、最後のステップはうまいですし、ものすごいと言っていいと思います。
また少し以前になりますがリオ五輪の後に出た記事です。
No.966 リオで見えた嘘と真心
http://blog.jog-net.jp/201608/article_8.html
~抜粋~
■7.「マオ(浅田)にも感謝したい」
内山航平選手とオレグ・ベルニャエフ選手、吉田沙保里選手とヘレン・マリーレス
選手の真心の籠もったライバル振りを見て、どうしても思い浮かんでくるのが、
フィギュア・スケートの浅田真央選手とキム・ヨナ選手の関係だ。
浅田選手の高難度の演技につけられた点数が余りにも低いので海外メディアが
「馬鹿げている」と怒り、会場がブーイングに覆われたり逆にキム・ヨナが転倒し
ても最高得点を出して、解説者も「(得点が)ここまでどうして出てしまったのか、
わからないと正直感じた」 と語った場面まであった
浅田真央選手が高難度の演技に真摯に取り組む姿は、世界の選手に感銘を
与えていた。
「女子でトリプルアクセルに2回転をつけて跳ぶことがどれだけ大変か。
それでも勝てないなんて・・・。」
「マオ(浅田)にも感謝したい。果敢にトリプルアクセルに挑んだ姿を見て、
私は悲しいことなんか忘れて正直、燃えたわ。ありがとう」
(ジョアニー・ロシェット、カナダ、10年バンクーバー銅メダリスト)
「なんて言ったらいいのかわからない。ジャッジはキムの何もかもに加点しまくって
いる」「真央のスケートには誠実さがある。素晴らしいことだよ。傲慢さがない。
そこが好きなんだ。」「浅田のスケートには静かな無垢さ(イノセンス)があって、
そこが魅力的だと思う。作った見せ掛けの態度みたいなものがなくて、スケート
そのものをするという感じ。」
(エルヴィス・ストイコ、カナダ、94年リレハンメル銀、98年長野銀)
■8.日の丸と真心
キム・ヨナの得点に関する疑惑と反感は、スケート選手の間では相当広まって
いたようで、ソチ五輪の競技後のエキジビションではキム・ヨナ一人が仲間はずれに
されたり記者会見でもキム・ヨナがまだ話している内に他の選手が席を立ったりした。
メダルさえとれれば、何をしても良い、
という姿勢が、自分たちの神聖なスポーツを汚している、という怒りが、広がって
いたのだろう。疑惑の採点などがなければ、浅田真央選手もフィギュア・スケートの
究極を究める事に集中し、その過程で世界のライバルとも美しい争いを繰り広げら
れたはずだ。そう思うと、改めて、ドーピングや疑惑の判定でスポーツの神聖さを
汚してきた国々に対する怒りが込み上げてくる。
~抜粋終わり~
真央ちゃんを「もう終わった」という人がいます。
どうしてそう思うのでしょう。
ただ音楽に合わせて手足を動かしている印象の演技をしている選手
が殆どの中、真央ちゃんは曲を表現しています。
記事内容も予備知識として、ジャンプや点数ばかりでなく点数に反映
されない真央ちゃんの別次元の滑りを楽しんで下さい。