「教誨師」

2018年日本

死刑囚に神の教えを説く牧師の話し。
大杉漣の最後の主演映画で、大杉はエグゼクティブ・プロデューサーも務めている。

いやあ、これは傑作！
ほとんどが面会室での会話で構成された超低予算作品。
脚本と役者が優秀ならこんな面白い作品が金をかけずにできる良い見本。

様々なキャラの死刑囚らを演じる役者軍団のナイスジョブ。
なかでも、、、烏丸せつこ、玉置玲央、五頭岳夫らはホント素晴らしい。

個人的にはもっと無駄を省き、深いところを追求して良かったのではとも思うが、、、
とりあえず大人のみなさんにおすすめな1本。

名優大杉漣さんお疲れさまでした！
ありがとうございました！

https://www.youtube.com/watch?v=7EEb25AJ7to

「ハッピーエンド」

2017年フランス・ドイツ・オーストリア
原題： Happy End

敬愛するミヒャエル・ハネケ監督の新作。
前作『愛、アムール』（2012年）と同じく、娘と父のキャラクターをイザベル・ユペールとジャン＝ルイ・トランティニャンが演じる。
今回は家族の崩壊がテーマかな。
もちろんいわゆるハッピーエンドでは全くないのでハネケを知らない方は要注意。

不穏、不快な映画を撮り続けるハネケ。
なんでこの人の映画をオレは支持するんだろうと思ってた。

「人類にはまだこういう映画を掲示出来る微かな希望を感じるから」
インタビュー読んで妙に納得。

高齢なのでそろそろかと思うが、、、なんとか頑張ってもう1本撮ってほしいものです。

https://www.youtube.com/watch?v=OIz9cEKYma8

「ダウンレンジ」

2018年アメリカ
原題： DOWNRANGE

日本人の監督、プロデュースによるアメリカ映画。
携帯の電波も入りにくい荒野のど真ん中で何者かに狙われる6人の大学生男女の話。

低予算ワンシチュエーション。
スピルバーグの「激突」のようなハラハラな不条理バイオレンスアクション。

詰めが甘いとか悪評も多いが個人的には好きかな。
たしかにもっと整理すれば、、、とも思うが最後まで一気に観れるパワーあり。

まあ、けっこうエグイ描写が多いのでその手が苦手な方は要注意な1本。

https://www.youtube.com/watch?v=htTRfj2fEbw

「奇跡」

2011年日本
I Wish

2011年3月の九州新幹線 (鹿児島ルート) の全線開通を機に、
九州旅客鉄道（JR九州）とジェイアール東日本企画（JR東日本傘下の広告代理店）の企画により製作された企画モノ。
監督は是枝裕和。

両親の離婚で福岡と鹿児島に離れて暮らす小学生の兄弟が、
新幹線に願掛けをする為に友人達を連れて熊本で合流する話。

九州出身のオレとしては九州縦断の景色が懐かしくもあり、、、
子供の頃の無垢な気持ちを思い出し、、、なーんてね。

１人可愛い女の子がいるなと思ったら樹木希林の孫だそうで、、
亡くなる前に祖母孫共演が実現して良かったな、、、の1本。

https://www.youtube.com/watch?v=OMGI3UxCFS8

「スキャナーズ」

1981年スイス
原題： Scanners

デヴィッド・クローネンバーグ監督の出世作である超能力者同士の闘いを描いたSFホラー。
当時観たけどかなり久々の再トライ。

さすがに時代を感じさせるチープさだが、クローネンバーグのグログロ悪趣味は既に確立してる。
アタマ爆発は当時はかなりインパクトあったよなあ。
これがあったから『北斗の拳』も生まれたんだよなあ。。。

https://www.youtube.com/watch?v=PmJC3ZaXBEc