春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

映画 『アレキサンダー』

2005年03月05日 | 日記
映画「アレキサンダー」を観た。オリバー・ストーン監督が10年以上の年月と製作費200億円をかけて描いた
スペクタクル映画だ。アレキサンダーにはコリン・ファレル、父王フィリッポスにはヴァル・キルマー、
母オリンピアスにはアンジェリーナ・ジョリー、語り手はアンソニー・ホプキンス。

紀元前356年、マケドニア王フィリッポスと妻オリンピアスの間にアレキサンダーが生まれる。アレキサンダーは
両親の確執に晒されながら、文武に長けた青年へと成長する。アレキサンダーが20歳になった年、フィリッポスが
暗殺された。王位を継いだアレキサンダーは、西アジアとエジプトを制覇し、宿敵ペルシアとの戦いで勝利し、大帝国を築く。

ペルシアを征服したアレキサンダーは、さらに東へ進もうとするが、この遠征は、臣下や友人、そして母オリンピアスとの
関係を揺るがせていく。長い行路の末、遂にインドの地を踏むが、インダス川を下る途中、マッロイ人との戦闘で瀕死の重傷
を負いバビロンに戻る。しかし、突然、病に倒れ、前323年、32歳の若さで死んだ。

母オリンピアスは、蛇に変身したゼウスと自分の間に生まれた子がアレキサンダーであると信じ、息子にもゼウスの子、
神の子であると言い聞かせて育てた。遠征の途中、自らを神々と比較していたのも神の子だからであり、王でありながら
先頭を切って敵陣に乗り込む無謀さも自らを神の子と信じていたからだろう。

アレキサンダーという英雄誕生の裏に母の強い影響があったことをこの映画で知った。