今、日本人はいくつかの「呪縛」があるのではないか。普天間基地問題は「移転先」を日本の責任で探さなくてはならないと思い込んでいるのもその1つだ。
過日の朝日新聞に、大学生の投稿が掲載された。読まれた方もあると思う。テーマは「核軍縮 日本が貢献する時だ」というもので、その概要は、昨年春のオバマ大統領による「核なき世界」を提唱したプラハ演説を歓迎している。彼の所属する「留学生交流サークル」で、いろんな国の学生とふれあう中で、平和や核兵器について考えるようになり、遠方からでも敵国の中枢を壊滅させることができる現在の核戦略=「核抑止論」は、決して平和をもたらさないと結論付けている。そして彼は、「今後は、核拡散や核テロの脅威」というステージに移るだろうと懸念している。
暴力団に例えるのは不謹慎かもしれないが、今までは支配力の強い「親分」が核兵器を管理していた。ないにこしたことはないが、「使わない前提での管理」であった。しかし、この間またこれからは、「チンピラ」のような盲信的に無茶をするかもしれない国やテロリスト集団が核兵器を持つことになる可能性が高い。
兵器は、数が増えるほど管理しにくくなり流失の可能性が高くなる。関わる人が増えるほど情報・技術も伝わりやすくなる。
であるならば、早急に廃絶に向かうことが、全世界的な「平和」を実現する一番の近道だ。
もはや「核抑止力」の時代ではない。
過日の朝日新聞に、大学生の投稿が掲載された。読まれた方もあると思う。テーマは「核軍縮 日本が貢献する時だ」というもので、その概要は、昨年春のオバマ大統領による「核なき世界」を提唱したプラハ演説を歓迎している。彼の所属する「留学生交流サークル」で、いろんな国の学生とふれあう中で、平和や核兵器について考えるようになり、遠方からでも敵国の中枢を壊滅させることができる現在の核戦略=「核抑止論」は、決して平和をもたらさないと結論付けている。そして彼は、「今後は、核拡散や核テロの脅威」というステージに移るだろうと懸念している。
暴力団に例えるのは不謹慎かもしれないが、今までは支配力の強い「親分」が核兵器を管理していた。ないにこしたことはないが、「使わない前提での管理」であった。しかし、この間またこれからは、「チンピラ」のような盲信的に無茶をするかもしれない国やテロリスト集団が核兵器を持つことになる可能性が高い。
兵器は、数が増えるほど管理しにくくなり流失の可能性が高くなる。関わる人が増えるほど情報・技術も伝わりやすくなる。
であるならば、早急に廃絶に向かうことが、全世界的な「平和」を実現する一番の近道だ。
もはや「核抑止力」の時代ではない。