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大阪には「きつねうどん」「おじやうどん」「小田巻蒸し」などの名物うどんがありますが、
その他にも名物なうどんがあり、しかも大阪天満宮で販売されていたりします。
大阪天満宮境内にある、星合の池という場所に「星合茶寮」さんというお店があります。
そのお店で提供されている「すべらんうどん」が大阪で有名な名物うどんなのです。
ちなみに、星合茶寮さんのある場所は、
大阪天満宮のHPの境内図で「11.祖霊社」として案内されています。
昭和の初め、この界隈は演芸場などがあり、とても賑わっていたそうです。
吉本興業の発祥の地でもあるそうです。
上の画像に橋が見えますが、「星合橋」と呼ばれているその橋、実は「愛矯橋」とも呼ばれ、
昭和初めの賑やかな時代、橋の上でお見合いをされていたそうです。
↓↓星合の池
星合橋を渡ると、すぐにお店があります。
こちらの場所、御本殿のあるエリアから少し離れている事もあり、
私が訪ねた時(平日)はとても静かでした。
店舗屋外にテーブル席が設けられていましたが、この日は少し肌寒い日だったので、
私は店内で食事する事にしました。
お店に入りますと、
長机2台が室内中央に置かれていて、その両脇が小上がりの畳ベンチとなっています。
畳ベンチに腰を下ろし、メニューを拝見。
↓↓メニュー。
私は「天神ぎつねうどん」と「たい焼き」を注文。
たい焼きの画像を見て、とても食べてみたくなったのです。(笑)
ほどなくして、うどんとたい焼きが運ばれて来ました。
なぜか沖縄の黒糖飴が付いています。
ありがたいですね。(^-^)
「天神ぎつねうどん」には大きな油揚げと、白天がトッピングされています。
白天にはきくらげが練り込まれています。
まずは出汁をひとくち・・・。
鰹と昆布ベースの関西風出汁です。
さっぱりとした口当たりですが、深味があり、あとに余韻の残る出汁です。
とても美味しいですね。(^^♪
麺がすこし変わっています。
上の画像、ぱっと見、麺が4本あるように見えますが、実は2本です。
この麺、平打ち麺で、麺の中央に数か所切れ目が入っています。
目の不自由なこのお店の社長が、身障者でも箸の苦手な外人でも、万人の方に食べやすい麺をという事で、
開発されたのです。
麺の切れ目に箸やフォークを引っ掛けると、麺がすべることなく口の中まで運び入れる事が出来ます。
そのことから「すべらんうどん」と呼ばれるようになったのです。
また、大阪天満宮は学問の神様である菅原道真公を祀っていることから、
「すべらんうどん」を食べると受験にすべらないという験担ぎにもなっています。
そんな「すべらんうどん」の麺ですが、滑らかでモチモチした食感です。
スルスルっと軽やかに、出汁を連れて口の中へ入ってきます。
食べやすいように、普通のうどんよりも、少し短くなっているのも特長です。
良い麺ですよ。(^^♪
美味しい出汁を吸収した油揚げ、甘さ加減も程よくて旨い。
白天も弾力感がよくて美味しかったです。(^-^)
本来「すべらんうどん」は通称で、正式名は「うどん双樹」です。
お店のHP(うどん双樹株式会社)には下の言葉が記されています。
「うどんの形がふたつの樹に見える事から、平家物語の沙羅双樹の花の色というくだりからいただき、
うどん双樹と命名させていただきました。
その心は、おごれるものは久しからずと言うことです。
なにはともあれ、人間としてこの世に存在させていただける、今の幸せを大切にしたい。
そして、このうどんを召しあがっていただく際に、そのことを少しでも、
皆様と分かちあえれば幸いです。」
「人であることが幸せなんだ。」そう言われているような気が、私はしました。
〆はたい焼きです。
どうせ験を担ぐなら、「めでたい」のたい焼きを食べた方が良いでしょう。
受験にもすべらないし、人生にもすべらないような気がします。(^-^)
星合茶寮さんの「天神ぎつねうどん」、満足させていただきました。
ちなみに、うどんメニューにはすべて「すべらんうどん」が使われています。
大阪天満宮へお越しの際は、是非とも星合茶寮さんでお食事を。
最後に、「すべらんうどん」に限らず、うどんは古くから縁起物として扱われています。
長寿の縁起物として然り、夫婦生活が末長く続くようにという事で、うどんが食べられたりします。
さしずめ恋人同士なら「この恋がずーっと長く続くように。」そんな願いを込めて、
彼女や彼氏とうどんを食べれば良いと思います。
あと今年は、うどんを食べる時に、自分を大切に思ってくれる誰かの為に、
その誰かが末長く幸せになるれるよう祈りながら、うどんを食べましょう。(^_-)-☆
住所:大阪府大阪市北区天神橋2丁目5−6
電話:0120-533-539
住所:大阪府大阪市北区天神橋2丁目1−8
電話:06-6353-0025
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