望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

ヘチマsponge

2023-12-19 15:12:34 | 思いダイヤル

ヘチマsponge

ヘチマ束子で濾過すべき云々
ヘチマ束子の繊維感に濾させる
皮膚に波紋を描こうとしていた
三角刀を振り上げる限界
生き様を表に泥濘を進みながら
錆びない鉄瓶に刻む青い鳥
耳鳴り癇の虫 
銅板にノイズとしてリトグラフ
深く彫り混んで傷も蒸れ

嗚咽 日照り続き塩気の茂草
本音 飛び出す前に唾にまみれた
おーい ヘチマ束子よ砂漠を濾して海をみよう

朝日を待ちわびる立ちんぼ
ああ 渦潮に引き込まれて云々 
大波に小波に払戻して





ミニトマトにぬれて

2023-11-30 23:10:46 | 思いダイヤル

ミニトマトにぬれて

スイカ畑の空 昼間月に自己を重ねる
私は沈むより愚か過ぎて夢遊病
ミニトマトから本トマトへの道標
青トマトだと契る痛切
私は不満を洩らして鍬を打つ

あの朝に君とは ほろ苦いトマト
その外 心象は野菜サラダを断った
今 君とは青トマト 明日は夜露に溺れそう
いつか君とは 血色よし本トマト 

 歯茎にはざかる焼きリンゴ飴 溶かすより雪景色にあろう
追想を君色の熟成と頬張って
ミニトマトの雫にぬれて











予期せぬ板挟み

2023-11-18 21:07:36 | 思いダイヤル



予期せぬ板挟み

金色を仰ぐ先 羨望のもと見失う向地への整合
鰹節と卵に焦って冷飯の食事
予期せぬ爪研ぎは空白を引っ掻けて寛いだ
自制心と味つけをカンナで研磨
カンナ屑と原木の悪夢を背負い切れず
我欲を枕に並べ土畑
枯葉と天空へ武勇を地にあろう



君とグリーン再起

2022-11-19 15:25:43 | 思いダイヤル

グリーン再起

野原から雑食である狸
アスファルトを駆けて
人ゴミを脱出すべきゲート
赤い反動ボタンを未確認
狸の後方で風車は赤いボタンへ煽った
狸の鳴き声を知ってる
君は真顔で話し掛けてきた
僕は緑コンセットに非接触

冬枯れてイバラは凍える鋭さ
夕暮れ地道 夕焼け一路
枯れ枝止まり木 枯草茂みは仮の宿
ホオジロ色は出たり隠れたり
君に投げ掛ける枯色
君は黄昏ホオジロ色から新規グリーンを鼓舞

僕は黄緑パステルで頷くキセキレイに辿りつく道程へ
赤いボタンを自然に託して











ときめき秋空7000

2022-10-22 13:54:00 | 思いダイヤル

トキメキ秋空

未成熟に光波動は指先から春めきトキメキ
僅かな酸素で七色に到達
壷洞窟を酒倉芳香で充実 
更なる碧空を暗示して亀裂
秋上空7キロ 碧空を割り切れないジェット音
自然発火した爆竹の狂おしさを発信
アケビの種子一粒を選別できない憔悴感
熱いブルーの居心地にささくれる

秋真下 誕生純熟度 熟成 
橙色は柿色 緑は堕ちてカラス色
グリンから一粒落下する栗色
僕はこの秋 宙返りする紙飛行機を目視
宙返りする瞬間 あの秋のトキメキを嗅いでいる