「ヴィタール」

「ヴィタール」
2004年日本映画。

交通事故で記憶喪失に陥った医学生が、恋人の遺体を解剖しながら“取り戻す“何かを凝視する。
うーむ、、、なかなかにエグい話。

主役の女性二人がなかなかの個性派。
塚本晋也、この監督の美学というか世界観はホントパーソナルですね。
映画は結局監督のモノだし、監督の表現だよね。
そしてこの思い入れとパワーは監督次第！
これはこれでアリですな。

細かいところ云々ではなく表現したいイメージはなんとなく伝わる。
細かく予定調和に作られた商業映画よりもドキドキしていいね。
まあ、音楽も芝居も同じ事だ。。。

愛する相手の全てを知りたい、、、確認したい、、、
解剖って究極の「愛」であり「執着」だよねえ。


みなさんはそこまで人を愛せますか？

はらわたの奥底まで、、、ね。




http://www.youtube.com/watch?v=rqWssm1JBBY

「クロエ」

「クロエ」
2009年アメリカ　カナダ　フランス映画。

愛する夫の不実を疑った妻が、偶然出会った若い娼婦に夫を誘惑するよう依頼したばかりに、
思いがけず自らが次第に追い詰められていくさまを描く、、、てな。
解りやすく言うと若い今時のねーちゃんが熟年夫婦の仲をかき乱す、、、的なお話。

マドンナ似の熟年奥さん役の女優さん、品があってエロくてなによりでした。
今時の若いねーちゃんはナイスバディで可愛いんだけどね、、、まだまだ女の魅力には。。。

で、おばさんは思い込みで若いねーちゃんに嫉妬するわけだ。
嫉妬に狂って一人で空回り、、、はい、世間ではよくある光景ですね。
周りの人間からすればはた迷惑。
嫉妬が全てを失う根源だと気付かないんだろね、、、おばさんは。。。
まあ、、、これも世の常です。。。
残念なことです。

でもね。
これも人生。。。




http://www.youtube.com/watch?v=tBMPBQIYf0s

「宇宙人ポール」

「宇宙人ポール」
2011年イギリス・アメリカ映画。

宇宙人ポールと彼の逃亡を手伝うオタクコンビの痛快ドタバタコメディ。
下品でお下劣な宇宙人。
過去の名画の数々のオマージュ？おちょくり？
ここまでくるとナイスなオバカ作品。

あの女優登場でナイス！
汗タラリーンでナイス！
ディラン死んでねーよ！でナイス！

たまにはこんなくだらないエンタメもナイス！


シャレが通じない方はご遠慮くださいませ。



[[youtube:i-FV-k8XQoM]]
http://www.youtube.com/watch?v=i-FV-k8XQoM

「ペルシャ猫を誰も知らない」

「ペルシャ猫を誰も知らない」
2009年イラン映画。

ポップ音楽の規制の厳しいイランで、
さまざまな苦労をしながら音楽活動に情熱を傾ける若者たちの日常をゲリラ撮影で切り取る。
イランのミュージシャンが多数出演。ドキュメンタリーに近い創り。
その音楽性はロック、フォーク、ブルース、ラップ、テクノ、、、先進国の若者達となんら変わらない音楽性。
政府は反社会的だとそれを認めない。
で、撮影は許可が下りないので逮捕覚悟でゲリラ的に撮ったそうな。


表現も自由にできない国が世界中には沢山ある。
何一つ不自由してない平和な国ほど歌う内容は、、、愛だの恋だの、、、だよな。
世の中で一番苦しいことが「恋愛」だなんて、、、なんてシアワセな事なんだろね。


どれだけホンキで覚悟を決めてるか、、、で歌う説得力は変わってくる。
それは歌だけでなく演奏も、、、芝居も映画も物書きも、、、。

何かを表現するにはそれをやる為の理由があるはずだ。
それが無い人にとってはただの戯れ、、、
ただの時間つぶし、、、だよね。


表現を自由にできる国にいるということはシアワセなこと。
まあ、そのシアワセがいつまで許されるのかは解んないけどね。


なんだかんだ言っても少なくとも我々の国は、、、
「ソファに座ってくだらないテレビ番組を観る自由」くらいはある。




http://www.youtube.com/watch?v=9BUaWTfa6SQ

「アブラクサスの祭」

「アブラクサスの祭」
2010年日本映画。

鬱に苦しみながらも、かつて熱中した音楽に向き合うことで
懸命に生きようとする僧侶、、、、な話。。。


坊主が海に叫びながらギターを弾きまくる図なんて
もうほとんどギャグだよなあ。
でもホンキでやればやるほど滑稽は滑稽でも伝わるもんは伝わる。
と信じたい。ね。


できればオレも悟りを開きたいもんです。
まあ無理か。。。
煩悩だらけだもんな。。。。


「ハレルヤ」と「南無」は同意だと、、、
はい、なるほど、為になりました。。。



http://www.youtube.com/watch?v=wo5Ba3m1rYI