望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

白梅と紅梅のはざま

2020-02-21 13:18:02 | 田舎色逍遙

白梅と紅梅のはざま

アスファルトの街並み
平面的な装い お水に嵌まりそうな立体風景
その連続性は一本の紅梅にゆきつく

白い花弁にほんのり
じんわりと紅色うす化粧
排ガスでくすんだ心情は厚化粧
赤裸々な告白が町中に蔓延 言い訳の自己ダンス
ノリノリ気分ようで孤独感の絶頂

「等身大の美意識 美感を欲して膨張する
等身大 それは飽くなき欲望の慰め愛」
放漫の地 
旧態の常識 説法は過去のヒソヒソ話

くすんだ色々を洗い流しノーメーク
心で扉を開く
『お帰りなさい』親愛の声 くすんだ色は剥がれ涙と流れて深紅

里山裾野は夕暮れて
白梅の純白は凛々しく
一人ぼっちで咲いている