もうっ！！

福島産の牛肉から、放射性物質が検出されたというニュースは、
牛を育てた農家にとって、キビシイ現実だと思った。

牛に与えていたエサや水を調査をしている……

原因をつきとめるのは当たり前のことだけど、
たとえ水やエサに放射線物質が入りこんだところで
農家に落ち度があったわけじゃない。
これだけは、ハッキリさせておかなきゃ。

落ち度があったのは農家じゃなくて当然東電…トウゼン・トウデン。

その地域は昔から放射線物質が蔓延していたわけでもないし、
飛来してくる放射線物質の扱いに慣れていたわけでもない。

原発事故の後は放射線物質に対して神経質になっていながらも、
こういう事態になった…という事実。

…で…思うんだけど…

これらの牛は、食肉にされて内部被ばくが分ったけど、
食肉にならずに、このまま生かされていたら
将来、何らかの病気になっていたんだろうか…

それじゃ、人間は？？

実際、いますぐ健康に害のあるものではないって言われるけど、
確かに、今すぐはなさそうだ。
でも、牛と同じように、もう既に内部被ばくをしている可能性だってあるわけだ。

もうすでに？　もう？？


まんがいち、地下水に放射性物質が検出されたとしたら、
その地域での農業はどうなる？

澄んだ水が流れ、緑豊かなのんびりとした自然の全てが
目に見えない放射線に汚染されてしまえば、
そこで営んできた全てのものを放棄せざるを得なくなる。

その地域で生活していた人々は故郷を追われることになる…

福島原発の今回の事故を、日本中の人は知っているはず。
で、その事故が地域を破壊することも、目の当たりにしたはず。
他の原発に事故があったら、福島と同じことになるって想像もしてるはず。

それでも原発推進派や電気会社は既得権を守りたいようだ。
命よりもお金優先。
「安心です」「安全です」という言葉に、すっかり振り回されてきた日本国民。

安心とか安全の前に「絶対」をつけてくれないと、信じることはできない。
でも人間のやることに
「絶対」なんてないってこと……知ってる？