
シュレッダー鋏
オートシュレッダーは真っ当筋道を粉々
正否を分ける時をバラバラにして浸潤するではないか
店舗ステージ
鉄箱は整然と白枠の内
鉄箱スレスレにごり押しで浸潤する髪長
鉄はささくれ逆剥け
思慮のないエゴイズム
柔肌は髪長にして鉄の塊もだまし愛す
か弱さのインベーダーと泣きじゃくってる
結局 髪長を切り分け真心を炙り出すのはシュレッダー鋏
ステージは街の雑踏
冷徹を装う小心 オートシュレッダー瞬間抹殺された骸たち
ささくれた傷口は故郷の大地に癒されたいと泣きじゃくる童子
骸たちは故郷を唄いたい
温もりの心を揃えるのは
一つ一つ切れ目をつけるシュレッダー鋏
切り口のない時の流はオートシュレッダーの如く全ての存在を打ち消してしまうだろう
春夏秋冬の切れ目をシュレッダー鋏で四季を明確に小さな旅路からの始まり
