「人間の時間」

2018年韓国
原題：Human, Space, Time and Human

ようやく観れた故キム・ギドクによるSF作品。
彼のラスト一つ前の作品。
なんと日本人女優藤井美菜が主演。
オダギリジョーも出演、しかも日本語。

で、、待望の配信開始てことで、、
気合い入れて観たんだけど、、、

え？これってホントにキム・ギドク？
というくらい、彼にしては適当で稚拙な出来。

確かに脚本はまぎれも無くキム・ギドク節。
エグくて残酷で深く人間を掘り下げる話。
でも、、出来は、、一体どうしたの？って。
いつものキム・ギドクレベルで撮ったら間違いなく名作になったと思うんだけど、、、
いやあ、勿体ないというか残念無念。
本人亡き今となってはなんでそうなったか、その真相を知る事も出来ないのがこれまた残念です。
本人生き返って撮り直して欲しい1本。いやあ、マジで、ね。

さて、2020年製作のホントの遺作を我々は観る事ができるのか？
うおおお、観たい！！！

https://www.youtube.com/watch?v=wfvdg7ePrwg

「八つ」

2016年オーストラリア
原題：Eight
日本劇場未公開。

強迫性障害の女性のある一日を描いた作品。
登場人物は2人、声のみ出演が3人。ほとんど１人芝居の作品。
編集はありそうだけど、基本1カメ、1カット。
もうね、とにかくこの女優さんの迫真の演技がスゴイ。

とにかくエンタメのかけらもない痛い痛い痛い作品なんで
こんなご時世にメンタルキツイ人は絶対に観ないように。

とにかく、、ツライ、、でも、この病気の症状が垣間みれる。
ラストはほんのちょっとのささいな事が救いに思える。
平穏な日常がいかに尊いかを認識する1本。

https://www.youtube.com/watch?v=72gLSrZ2Zxs

「恋する惑星」

1994年香港
原題：重慶森林, Chungking Express

ウォン・カーウァイ監督の出世作。
2組のカップルのオシャレでちょいと切ないオムニバス風な物語。

久しぶりに観た金城武。台湾語、日本語、英語、、のセリフが自然でイケてた。
そういえば香港ブレイクが先でその後日本のドラマに参入したんだったよな。

ヒロインのフェイ・ウォンが歌うクランベリーズ『ドリームス』のカバー曲、、、
てっきりオリジナル版を使用してるとずっと思ってたけど実はカバーだったのね。
でもママス&パパス『夢のカリフォルニア』の方がもはやテーマ曲みたいな扱いでそれも良かった。

映像もこの当時には斬新だったんでしょうな。。
さりげないちょっとしたお伽噺的世界観、、ジワる1本。

https://www.youtube.com/watch?v=Yx0bZxSH7uI

「happy －しあわせを探すあなたへ」

2012年アメリカ
原題：HAPPY

「幸福」をテーマに世界 5大陸 16 か国で様々な境遇の人々に取材をして、
心理学者や脳医学者と「幸せになる方程式」を明らかにするドキュメンタリー映画

おお！という結論が出るわけではなくても興味深く鑑賞。
印象に残ったのは、、「先進国で一番不幸な国」として紹介されたのが我が国日本。
満員電車に揺られ仕事に忙殺されている日本人という事なんだけど、、
まあ、改めて世界各国と比較すると確かに尋常ではないよな。
その反面、沖縄はまるで違う国かと思うくらいの幸福な地域として紹介。

ちょっとステレオタイプな創りに不満はあるが高々1時間余で解明解説なんてできるわけもなく、、
ただ、こんなご時世な今だからこそ、幸福について考えてみるのは尊いな、と思う1本。

https://www.youtube.com/watch?v=X_rsnH54sWw&t=2s

「シンクロナイズドモンスター」

2017年カナダ・スペイン
原題：Colossal

アメリカに住む酒乱のダメ女が、地球の裏側の韓国に現れた謎の巨大怪獣と自分の動きがシンクロしてる事に気づいて、、、
てなSFもの。

もう設定の奇抜さで丼飯3杯食えそうなSF好きの興味をわしづかみ。。。
絶対コメディだと思ってたら途中からシリアスな方向へ。。。
このままコメディでも、、とは思ったけど、、まあ、それはそれ。。。

主演のアン・ハサウェイがほどほどで、、なんか良かった。笑
と思ってたら、、、なんと主演兼製作総指揮。やりますなあ。
小粒だけど、、まあ憎めない異質な感じがナイスな1本。

https://www.youtube.com/watch?v=HLRhUlzf438