最近、
「こっ……こりはっっ!」と、感動・感激する本に出会っていない。
本って出会いだよね。
なんちゃら賞をとって、ちやほやされている間、その本は読まない。
大いに盛り上がれば盛り上がるほど、すぐ下火になるので、
皆が忘れたころおもむろに手にとる。
ってのがいつものM。
でも最近、なんちゃら賞をとった本はいっさい読んでいない。
皆が忘れたころ、Mも忘れちゃっているんだもん……。ダメじゃん。
子育て真っ最中、時間に追われている時は
本を読みたいという欲求がなかった。
時間的に、精神的に余裕がなかったんだと思う。
その後は金銭的に余裕がなく、本を読むという習慣はぱったり無くなった。
てか、本どころか音楽でさえ聞く余裕が無かったかも。
そういう時代を経て、今は本を読む楽しみを十分満喫している。
この前、タイトルに魅かれて本を買った。
若い作家の推理本だった。
……なんだかなぁ……ってカンジで、ちっとも入り込めない。
若いからというのではなく、書き手の独りよがりっぽいカンジが
ものすごぉぉぉ~~く鼻についてきて、取り敢えず最後まで読んだけど、
後味の悪い本だった。
あぁ、こういう出会いもあったりするのね。
何の感動も感激も発見もない本との出会い。
たいていは、つまんね~と思いながらも、何かひとつくらい発見はある。
というか、せっかく読んでいるんだからと思って、
何か哲学的な意味があるのかと考えたりして努力をする。
努力してもダメだった。
こういうのを時間の無駄と言ってもいいのかも。
何も残らない本。
珍しかった。
読書の時間は至福の時間。
読み始めたらもう止まらない。
暗くなるまで読んでしまって、何もしないで1日が終わってたってこともあるので、
なるべく時間を決めて読もうと思うんだけど、
一度開いたらもう……。
ビデオならたいてい2時間くらいで終わるのに、
本を開いたら2時間なんていっていられなくなる。
結局、自分に甘いんだよね。
最近は、本当に手元に置きたい本以外は買わないことにした。
ブックオフで100円だろうがむやみやたらと買わない。
でも、本屋さんに行って、パラパラと内容をチェックしていると、
つい、アレもコレも欲しくなる。
そこをなんとか我慢して、本当に必要なのかを吟味する。
その日のお財布の機嫌によっては、つい……。
買わないことに決めたのに、意志の弱いM。
そんなときは図書館に行けばいいのよね。
家に本が溜まらないし、なんといってもタダってのがいい。
でもMは、図書館の雰囲気より、本屋さんの雰囲気のほうが好きなので、
どうしても本屋さんに足が向いちゃう。
で、小説は買うけど、啓発本は絶対買わない。
これだけは徹底している。
なんとなく気になる啓発本は、
三省堂へ行ってお茶しながら読み切っちゃう。
啓発本って、色んなのが出ていて読み比べるとおもちろい。
でも買うまでには至らない。
なぜかって? そりゃあ分りきってることしか書いていないからさ。
それこそ新しい発見ってのを見つけるのが大変。
んなもん、皆知ってるべ。←道産子。
と思いながら、斜め読みするのがおもちろい。
成功した人は何でも言えるさ。
ってのが、毎度の感想になっている。
買わないけど、どんな考えで物事に取り組んでいるか、
その姿勢は知りたいと思って、覗き見するのは楽しい。
本屋さんとか、文房具屋さんって、
Mにとってのワンダーランドなので、電子化されちゃうのはつまらんわぁ。
スマホやタブレットで読みたい時に読めるのは便利だろうけど、
やっぱ、本の重みと、紙の手触りが好き。
本って、いいね。
そういえば、話はかわるんだけど……
この前TVを観ていたら、
作家のセンセー様のインタビューしていた若いおねいちゃんが、
「先生の本、読まさせていただきました」
と、言っていた。
ん??
読まさせていただいた??
なんじゃそれ。
「読ませていただいた」でいいんじゃないの???
最近、「さ」を挟むのって流行りなの?
なんか……変。
「見させていただきました」……とか。
これって、敬語のつもりなんだろうか??
違和感たっぷり。
今度また、三省堂でお茶しながら、
最近の敬語の本でも読んで確かめてみようっと。