「メビウス」

「メビウス」
2013年韓国。

久しぶりの大ヒット！
恐るべしキム・ギドク監督！
天才！

役者さんみなさん大熱演ですが
中でも１人二役の女優がイ・ウヌがとにかくスゴイ！

人間は性の呪縛から解きはなれられないのか？
真っ向から、、性、、、というテーマにトライ！
男も女も逃れられない人間の業。。悲惨。。。

全編通してのノー台詞！
こんな尋常じゃない話を台詞を一つも使わず解りやすく理解させるのがスゴイ！
つーか、それにトライする事自体スゴイ！

ちなみにこの作品、お上の審査を通らずいくつかのエグイシーンをカットしたとの事。
映画人らの多数の署名によりようやく一般公開にごぎつけたらしい。
なわけで日本公開の審査でもカットしたシーンあり。
いやあ、是非いつか完全版を観たいもんだ！！！

ヘヴィーフェチ。変態さん。ヒューマンマニア。
キツイのが大好きな映画ファンの方々に自信もって送る傑作！！！

あ、、、絶対カップルでは観ないようにね。。。
間違いなく不穏です！笑



https://www.youtube.com/watch?v=B8PLgWYPXns&spfreload=10

「バードマン あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）」

「バードマン　あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）」
2014年アメリカ。

落ち目の俳優が現実と幻想のはざまで追い込まれるさまを描いた。
何が現実で何が幻想？
観ているものも惑わす問題作。

ただの精神を病んだ男の妄想だと言えばそれまで。。。
ハンディ1台でのノーカット1カメ映像風。。。
ドラムのインプロ劇伴、、、しかもアントニオ・サンチェズ！！！
役者らの迫真の演技！！！

いやあ、、、緊張感のあるナイスな悪夢作品。

舞台役者という職業の方々を間近で見る機会が多い昨今。
彼ら彼女らの想像を絶する肉体的消耗、精神的プレッシャー、表現における執念、、、、
これらを体感できるのがこの作品のミソかもね。。。

まともな精神構造ではやっていけないのよ。
だからこそ舞台は面白い！！！


https://www.youtube.com/watch?v=_XOBBmyYNJA

「セッション」

「セッション」
2014年アメリカ。

ジャズドラマーを目指す少年とスパルタ音楽講師の話。

評価の高い音楽映画なのだが、、、音楽業界人からは微妙な評価が多い。
あんなことはないない、、、と誇張されたスパルタにリアリティが欠けるという。

オレも長く音楽学校の講師をやってるが、、、あそこまで厳しい講師は存在しない
、、というか、個人で教えてる人はいても学校というある種のサービス業には存在できないのだ。

人は裏切っても音楽は裏切らない、、、ってーのがテーマなのかもしれないが、、、
講師も人間、邪悪な部分も含めての人間。
受け身ばかりでは表現者は完成しない。
至れり尽くせりの学校の中の問題提起にくらいにはなるかもしれないね。

小綺麗で見た目よくても養殖が天然に敵うはずは無い。
楽しもう、、、なんて言葉とともに表現の進化が止まった昨今
ステージは闘いなのだ、、、それを超えたものだけにホントの笑顔を知る、、、
とオレはこの作品を解釈したい。。。


https://www.youtube.com/watch?v=mZjUEIV2Ru4

「長江 」

「長江 」
1981年日本

さだまさしが祖父や父母が青春時代を送った中国を訪ね、
長江の流れに沿って通り過ぎる街と人々と、その歴史を追うドキュメンタリー。
監督、主演も本人。

当時、、、さだがこの映画制作の為に莫大な借金を背負った、、、ってーのは有名なエピソード。
映画自体はけっこうヒットしたらしいが、結局、約28億円（さだ曰く金利を含めると35億円）もの負債が残った。
結局は撮影途中から高額な35ミリ映画フイルムでの撮影に変更した事と。
長江の源流域への立ち入り交渉が難航したことによる、撮影スケジュールの超過が原因らしい。

今、観ると、、、一個人が撮ったとは思えない、、、文化価値のある古き良き映像。
音声もしっかり録れてるし、、、編集も長いけど、、ちゃんとしてる。。。
監督、主演、、、20代でこんな渋い大人の作品を作るとはなかなかだなあ。。。
でも、それにしても、、30数億返せるってーのがスゴイよなあ。。。

改めて、、、映画作るのってホントお金かかるよなあ。。。
オレも生きてるうちに1本くらい、、、って思うけど、、、無理だよなあ。。。


予告編、、、見つかりませんでした。。。

「SOUL RED 松田優作」

「SOUL RED 松田優作」
2009年日本

俳優・松田優作の生誕60周年、及び没後20年を機に製作されたドキュメンタリー映画。

生い立ちやプライベートを掘り下げず、あくまで「俳優・松田優作」の姿にだけ焦点を絞り、
挿入される映画・テレビ・CM出演作品映像がかなり興味深い。

インタビュー出演もアンディ・ガルシアから始まり
映画スタッフ、役者、、、いろいろな関係者が語る。

オレの世代はまさしく「太陽にほえろ」世代。
ジーパン刑事の人気は絶大だったな。
個人的にはその後の「俺たちの勲章」に格別の思い入れがある。。。

ただのアクションスターから個性的な演技派に転身してこれから、、、という時に残念無念。

何事にも本気で命がけで挑むかっこ良さを持つ典型的なオレら世代のヒーローです。。。


https://www.youtube.com/watch?v=ML-0gKE69cc