春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

満70歳の誕生日

2011年01月14日 | 日記
今日は私の満70歳の誕生日。

70歳といえば古稀。これは唐の詩人・杜甫の「人生七十古来稀なり」から来た言葉だそうだが、
杜甫が生きていた時代は今から千年以上も前。その頃、70歳まで生きるのは稀なことだったのだろう。

杜甫が生きていた頃の日本は奈良時代、平城京を中心に天平文化が花開いた時期。昨年は平城遷都1300年ということで
「1300年祭」の記念行事が奈良県各地で盛大に行われた。その頃の日本人の平均寿命は推定15~16歳だったという。

日本人の平均寿命が50歳を超えたのは昭和22年。今から64年前のことで、以来、日本人の寿命は急速に伸びている。
厚生労働省が昨年7月に発表した平成21年の日本人の平均寿命は、女性86・44歳、男性79・59歳、
女性は25年連続で世界一、男性は世界5位の長寿国となった。

70歳を迎えて思うことは、日本人男性の平均寿命まであと10年。この10年間をどう生きるのか、
思いはさまざまだが、確かなことは確実に終末へと向っていること。

ならば、それを踏まえた生き方があるし、やがて来る死への旅支度もしておかなければならない。
今日からの1日1日は、これまでとは違った貴重な1日となるよな気がしてならない。