春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

自民296議席の重み

2005年09月12日 | 日記
9月11日投開票の第44回衆議院議員総選挙の結果が12日未明に最終判明した。自民296、民主113、公明31、
共産9、社民7、国民4、日本1、諸派1、無所属18の計480議席がすべて確定した。総選挙は自民党の圧勝で終わった。

自民党は単独で過半数をはるかに超え、すべての常任委員会で委員長を独占し、各委員会で自民党委員が他の委員を上回る
絶対安定多数を獲得した。連立を組んでいる公明党の議席数をあわせると327議席に達し、与党が衆議院で3分の2以上
の議席を占めることになった。

今回の総選挙はいろんな点でマスコミを賑わせた。まず、郵政民営化法案は参議院で否決されたのに小泉総理はこれを受けて
衆議院を解散させたこと、また、衆議院での採決で反対票を投じた議員を自民党は非公認としたこと、さらに自民党は公明党
候補者の選挙区を除く全選挙区に郵政民営化賛成者を候補者として送り込んだ(「刺客」と称された)こと、などである。

自民党は公募候補者をはじめ、新人候補者をたくさん立てた。立てなければその選挙区で郵政民営化の必要性を訴える候補者
がいなくなるという理由からだった。その背景には、1つの選挙区から1人の候補者しか出せない小選挙区の仕組みがあった
わけで、国民はこの選挙で改めて政党中心の選挙制度の現実を目の当たりにした。

自民党は、今年11月15日、立党50年を迎える。この記念すべき節目の年に296議席を確保した。国民は、小泉総理の
政治姿勢だけではなく、50年間、一時期を除き、一貫して日本の政治を担当してきた自民党に心から声援を送ったのであろう。

自民党は、296議席の重みを噛みしめ、一層、精進していかなければならない。