望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

体内ブロックの高み

2019-05-29 20:00:32 | 望郷クリームソーダ

徳島市 高速道路架橋工事

体内ブロック

それ以上それ以下もない
蚊は一定の高さだけを
風まかせすかすか飛行
命令 服従を課されない
目立ちたい高さに止まって永く居座るとか
自由度で満たされる体内ブロックは普遍の平和

それ以上それ以下もない予測不能の飛行で瞬く蛍

短い夏一夜 
視界不良の闇を賢者になろうと瞬き
強風に煽られて水面スレスレ

それでも光ろう 
それでも羽ばたいて充電
突出した峰を掠めよう
高みを極めて瞬きたい

黒い欲望体内ブロック
積み重ねた距離を測ろうとしても実体との悶々

夜空に燦然と輝く星の力量 
我が瞬きの遠さに悶々
短い一夜一晩にふわりと光跡の乱舞

蛍は体内ブロックを打破して賢者へ自由度の舞