骨董たる生き方 2018-05-07 14:21:05 | 望郷クリームソーダ 「骨董の風景」 骨董のような山心 ポッカリと空いた穴 すうすう風ぬける 骨董のような場所の骨董 悲境か秘境か見通せない 何に思いし何にすがるか その手に掲げる日が見えない 骨董の膚からしっとりと垂れる涙水は松のヤニ 骨董に投げ掛ける愛は自己愛 されど骨董品と飾る口惜しさ 骨董と押し黙る箱 その両手で抉じ開けて 一つの光穴から骨董たる生き方を突き進む